表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明日の私  作者: KO
2/2

太田夫婦未解決事件

今回の事件容疑者が多すぎるのと、目撃者や関係者全員が嘘をついていることから未解決事件となった。


1人目『隣人』

「私は隣に住んでいます。とても仲のいい夫婦で子供が自立してから、より仲が良くなった印象です。あの日は、午前11時くらいにドタバタと物音がしました。何か作っているのかと思いました。」


「部屋は荒らされ、壁には穴が空くほどの音が出たはずなのに不思議に思わなかったんですか?」


「あのね!そんな大きな音じゃなかったし、これで警察なんて呼ぶわけないでしょ!」


2人目『息子』

「あの日はたまたま実家に戻りました。帰ったのは午前10時くらいです。友人と会う予定があったので親に挨拶してすぐ出ていきました。」


「防犯カメラにあなたが11時半頃もう一度戻ってきていることがわかっています。」


「ああ、それは忘れ物取りに行ったんだ。」


「その時ご両親は?誰かほかにいました?」


「特に変わってなかったです。あ、でも1人お客さんがいました。」


3人目『自称旦那の弟』

「亡くなった男の弟です。あの日はワインのプレゼントを持っていきました。少し話して12時頃出ていきました。」


「途中誰か来ましたか?あなたが着いた時間は?」


「途中甥っ子が来ました。会釈だけで特に話してないです。11時とかだったかなー?そのくらいに着きました。」


「ピザの宅配を呼んだのはあなたですか?」


「私です。」


4人目『ピザ配達の男』

「僕がピザを配達しました。少し話して次の配達に向かいました。」


「11時半に配達してマンションから出てきたのは12時15分だ。いくらなんでも話しすぎではないですか?」


「盛り上がってしまいました。それにあのマンションで2、3件配達があったので...」


「持っているピザは1箱です。嘘はやめてください。」


「あれ?記憶違いかな?」


警察が到着したとき遺体は床に並べられていた。鑑識によると首には絞められた跡、部屋の荒らされようから他殺の可能性が高いという結果が出ている。

ただ警察は自称弟と息子が協力したと睨んでいる。しかし逮捕できるまでの証拠が一切ないため、お手上げ状態だ。


この夫婦は明日、結婚記念日で旅行に行く予定だったらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ