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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第84話 どんまい?



ユウキの一撃により吹き飛ばされたデルフィは、防御系の極大魔法を使った事によりなんとか生きていた。


生きているだけで半死半生といった体なのだが…意識を失わずに済んだ事を神に感謝していた。


「ぐっ…化物め…闇魔法ダークリペア…はぁ、はぁ…奴が来る前に逃げなければ…」


そう思い立ち上がったデルフィは、逃走を開始する。


転移魔法を使えない為、どうしても自分の足頼みになってしまう…身体強化系の闇魔法で脚力をブーストし、全意識を逃走する事へと割り当てる。


だが、悪魔はすぐ側までやって来ていた。




「おっ、もう動けんのか?流石魔神族、中々しぶといな…」


「なに!?もう来たのか!?ダークバインドッ!!」


拘束魔法を使い俺を縛り上げた奴は、全力で駆け出していた。脇目も振らず逃げる為だけに全ての力を使う…


敵ながら判断能力は悪くないようだな…



「だけど、俺をこんなチンケな魔法で拘束できると思ってるなら片腹痛しだな…」


ふんっ!と力を込め、拘束を無理やり振り解くとデルフィの逃げた方向へと全速力で追いかける。


雷神モードは長く続かない…その為に通常状態に戻ったのだが、何故か見た目は女々しいままであった。


「雷光発動!待てやオラァァ!!!」


「!?くっ、ダークバレット!!」


足止めをする為に魔法を放ってくるが、聖属性を纏ったまま持っていた夜桜によって相殺される。


だが、中々距離が詰まらないな…


しかもこの逃げてる方向…まずいぞ!?



瘴気が無くなったことにより索敵魔法が正常に戻ったのだが、俺達の進行方向に何者かの一団が近づいていた。


いや、俺達が近づいてるのか…



「え!?ユウキさん!?」


「リリア達もあいつを追うの手伝ってくれ!逃げられるぞ!!」


「わ、わかりました!!風神の陣脚ッ!!待ちなさい!!」


「ルビーも鬼ごっこやるー♪妖精の領域はつどーっ!まてー!!」


「鬼ごっこでは無いんだけどな?まぁ、いいや!ナイスルビー!おかげで追いつけそうだ」


「くそッ!!だが、もう少しで…」



デルフィの狙いは一つ、逃げた先に居る人間を人質にし、逃走経路を確保すること。


だが、それは叶わぬ妄想で終わることになるのであった。




もう少しで森を抜ける!!木々の隙間から広野が見えたデルフィは、逃げ延びれる!そう思い強化魔法を更に増加させ、一気に人質となる者へと駆け寄る。


「貴様ら動くなよ!!俺の人質になるのだっ!!」


「!?なんだお前は!!」


「アウリム団長!!そいつ魔神族です!捕まえてください!!」


「何!?アメジスティア流剣術!ソードファントムッ!!」


「!?グォォォオッ!?……なんでこうなるのだ…」


アウリム団長の一撃を受け、等々意識を失ってしまうデルフィ


咄嗟に反応してもらえて助かったな…



「アウリム団長、助かりました」


「お、おう?それよりも何故俺の名を知っている?何処かで会ったか…?」


「あ、えーと…そうか今見た目が変わって…」


うーん、どうやって説明しようか?周りには紅葉やソラ、それに雪姉以外にもクラスメイトがたくさんいる。


なんでここに?と聞きたいがそれよりもなんて説明しようか…と思っていると、思わぬところから助け舟が出される。


「アウリム団長、お久しぶりですね?この方をお忘れですか?アメジスティアの英雄を」


「リリア様!?ま、まさか…そうなのか…?」


「…こくり」


「また姿が変わってるじゃないか…分からなかったぞ…」


「すみません…ちょっと力を使ったら変化してしまって…時期に戻ると思うんですけど…」


力を解いた俺だったが、姿はまだ戻っておらずどっからどう見ても女の子であった。


だが、アメジスティアの英雄ラピスは女性だと思われている為、クラスメイト達はあの子がラピスさんか!と英雄との遭遇に興奮している様子だった。



「そうか…それで何があったのか聞かせてもらえるか?」


「えぇ、もちろん。ただ、人払いはお願いしますね」


「わかった!一つ聞きたいのだが魔物の反応が無いのだが、この森に魔物は居たか?」


「いや、居ないな…そこで伸びてる魔神族が原因だけど…アイツらを森へ入れても戦闘にはならないと思うぞ…」


「マジかよ…折角コイツらを連れて来たんだが…おっ、そうだ!ラピス殿の魔法でゴーレムとか作れないか?宮廷魔術師の連中だとゴーレム使いがいなくてな…」


「それなら使えるな…ゴーレムに相手させてればいいのかな?」


「あぁ、折角来たんだ。経験を積ませないと無駄足になってしまうからな!頼む!」


「了解ー、ほいっと!ゴーレムくん!アイツらの相手をしてくれ!殺さないようにな」


ゴゴゴゴゴッと返事?みたいなモノを返して来たゴーレムにクラスメイト達が目を点にしている。


「君たちー!ぼーっとしてると危ないぞー!」


俺の言葉で我に返ったクラスメイト達が慌てて陣形を組み、戦闘を開始する。


此方をじとっと見ている紅葉と雪姉は放置します…怖くて目を合わせられん…



とりあえず簡易的なテントを取り出し、その中でアウリムに魔神族との遭遇により起こった事を伝えることにしようか…



その後紅葉達の相手をしよう。うん、そうしよう…





次の更新は明日の正午になります!


ようやく先に進めるぞ…お疲れデルフィ…w

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