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テーマ詩集:月

月光

作者: 歌川 詩季

 月が、嫌いなわけではないです(笑)

 たやすく(かげ)(むしば)まれては 日ごとにその姿を変える

 天使と悪魔の例えじゃないぜ

 せめぎあいに けりがつかないだけ


 内なるなんぞやのほとばしりなら

 くすみに覆い尽くされることもあるまいに

 夜空をころがるだけの でかい石ころじゃ このざまさ


 おおきな輝きに見えて

 その(じつ)ただの もらい灯りかよ

 失望するのは おれこそ勝手だけど

 ちっぽけでも自分の光で 夜空に立ち位置を

 守るやつらと同じステージの 真ん中を渡る

 あんたがなんだか 滑稽(こっけい)に思える



 どうにか(かげ)を追い払っては 毎晩その形を変える

 白か黒かの次元じゃないが

 灰色には混じり合わないだけ


 身に (まと)うなんぞやをはためかせたら

 くすみを覆い尽くすことさえできように

 片側に羽織るだけの 薄い布きれじゃ このざまさ


 くっきり輪郭を見せて

 出どころはなんと もらい灯りかよ

 がっくりくるのは おれの身勝手だけど

 瞬きでも自分の光で 夜空に星座まで

 (えが)くやつらと 同じステージで 女王様きどる

 あんたがいっそう 愛おしく思える

 むしろ、好きだから。

 これだけ、イジっちゃうんだと思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ともかく、詩作の多さに、脱帽ですよ。
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