おらのぐでなし3(詩集)
おかおがこくて
おかおがこくて
いんどじん
からだしおれて
ねこぜくん
ぼんやりしてて
かぴばらちゃん
くちべただから
まあまあくん
すこしふとって
ちゅうねんやろう
どうぶつずきで
あにまるまにあ
ゆうひにむけて
あしたもがんばる
いちばんぼしに
きょうもありがとう
黄昏
夕焼に有難う
そして左様なら言い
涕拭い背を向き
復明日ねと吠えて
無茶をして駆け出せば
翌日に行っていた
雨の歌
1.
クモカヽリ
アメガフル
シズクオチ
ボクノフク
ヌレテユク
2.
コヽロマデ
ウテンナリ
ツギノヒワ
イヽヒダト
ネガツテク
3.
ミズオドリ
カワズナキ
カサウタウ
ソレラキヽ
アルヰテク
道
道よ道よ
先見えぬよ道
歩いても歩いても
道は途絶えず
まだ続く道
道の側には
名の知れた花
忘れられた石
希望のある空き缶
夢を失った携帯電話
そして僕の前には
未知で様々である
分かれ道があった
今日はどこに行こうか
道の果てまで
遠く遠く歩く
遠く遠く夢見る
そう遠く遠くと
悲愴の歌
我は泣いた
世は辛くて
苦しいとは
我膝をつき
地面濡らして
狼になる
我は落ち込んで
端に立ち止まり
小鳥等を思う
全て悪い夢と
信じ願いながら
一つ呼吸をする
ありがとうイジメ
ありがとうイジメ
僕は気が強く
生まれ変わったよ
次は僕の番
待ってろよイジメ
返してやるから
絶望
我の夢は飛んで消えた
ああ届かぬ
ロボット
僕は生きたロボット
だけど
役立たずは嫌だから
一心に動いてた
只々働いて
只々叱られる
悲しき運命を
この手で変えれたら
いいな
悲しみの雨
ずぶ濡れた紫陽花
今泣き濡れる僕
虹見えぬ水無月
電車
電車が鳴る
耳して駆ける
轟く姿見に
橙と緑の線
ぼんやり眺めてた
雫
雫落としたい
ただそれだけが
悲しみが
憎みに負け
まだ立ち直れぬ
梅雨の夕方
濡れた路
走るバス
ガタゴトと
夕暮れな
心持ち
モヤモヤと
空覆う
雨模様
クモクモと
上眺め
帰る僕
テクテクと
空
消えた消えた
あの日の思いで
我の涕
共に飛んだ
届け届け
夢を掴め
けれど高く
浮き弾けた
カタツムリ
蝸牛伸引雨を浴び
今日も好い雫と
歌っている
のっびのっび
びっしゃばっしゃ
ルンランヤン
暢気な雲
雲達揺揺
空で昼寝して流れる
悲しみ
悲しみ消えよ
苦しみ飛べよ
だが隅に居た
夏の風
強く風吹き
窓の隙間から
ピロピロ笛が奏でた
夏
僕が夏と気付いたころ
世界に笑われたみたい
大空
空空
噫空空
おお空空
母なるこの空
雀の旅
雀一匹
山越え
町超え
チュチュンと
日本海渡る
悪い子
或る日
悪い子が
悪いことをした
すると
良い子が悪い子に
一つ「馬鹿」を与えた
其れにつられて
他の良い子も
悪い子に
次々と鬱憤を込めて
与え続けた
気づくと
良い子たちから貰った
「馬鹿」は
其れは其れは
悪い子の背よりも
大きな闇の塊となった