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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第89話 初めてのお買い物 下




「うぅ…酷い目にあった…」


「あ、あはは〜、元気出してくださいユウキさん…その、可愛かったですよ?」


「なんの慰めにもなってないからな!?寧ろトドメ刺された気分だよ!」


「それはさておき、ここのお店も入りましょうか?今度はお洋服を買わないと」


うぅ…みんな酷い…


何気に1番効いたのは、レジにてルビーが私に「パパ抱っこ」って言って来た時だな…


店員さんの「パパ…?そういうプレイかしら…?」という呟きが聞こえて来た時はルビーの事を無視しようか迷ったが…


「パパはルビーのこと嫌いになったの…?」

この一言により私の企みは一瞬で泡となり消えた。



「リンちゃんも身体に合った下着買えて良かったですね!これからはちゃんと着ないとダメですよ?」


「ん、可愛いから着る。お姉ちゃん達とお揃い嬉しい」


「あら?嬉しいこと言ってくれるわね」


「私も嬉しいのです!次はお洋服もお揃いの買うのですよ!」


「私に拒否権は無さそうだね…ルビーはお買い物退屈じゃない?大丈夫?」


「パパー、ルビー眠たい…」


「あらら…そういえば今日はお昼寝もしてないし昼間戦闘したしで疲れちゃったかな?寝てていいよ」


「うみゅ…パパおんぶー」


「はいはい、よっと!」


ルビーを背負い、風魔法で落ちないようにそっと固定してあげると直ぐに可愛らしい寝息が聞こえて来た。


「ルビーちゃん疲れちゃいましたかね?まぁ、あの魔神族との戦闘もこなしてましたし…コレは早めに切り上げて宿屋に戻った方が良さそうですね」


「だね、悪いけどリン…1、2着服を買ったらまた明日とか買いに来ることにしてもいい?」


「ん、問題ない。ルビー可愛い」





……おかしい、早めに切り上げるって話はどこに行った!?


先程の店で服を見た後、とりあえずそれぞれの服を何着か買ったのはいい。


なんで宿屋に向かう道にある店を虱潰しに進んで行くんですか!?ルビー起きちゃったんだけど!?


「みゅー、パパまだご飯じゃないのー?」


「ごめんルビー、女性陣の買い物を舐めてたよ…先に食材の買い出しに行こうか…」


「うんー!パパだっこー!」


「ぐうぉあ…ちょっとルビーさん?頭を越えて前に来るのやめてください…」


リリア達に一言告げてから、2人で野菜などを買いに向かう。


何故かさっきからすごい視線を感じるな…なんなんだ…



その理由は直ぐに明らかにある。


「おやおや、そこのお嬢さん?妹さんと楽しそうですね?コレから一緒に夕食でもどうだい?もちろん妹さんも一緒でいいからさ!」


「は?頭大丈夫ですか?」と言いそうになったが今の私の見た目は女の子そのもの、リリア達曰く超絶美少女らしいので、ナンパされるのも仕方ないのかもしれないが…正気を疑うのは仕方ないよなぁ?


「すみませんが暇じゃないので、コレから仲間達の夕飯を作るので、お引き取り願えます?」


「そんなつれないこと言わないで、お仲間も一緒でいいよ?」


「いや、本当いいんで…あっ、そうだあんまりしつこいと騎士団呼びますよ?今この国に来てるアメジスティア騎士団の団長と友人なんですよね…コレがどういう意味かわかります?」


俺は周りに聞こえるように少し大きめの声でこう言い放つ。雲の子を散らすように私に集まっていた視線が無くなる。


なるほど、みんな私の事を狙ってたのか…女の子の気持ちがわかったな…コレはイライラするわ…


「そ、そうだったのか…」


「えぇ、それでコレから騎士団の方達を招いて夕飯を食べる予定なんですよね…あっ、来ます?」


「え、遠慮しておくよ!そ、それじゃあ!」


アウリム団長すまん、ナンパ避けに使ってしまった…まぁ、色々と恩は売ってるし許されるだろう(適当)



「パパー?今の人だあれ?」


「ん?私の事女の子だと思って声かけて来たんだよねぇ…」


「そうなんだー!パパ可愛いから仕方ないねー♪」


「そうかな?私はルビーのが可愛いぞ?おりゃおりゃ!」


「あははっ!パパくすぐったいよぉー♪」


「何してるんですか…」



おっと、ルビーと戯れていたらリリア達が追いついて来てたみたいだ。


「ん?あぁ、ナンパされたんだけどさ…ルビーが私が可愛いから仕方ないって言うから、ルビーのが可愛いぞ!って戯れてたんだよ」


「ナンパ!?何処の馬の骨ですか!?」


「あらあら、確かに見た目美少女だから仕方ないわね…ところでそろそろ帰ろうと思うのだけど、買い出しは終わったのかしら?」


「いや、そいつに邪魔されて全く…」


「なら、早くいきましょう!私の唐揚げが待っているので!」


「私のハンバーグもなのです!」


「ん、楽しみ。お腹空いた」




こうして腹ぺこ娘に促され、商店で食材を揃え宿屋に戻った頃には既に陽は沈み、夜の帳が降りた頃であった。


「いやー、部屋にキッチンがあって良かったですねぇ…そー、あ痛っ!」


「こら、摘み食いしようとするな!ったく…油断も好きもないんだから」


「私も早く食べたいから気持ちはわからないでもないけど、お行儀が悪いわよ?」


「うっ…お、おとなしく待ってます…ミスティちゃんも向こう行きましょう」


「ギクっ!わ、わかったのです!」




邪魔が幾度と無く入ったがなんとか作り終わりそうだ…


人数が増え、一回の食事で作る料理もだいぶ増えた為、結構な時間を取られる。



こうして俺が腕によりをかけて作った料理が食卓に並ぶ。


目の前に並んだ肉、肉、肉、ちょっと野菜、肉……ほぼ肉じゃん…まぁ、要望通りだからいいんだけどさ。


今にもよだれを溢しそうなミスティとルビー、ゴクリと唾を飲み込む音が聞こえてくる。


「さぁ、みんな手を合わせて?リリア、リンに教えてあげて」



リリアがリンに日本式の挨拶を教えてあげている。そして…



「はい、いただきます」


「「「「「いただきまーす!!」」」」」



こうして夜が更けていく…この幸せな時間をいつまでも忘れないでいたいな…



そう思うほど楽しいひと時を過ごしたのであった。





次の更新は明日の正午になります!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 女風の喋り方定着しちゃったけど元に戻ったときそのまま喋ってしまうやらかしをしないといいけどw [一言] これからも楽しみに読ませていただくので頑張ってください!
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