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掲載日:2025/12/14

カン、カン

家から音がする。

扉を開けると1人の男が金槌で熱せられた光る何かを叩いてる。


彼は刀鍛冶だ、汗を垂らし無言で叩く。

いや、叩くのではない。これは光何かに命を入れてるのではないか。


その甲高い音は外まで聞こえてる。

数日前の事であった、彼の元に一つの手紙が来た。


さる大名の息子の誕生の折、一つの刀を作って欲しいと。

戦国時代の今は武士に刀は必要不可欠であり大名の子息なら半端な物は付けれない。

そこで彼に白羽の矢が立った訳である。


熱くなった物に金槌を叩いてもう一夜明けた。


叩くたび舞い上がる火の粉は彼の今の心を表しているのではないか。


キラキラ光る火の粉と汗、彼の仕事の淡々としてこなしてるのであろう。


もう何度目だろうか、水に刀を付ける。


その時の音は一本の刀の産声であったのだろう。


ここに名匠の刀が誕生した、彼の命を削るかの様な作業から生まれた刀は、これから何人の命を奪うのか。


彼は知らない。

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