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魔女のいない世界で  作者: 海乃果
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行進

 そこからは何もなく5時間歩いた。


 午前11時30分


 昼食休憩を取ることになった。


 最上隊長と近藤が30分ずつ交代として、残りの3人は1時間休憩だ。


 お湯を沸かしてアルファ米に入れ、おかゆにして食べる。


 凛はふーふーしながらこのみに食べさせてあげている。


 なにか微笑ほほえましい光景だ。


 それを横目で見ながら瞬もアルファ米をほおばる。


 近藤が先の休憩であり何も言わずに食事を済ますと横になって仮眠する。


 このみは食事が終わると凛の膝を枕にして寝てしまった。


 瞬と凛は顔を見合わせたが何も言葉を交わさず、凛はこのみの髪の毛をなでてあげていた。


 凛の母性だろうか、自分より弱い存在がいることで少し強くいられるようにも思えた。


 

 最上隊長の昼休憩が終わるとまた西へ歩き始めた。


 現在地はおそらく檜原村付近ではないかとのことだ。


 山の地下ということになるのだろう、あちこちから湧き水が出ており水には困らなかった。


 ただ、体感気温はかなり下がっている。


 吐く息が白くなるのではないかというくらいに寒い。


 6時間歩き続け18時30分になったところで最上隊長が無線で休憩の指示を出した。


 ここでも、先ほどと同じ順番で1時間休憩となった。


 目的地の丹波川村まではあと数時間といったところだろう。


 一行に少し緊張感が出てくる。


 ただ、それでも進むしかない。この地下通路にいてはどんな危険が待っているのか分からない。


 瞬の予想では丹波川村にも同じような廃墟の洋館があるはずだという。


 それまでもなだらかな傾斜があったが、はっきり分かるほど傾斜している。どんどん地下深くへ進んでいるようだ。


 おそらくはもう山梨県に入っているはずだと最上隊長が教えてくれた。


 このみは凛の手を取りながら少し鼻歌を歌っている。


 凛もどこか緊張感が解けているにも思える。


 男性陣3人は次の襲撃があるかもしれず、とても緊張を解けるような場面ではなかったが。


 このみがビームライトを照らすことができないため残った4人から出る4本の光が通路内を照らし出す。


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