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魔女のいない世界で  作者: 海乃果
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装備

 瞬の髪の毛はかなり寝ぐせがついている。


 凛が着替えている間に瞬が朝食を作り始める。


 目玉焼きとソーセージ、それにパンとサラダ。


 手早く作って皿に盛る。


 「瞬ってやればなんでもできる子なんだよね」


 「そうかな?」


 「そうだよ」凛はご機嫌だった。


 

 朝食が終わると2人は今後の計画を立てた。


 貸与されたパソコンには国立国会図書館他全国のデータベースにアクセスする権限がついており、わざわざ資料探しに動き回る手間は省けた。


 ただ、オンラインで入手できる情報には限りがあり、おそらくはオンラインの情報収集のために瞬たちを雇ったわけではないだろう。


 まずは山梨県丹波川村へ行かなければならない、そう思えた。


 せっかく与えられたパソコンだからと魔女に関する資料やそれに関連する情報をできるだけ多く収集してみた。


 その結果、日本という国が出来上がると同時に、いやそれ以前から名前はさまざまだが魔女と言われるような存在は日本のあちこちに存在していたらしいこと。


 ただ、それは決しておおやけにはならず、常に影から日本という国に様々な影響を与え続けているらしい。


 明治以後の魔女に関連する情報だけでも、20か所を超えていて、山梨県の情報はたまたま瞬の目に止まったにすぎないらしい。


 一番最近のものだと昭和53年に魔女の仕業と思われるような不思議な失踪事件が東京で起きていた。


 一日目の解析はここまで進んだところで終わった。


 午後10時に林三佐にオンラインで日報を提出し、1日目の業務を終了させた。

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