表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
140字の戯言  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/5

41~50

41 時間割


毎朝同じ時間に起き同じ電車に乗り会社へ向かう。

同じリズムの繰り返しに早く定年を迎え違う生活を送りたかった。

いざ定年を迎えると毎日予定が入るわけもなく、朝から夕方まで何もせずに時間が過ぎ去る日も多い。

適度に縛られ時間割のある生活の快適さは、無くなってからでなければわからない。




42 私の日記


「メガネ知らないか?」

「おでこにあるじゃない」

歳を取った人を表すのによく使われる表現だが、実際にはそんな甘いものじゃない。

書棚の本を取ろうと立ち上がった瞬間に何をするために立ち上がったのかを忘れ、立ち上がる前に何をしていたのかも忘れている。

これは戯言でも小説でもなく日記だな。




43 効果的


海洋汚染やごみ減量化のためにレジ袋を有料化。

ガソリン車からEV車へシフトしCO2排出を抑える。

発電時にCO2を排出しないように再生可能エネルギーだけを利用する。

偉い人たちが提言するが、最も効果的なことは誰も言わない。

それは人類を絶滅し地球環境を今以上に悪化させないことだ。




44 タイミング


全く不幸せではない。

でも好きな人と付き合ったことはないし、結婚したこともない。

相手から告白されて付き合い、相手からプロポーズされて結婚した。

自分が本当に好きだった人と付き合い結婚しても、今のように幸せなのかは疑問だが、タイミングを逃がさず縁を手放さないことが幸せに繋がる気がする。




45 こえとこえ


畑仕事のため家の裏の畑に近付くと、どこからともなく罵声を浴びせられた。

声の方向へ振り向くと、カメラを構えた人たちがたくさんいる。

うちの畑は線路に接していて、何やら特別な列車を待っているらしい。

我が家の畑に入るだけで多くの声を浴びせられた私は、彼らに天然の肥を浴びせてあげた。




46 詐欺


「また詐欺に騙されたのよ」

よく詐欺に引っ掛かるそうで参考に話を聞くと、最近の詐欺はテレビを使い一昔前に流行ったタレントが出ているという。

「タレントさんが驚いた顔して褒めるから買ったのに、全然大したことなくて。騙されたのよ」

彼女の家には騙されて買った物が山積みされているという。




47 不器用な男


「ねえ、浮気してない?」

「してないよ、俺は浮気なんて器用なことはできないよ」

「そう? 最近は帰ってくる時間が遅い日もあるし……」

「人手不足でどうしようもないんだよ」

嘘は一言も言っていない。

仕事が忙しく疲れ切った会社帰りに、不器用な俺は本気になった女性と会っているだけさ。




48 俺の通信簿


思いもしない人が来て泣いているし、あいつは来なかったけど弔電は打ってくれたんだ。

妻が真剣に泣いている、満面の笑顔でなくてよかった。

親類もあまり集まらないかもと思ったけど、意外と多くの人が集まってくれた。

葬式は一生を表す通信簿。

祭壇から全体を見ていた俺は少し胸を撫で下ろした。




49 子供の楽園


深夜に外から子供の笑い声と両親の大きな声が聞こえる。

頻繁にこの光景に出くわすが、親たちが楽しみたいから子供を連れ回しているのかな。

その親たち自身が我儘(わがまま)な子供のままで、子供に育てられるからその子供も子供のまま。

この国からは常識やモラルが消失し、我儘な子供たちの楽園になっていく。




50 メダカ 


春先はそっと近づいてきて、夏は餌を急かすように近付いてくる。

秋になるとややおとなしくなり、初冬になると天気が良い日だけ姿を現し、冬には完全に姿を消してしまう。

今朝は数匹だけ水面に上がってきたが、ほぼ底に居て姿を見ることができなかった。

私は季節の移ろいをメダカから感じています。

次回は51~60です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ