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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第77話 神狼の森 Ⅲ

前話の最後の方を加筆してありますので、この話を読む前に其方をお願いします!




朝食を食べ終えた俺たちは結界を今晩の為に取っておき、瘴気の中心地へ目と鼻の先程の場所へと辿り着いていた。


そしてその場にいたのは、1人の男と巨狼であった。多分…いや、間違いなく奴がこの森をおかしくした張本人であろう。


こんな場所に1人で居る事が前提としておかしいし、あいつが巨狼に与えた餌…あれ、人間の腕に見えたんだが…


「ユ、ユウキさん…気持ち悪いです…」


「わ、私も流石に厳しいわね…」


「私は平気なのです…でも、あまり気持ちの良いものでは無いのです…」


「おー?パパ見えないよー?ルビーも見たいよー」


「ルビーは見ちゃダメです。リリア、ローズ…無理そうなら下がってていいぞ。あいつは俺が始末するから」


あいつが何かを取り出した時点でルビーの目を塞いでおいてよかった…あんなグロいのを3歳児に見せられないわ…何してくれてんのあいつ…よし、殺そう。



と、その時…不意に奴が此方の方を振り向く



「そこでこそこそ此方を伺ってる奴ら!誰を始末するって?」


「ちっ、気付いてたのか…どうする?」


「私もやります…あんな最低な奴は生かしておけません…私の手で…」


「私もやるわよ?寧ろあなたが下がってても大丈夫よ」


「そうか…んならお言葉に甘えて最初は観戦させてもらおうかな…」


「「え?」」


「そんじゃ、行ってこーい!!」


俺はその言葉と同時に、2人を茂みから突き出す。


「この2人が相手するらしいから俺達は観戦してようか…あっ、ミスティ何食べる?ポップコーンでいいかな」


「おっ、いいのです!キャラメルがいいのですよ!」


「ルビーはいちごミルク味がいいよー♪」


「「「えぇ…」」」



おや?何故かあの男にも呆れられたような気がしたが気のせいか?


そんな事よりも椅子を取り出し結界を張る。


準備を終えた俺は、目の前にいる3人と1匹に一言…


「はい、準備OKでーす!戦闘始めてくださーい」


「ユウキさん!?流石におかしいですって!」


「あなた??冗談は程々にして欲しいわね…」


「え?本気だけど…危なくなったら助けるから、やれる所まで2人でやってみて?俺この前の戦いで2人の戦闘見てないからさ、修行の成果をここで確認させてもらうわ」


「……お前らと一緒にいる男…相当狂ってるようだな…まぁいい!どっちみち遅かれ早かれお前ら全員このダークフェンリルの餌になるのだ!順番などどうでも良い!行け!女共を蹂躙してこい!」


オォーンッッ!!


インカローズにすら聞こえていそうな遠吠えをし、一歩前へと踏み出した巨狼…その姿は実にファンタジーであった。俺もあんなペット欲しい!


「やるしかないみたいですね…ローズさん援護任せましたよ!」


「了解よ…修行の成果を見せろと言われたらやるしかないじゃない!」


こうしてリリア、ローズvsダークフェンリルの戦闘が始まった。





「えー、解説席のミスティさん。実際2人はどの程度やれると思いますか?」


「なんか唐突に始まったのです……実況のユウキさん。彼女達も相当実力をつけてるはずなのです。五分五分といったところではないでしょう?なのです」


「なるほど、手に汗握る殺し合いを堪能できそうですね…それでは応援席のルビーさん。何か一言お願いします」


「ママー!お姉ちゃんー!頑張ってー♪」


「ありがとうございました。それではそろそろ戦闘の解説を始めましょう。おおっと!?いきなり飛び出したダークフェンリル!!」


「まだ続けるのです…?楽しいので私もやるのです!」



こうして謎の解説をしながらリリア達の戦闘を見届ける俺たちなのであった。





〜〜sideリリア〜〜





「…なんか楽しそうなんですけど!?っと、危ないですねっ!!風神の陣脚!!」


風の力を纏った私は、咄嗟に後ろに飛び事なきを得た。


空かさず攻撃に転じるリリアの手に持たれている剣は、ペリドットでも使っていた紫水剣ウラルアメスタス…それを更に強化してもらった剣は風の力を纏い、斬りつけるたびに傷口が開く。


「ッ!!西音寺流刺突術 初伝 石火ッ!!やぁぁぁぁあ!!」


「あらあら、いきなり飛ばすわね〜ワンちゃん?そこからしばらく動けなくなってもらうわよ?風妖精の足枷ッ!!」


「グルゥゥ!?」


ローズさんの契約してる精霊さんがダークフェンリルの動きを妨害してくれる。


私はその隙を見逃さずに技を叩き込む事に成功したのですが…硬いですね…


リリアが放った渾身の一撃で与えられた傷はほんの僅か…だが、風の力を付与してある剣での一撃はそれなりのダメージを与えていた。


「グルゥゥァァァァァアアッ!!!」


自分についた傷が痛むのか、イライラした様子のダークフェンリル…


その身体を覆うように纏った瘴気がダークフェンリルの傷を癒していく。


「あら…傷が治っていくわね…この瘴気なんとかならないかしら…」


「難しいですね…私は聖属性の魔法は使えないので…使える方は彼方で楽しそうにしてますしね…」


「困ったわねぇ…一撃で仕留めるしかないのかしら」


「それで首を落としたとして再生しないという保証は無いですからね…」


「「うーん…」」


「グルゥゥ…ガァァァォア!!」


「どうやら向こうは待ってくれないみたいね」


「やるしかないですね…とりあえず再生限界があるか見極めましょう!」


長期戦を覚悟したリリアとローズ…


再生能力を備えた敵に翻弄される2人はダークフェンリルの唯一の弱点に気付く事ができるのだろうか…



次の更新は、明日の正午になります!



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