表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
86/244

第83話 演武

遅刻しました。すみません…



「西音寺流抜刀術 舞の型…演武夜桜ッ!!」


神刀・夜桜から放たれた桃色の光が桜の花びらのように空間に散りばめられる。


「くっ!?ちょこまかと鬱陶しい!!闇魔法ダークゾーンッ!!!」


おっ、こいつ魔法を使ってきやがったな…足元に闇が広がって俺の足に絡みついてくるな…行動阻害系魔法か?


「そんなんで俺の舞を止められると思ってんのか?西音寺流抜刀術 舞の型…演武蝶炎ッ!!」


俺の魔法により火の蝶が空間に舞い踊る。


「動きが変わっていないだと!?だったら、これならどうだ!!闇魔法エアリアルバーストッ!!」


「チッ!!西音寺流抜刀術 舞の型…演武凛風ッ!!!」


俺の演武により発生した風が、奴の放った瘴気の塊を切り裂き、蝶や花びらを優雅に舞わせる。


「さっきから鬱陶しいぞ貴様!!闇魔法ッ!ダークメテオレインッ!!!」


いや、超広域魔法はやめてくれるかな!?


空から無数の巨大な隕石を模倣した、莫大なエネルギーを秘めた瘴気の塊がこの森目掛けて落下してくる。


これがそのまま落ちればこの地域は跡形も無く消滅してしまう。その余波はインカローズ迄も巻き込み、大きな被害を出すことは目に見えている。


だが、ここに居るのは決して俺だけでは無い。


(みんな!聞こえてるな!?あの隕石を力を合わせて消滅させてくれ!そっちに向かった一個でいい!とにかく俺が全ての隕石を消し飛ばす事は距離的に不可能だからそれだけ任せた!)


((((了解!!))))


間髪入れず了承の返事が来た事に思わずニヤけそうになる。


やっぱ仲間っていいよな…空達とも元の世界でこんな感じだったもんな…あっ、そういえばあいつ元気にやってるのかな?学年が違かったから一緒に飛ばされなかったが…あいつも来たかっただろうな…


おっと、こんな事考えてる余裕無いんだった!!

どうする!?演舞はまだ途中…中断する余裕はない…


「どうした?手も足も出ず俺の魔法で消し飛ばされるか?」


「煩い黙ってろ!!」


「なんだとっ!?き、貴様…」


奴が俺の邪魔をしようと切りかかってくる。だが、生憎お前にかまけてる暇は無いんだよ!!


「邪魔すんな!!」


「ぐほぉっ!?」


俺はイライラしながら奴の脇腹に蹴りを入れ吹き飛ばす。


俺が刀しか使えないと思っていたのか意識が刀にしか向いてなかったな…大丈夫かあいつ?やっぱ素人だろ


「邪魔者はいなくなった…残す型は月華のみ…なら、此処で昇華させればいい…どうする…あの広域魔法を消し飛ばすためには…」


ふと此処で何かに引っかかる…


「待てよ?アレはあいつの闇魔法で瘴気の塊…」


なんだ簡単じゃ無いか…


あんなの聖属性魔法で浄化してしまえばええやん?


そう考えた俺は夜桜に新たに聖属性の魔法を追加で付与する。


「すまんな夜桜…もう少し俺に付き合ってくれ」


ミスティの代わりに頑張ってくれている神刀にそっと触れ、言葉をかける。何となくだが返事が聞こえてきた気がする。多分気のせい


トンッと軽やかに大地を蹴り、それへと飛び上がる。


…そして抑えていた力を解き放つ



「モード雷神フルバーストッッ!!!!」


ビュォォォオオオッッ!!!

力を解放した事により、俺を中心としたエネルギー波が発生し、その場に乱気流が生み出される。


俺から吹き上がる光の柱が暗雲を突き抜け宇宙まで届く。


そしてその瞬間、各国の神殿に信託が降る…

新たな神が誕生し、この世界を救う鍵を担うと…



隕石が並行に見える今が好機ッ!!



「西音寺流抜刀術 舞の型…聖韻月華ッッ!!消し飛ばせ!!夜桜ッ!!」



一閃



俺の振るった刀から放たれた剣撃…聖属性と雷属性の力が宿った一撃は、瘴気の塊を粉砕し突き進む。



そして、砕けて散った瘴気は俺の聖属性魔法により浄化され…森全体へと降り注ぐ。



浄化された瘴気は恵の雨へと変わり、侵されていた木々や大地を浄化し、元の森へと徐々に姿を戻していく。



その様子を眺めていたデルフィは、抗うことのできない強大な力の前に震えていた。


「何なのだ奴のあの力は…あれではまるで我が神の如き力…もしやあいつは神の代行者では…此処で死ぬ訳にはいかない…必ずやこの情報を持ち帰らねばっ!!」



この事を魔神族の長、そして崇拝する神へと伝える為にユウキの殺害は諦め、逃げの一手へと興じるのであった。



「あれ?あいつ逃げようとしてんな…魔神族って何故か逃げ足だけ早いからな…演舞は全て舞った…止めの一撃を入れて終わりにするか」


そう思った俺は逃げ出そうとするデルフィの前へと転移する



「なっ!?貴様転移魔法を!?」


「使えるけど何か?お前は此処で死ぬ…じゃあな」


「くっ!?極大魔法ッ!!暗黒法衣・黒炎ッ!!」


「西音寺流抜刀術 舞の型…終の舞・花蝶風月 聖雷ッ!!ハァァァァアアッッ!!!」



全ての型が一つに混ざり、辺り一面を吹き飛ばす程の衝撃を巻き起こす。


神の力を纏ったユウキの一撃は大地を揺らし、雲を吹き飛ばし、そして闇を取り払う。



しゅぅぅ…


大地に含まれていた水分が、俺の一撃により蒸発している音が聞こえる



あいつが最後に使った極大魔法は防御系のものだろう…だが、モノの見事に吹っ飛んでったな…


さて、逃げられても面倒だし追うか…






次の更新は明日の正午になります!


早く終わらせて武闘大会開かなければ…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ