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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第95話 開会式

主人公の口調の件で指摘を受けました…

女体化解けた後の話を読み返したら、所々で女体化してる時のような口調になってたので、修正しました!


後、全話の最初の方も話がゴチャってたので修正してますので、気になる方は前話から読み返してください!




「う、うわぁ…みんな強そうですねユウキさん…」


「んー、見た目は強そうだな…ガチムチばっかやん…むさ苦しい…」


開会式に参加するために闘技場の舞台の上へと上がった。俺たちよりも先に待機していた奴等からの視線が集中する。



「おい、あいつ女連れだぞ…」


「しかもあの女…仮面つけてるが絶対美人だぞ…ちっ、あの男狙うか…」



聞こえてるからな?


俺の預かり知らぬ所で、どんどんヘイトが稼がれているのだが…まぁ、リリアの事を狙うんじゃなく、俺の方に来るんだったら問題ない。


叩きのめせばいい…ただそれだけだ。




それからリリアと舞台の広さや他の参加者の情報を照らし合わせ、それぞれのリーグを勝ち抜く事を約束し、別れる。



開会式は番号順に整列する為だ。


Bリーグに振り分けられた俺は、プラカードを持ったお姉さんに指示された場所で待機する。



ぼーっとして待っていると、壇上へと上がる者が現れた。



「静粛に…我が名は、サラリアン・インカローズである!この地へと集いし強者よ!思う存分に己の力を曝け出し…頂天へと駆け抜けろ!!これより、第50回目の武闘大会を開催する!!」


ワァァァァアアッ!!!!!



国王が宣言した瞬間、観衆から湧き起こる歓声が会場を包み込む。地面が揺れるほどの歓声に満足したのか、ニヤリと笑い降壇する国王…


なるほど、あれがインカローズ国王…なかなかの曲者っぽいな…


しかも…女性かぁ…



この大会が終わった後の事を考えて、既に逃げ出したい気持ちでいっぱいの俺だったが、その後登壇した冒険者ギルドの統括…ゴラムスに目を奪われる。



……一瞬マジのゴリラかと思ったぞ!?



鍛え上げられた筋肉は、俺の腕の5番は太い…腕だけじゃなく全てが俺…いや、俺が見てきた全ての人間よりも色々とデカイ



あ、あれが統括か…


凄い男らしい…俺は筋肉が付きにくいからうらやましいなぁ…なんて思ってる時が俺にもありました。



「こほん…みんな今日は頑張ってね♡ゴラちゃんも観客席からみんなの事応援してるわ♡」



!?!?!?!?!?


驚愕…ゴラムスはオネェだった…



俺の憧れを返してくれ…男らしさ…とは一体なんなんだろうか…



周りの奴等はみんな知っていたのだろう。この世界のギルドのトップがオネェだと言うことを…


異世界から来た俺は、勿論そんな常識を持ち合わせていなかった。



SAN値がゴリっと削られた気がする。

リリアは大丈夫だったかなぁ…




後にリリアも知っていた事を知り、何故教えなかった…?と恨む俺なのであった。





その後、無事開会式も終わり…予選一試合目が行われる。


待ち合い室で待たされているので、仲間達と合流はできない。まぁ、抜けようと思えば抜け出せるのだが、ルールには従っておく方がいいだろう。


まさかこんな所に伏兵が居るとは知らずに…




「あのぉ…その、間違ってたらごめんなさい……西園寺くんだよ、ね…?」


「!?ヒ、ヒトチガイダゾ」


誰だ!?と思い顔見ると知ってるやつだった…


なんでここに薔薇園妹が!?


あっ、そういえば同じブロックに薔薇園って名前書いてあったな…まさか妹の方が出てくるとは思ってなかった…



「デルタって名前…いつも正体を隠す時使ってたよ、ね?それにその仮面も…」


「………」


なんでこいつ俺の黒歴史知ってるのん!?


俺は高校生に上がる前…春休みの間にアニメに触れ、感化された俺は…一時期仮面をつけて困ってる人を助けて回っていた…その時にデルタと名乗っていたのだが、何故コイツがその情報を!?


「昔…私の事助けてくれたの覚えてない…かな…?」


「……」


はい、アウトーーッ!!まさかの当事者でした!



…てことは、学校でも俺の存在を知ってたって事…だよな…?


うぉぉぉおおっ!?!?死にてぇーーっ!!!



「……この事は誰かに言ったか?」


「!?やっぱり西園寺くんだよね…?」


「質問に答えろ…誰かに言ったのか?」


「う、ううん…誰にも言ってない、よ?」


「そうか…はぁ、まさかこんな所に知り合いが居るなんてなぁ…ちょっとこっち来てくれ」


「わ、わかった」




薔薇園妹を連れ、周りに参加者が少な居場所を選び椅子に座る。


「その、元気そうでよかった、です…」


「ありがとう。薔薇園妹も元気そうだな?この大会に参加するなんて思わなかったぞ?」


「そ、それは目標があって…もぅ叶ったけど…」


「?ごめん、最後の方聞き取れなかった。目標がどうしたって?」


「う、ううん!なんでもない、よ?」


「そうか?それよりもこの事は誰にも言わないでくれ…頼む」


「う、うん…別に言いふらしたりは、しない、よ?その代わり…」


「こ、交換条件だとっ!?お、俺のできる範囲の事でお願いします…」


「多分大丈夫、だと思う…その、私の事は薔薇園妹じゃなくて…名前で呼んで欲しい、かなって…」


「おっと、すまん…気分を害したなら謝る。双葉…コレでいいか?」


「!!う、うん!そ、それで西園寺くんの事は誰にも言わない」


名前で呼ぶだけで秘密を守ってくれるなんて…相変わらず良い子だな…こんな事言うのは同い年としてどうかと思うが、大人しい双葉はどうしても年下に感じてしまう。


でも、まさかクラスに俺の黒歴史を知ってる奴が居たなんて…まさか他にも居るのか!?



「…ありがとう、それよりもこのブロックって事はもしかしたら双葉と戦う事になるのかぁ…」


「そ、そうだね…で、でも…当たるとしてもブロックの、決勝だよ?」


「おっ、そうなのか…それならBブロック決勝は双葉と戦う事になりそうだなぁ…」


「?なんでそう思う、の?西園寺くんはともかく…私なんかが勝ち上がれる、かな…」


何言ってんだコイツ…?


「お前のその手と魔力量を見ればわかるよ…慣れない武器を使って豆だらけ、それに魔力量も桁外れに上がってるだろ?努力してるのはすぐわかったよ」


「……え?」


「だから自信持てって…ん?どうした?顔赤いぞ?」


「っ!?な、なんでもない、よ?西園寺くんに褒められた…頑張ってよかった…」


「?まぁ、いいか。それよりもほら、次の試合双葉だろ?呼ばれてるぞ?頑張れよ」


「あっ、も、もう行くね!その、西園寺くんも頑張って、ね…」



そう言い残し、走り去って行く双葉を見送る。


「あいつ…そうか、普通に会話できるようになったか…よかったな」


黒歴史時代…双葉から相談された事があった…


どうやったら俺みたいに自信を持って話せるの?か…


臭いものには蓋をする…では無いが黒歴史を封印していた俺は、双葉の発言により昔の事を思い出していた。


あの頃、男が近くに寄るだけで半泣きだった双葉はもう居ないんだな…


双葉の成長を感じるとともに、あの守ってあげたい女の子No.1だった女の子が独り立ちした姿は、すごく印象に残った。


「俺もがんばろう」


頬をパチンッと叩き、気合いを入れ直す。


ゴリゴリ減ったSAN値を取り戻すべく、自分の名が呼ばれるまで精神統一をするのであった。





次の更新は、本日の18時予定です!


今朝起きたら10万PV突破してました!

個人的に描きたかった元の世界での話を描こうと思います!


武闘大会が終わってからの投稿になりますが…


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― 新着の感想 ―
[一言] あ、ハーレム要員フラグが着実に立ってる…w 元の世界で仮面つけて何かしてたら普通は不審者な気がするのにユウキならまぁ…うん…で納得できるw
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