第86話 ユウキちゃん
明日の更新は元の時間に戻せそうです!
「あ、あの〜、ユウキさん?そろそろ機嫌を直して欲しいというか…そ、そう思いますよね!?ローズさん!?」
「えっ!?そ、そうね!ミスティちゃんもそう思うわよね?」
「わ、私なのです!?う、うーん…マスター?」
「あ?なんだよ?」
「ひぃ…わ、私には無理なのです!!そもそもの原因はあの2人なのにこの場にいないのがズルいのです!!」
俺の姿は未だに男に戻れていない。流石に怖くなってステータスを確認したら残り22時間と表示されていた…
つまり俺は後1日近い時間をこの姿で過ごさなければならないということで…
「ま、まさか見た目だけじゃ無くて体も女の子になってるとは思わなかったわね…」
「ですね…モミジさんがドサクサに紛れてその…ま、股の辺りを触った時に気づくとは…」
「くっ…うぅ…あいつ…絶対許さんぞ…神咲ぃ…!!」
「…あの時のモミジの手つきはヤバかったのです…犯罪者の顔をしてたのですよ」
「ルビーなんてトラウマになってたもんな…神咲のあの顔に…あれは女の子がしちゃいけない顔だったぞ…」
「あ、あはは…よ、よかった…私じゃなくて…」
あの時の神咲は本当にヤバかった…此処が日本だったら通報されててもおかしくないぞ?
「それよりも不便だよなぁ…服もダボつくし、胸の所も苦しいし…それに何がとは言わないけどないと不安になるし…」
「「「じーーーっ」」」
「……変態どもめ」
「おー?ママ達へんたいさん?へんたいさんはダメなんだよー?」
「「「がはっ…」」」
今まで俺の頭の上でご機嫌に歌を歌っていたルビーだったが、俺の変態という言葉に反応を示し、リリア達にトドメを刺してくれた。ナイスやで〜
女の子達が俺の股の辺りを凝視してくる…そんなシチュエーションだったが、普段からリリア等は特にチラチラ見て来てたので今更なんだけどな?
「あっ、そうです!いっその事毎回女の子に変化するなら、ユウキさん用の女性服を買って来ましょう♪」
「それいいわね…あなた?街に戻ったら早速ショッピングに行きましょう?あなたにピッタリの服を見繕ってあげるわ」
「えぇ…自分で作るよ?同じような服で色々調整するだけだし…」
「「「それはダメ」」」
なんでダメなのでしょうか…女物の服なんて着たら、好きで女装してるみたいじゃないか!!
今の俺は女装じゃなくて、男装してるように見えてるのか…?
「いやいや、そんな綺麗な金髪の美少女が何言ってるんですか?今のユウキさんは女の子でしょう?付いてないんだし…」
「そうよ?あなた今付いてないんだし…下着も女の子用のものに変えて、スカートにしましょう」
「うわー!絶対似合うのです!マスター?お揃いのお洋服でお出かけするのです!」
「おー!ルビーもお揃いがいいよー♪パパ?」
くっ…こういう時の女の子は厄介すぎる…さて、どう反論したものか…
「お、女物の服着てる時に男に戻るかもしれないだろ?」
「そんなの時間を把握できるように何かスキルでも作れば解決ですね!そうと決まったらちゃっちゃとリンちゃん?でしたっけ?を迎えに行って街に戻りましょう!!」
はい、ダメでしたー!言い訳としては弱すぎると思ったけど…まさか自分の能力のせいで論破されるとは…自分の万能さが恨めしいぜ…
「はぁ…わかったよ…」
「とことん突き詰めましょう!さっきから言葉遣いが男ですよ?言葉遣いも見た目に合わせましょう!!」
「もう勘弁してくださいぃぃぃいいい!!!!」
俺の絶叫が生き物のいない静かな森に虚しく響き渡るのであった。
それから歩く事1時間…
私達は目的の場所へと到着していた。
皆さんお気づきでしょうか?私の言葉遣いが変わってることに…うぅ…もうお婿に行けない…
そんな事を誰に言うでもなく心の中でボヤいていると、私のスキルに反応があった。
「おや、どうやら目的の場所についたみたいだよ」
「え?此処ですか?私には何も感じられないのですけど…」
「残念ながら私もわからないわね…」
「まぁ、仕方ないよ。この結界を張ったのは神獣だからね…神の力を持ってる私にしかわからないようになってるみたいだね」
「「「私…ぶふっ」」」
「!?!?みんなが私にしなさいって言ったのに!?笑うなんて!!!酷いよ!」
「ご、ごめんなさいなのです…わ、悪気はないのですよ?ぶふっ…」
「そ、そうです!違和感があるだけで…ぶはっ」
「ちょっと2人とも笑っちゃダメよ?ユウキちゃんは真面目にやってるんだからね?ふふっ…」
「「「ユウキちゃん…あっはっは!!」」」
「……天誅ッ!!」
「「「!?!?」」」
イライラした私は3人にスタンガン程度の電撃を落とす。神を馬鹿にした罰を受けろ!!
普段から私の事を馬鹿にしてる奴がよく言うね!?と此処にイブが居たのならそう喚いていただろう事は間違いない
「おー、ビリビリしてるー♪つんつん♪」
「あっ、ちょっ!ルビーちゃん今それはダメですよ!?」
「そ、そうよ?ルビー?絶対触ったらダメよ?」
「ひぃぃいい!!?私はもう触られてるのですっ!!や、やめるのです…」
正座して足が痺れている時のような様子の3人…足だけでもキツイのにそれが全身なんて…可哀想に(他人事)
「ルビー?ダメだぞ?」
「「「ユウキちゃんっ!!」」」
「……ルビー?これを使うといいよ…コレは感覚を2倍にして与える魔法のスティックだから」
「!?!?」
さっきは私の悲鳴が森に響いていたが、今度は3人の嬌声らしき悲鳴が静かな森に響くのであった。
「よーし、そろそろ行くよー」
「「「ハァ、ハァ、ハァ…」」」
若干、満身創痍の人達がいるが知ったこっちゃない。私を馬鹿にした天罰なのでね…
「よし、んじゃ結界破っちゃうよー!次元斬ッ!」
「あー!なんで私を使わないのです!?」
「え?結構夜桜の事気に入ってるんだよね…」
「そんなぁ…なのです…」
夜桜で切り裂いた結界…その内側に侵入した俺達は目の前に現れたログハウス的なものを見つめていた。
「あれ?私の想像していた隠れ家と違う…もっと洞窟とかそう言うのだと思ってたのに…」
「わ、私もです…まさかこのログハウスにフェンリルの子供が…?」
「どこからどう見ても人が住んでそうなものなのだけど…」
「なのです…ビックリなのです…」
「おー!ルビーのおうちを思い出すよー?」
コレが隠れ家?とみんなで目を合わせ、首を傾げたその時…俺達ではない別の誰かの声が聞こえた。
「誰?」
その声はとても可愛らしい声をしていた。
突如開いたログハウスの扉から顔だけ出し、こちらを伺う白髪の女の子…
「え、えっと…私達は怪しいものでは無いよ?君の名前を教えてくれないかな?」
「名前?名前はリン」
天国のリンネさん!!!!
子供が人間なんて聞いてないんですけど!?!?
俺の心の雄叫びは昇天したフェンリルへと届いただろうか…?
次の更新は明日の正午になります!
いつも誤字報告や感想くれる方ありがとうございます!誤字報告の場合返事できないのが悲しいですよね…
またまた女の子の登場です…そろそろ男の子も仲間に加えないとヤバイかな…?
あっ、そうだ!そろそろユウキ一行が使った剣技や魔法を纏めて投稿する予定です!
武闘大会が始まる前にメモ的な感じで投稿するので、もし抜けてる技があったら言ってください…その場で技名考えてたせいでメモしてなかったツケが回って来た…まさか自分の物語を全て読み返すことになるとは…
あっ、体調はクマがヤバイ以外は大丈夫そう…モンスター飲んだしねw




