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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第71話 勇者達の探索 上

長くなりそうなので分割します!

次で紅葉視点は一先ずお終いです!





〜〜side紅葉〜〜



「おい!神咲!見えてきたんじゃないか?あれが獣人国インカローズ…異世界に来て2つ目の国…くぅ〜テンション上がって来たぜ!」


「あっ、本当だ。アウリム団長、あれがインカローズですか?」


「あぁ、間違いないぞ!あれがインカローズだ」


とうとう着いたんだね…長い道中だったなぁ〜


それもそのはず、紅葉達はユウキのように高速に移動する手段は無い…その為地道に馬車で来ている。


しかもクラスメイトの大半、更には王族や貴族…それを護衛する騎士団、総勢200名近い人数で移動しているのだ。ユウキ達が徒歩で1週間程で着く距離を馬車で1週間かかっていた。


まぁ、主な原因は貴族達のわがままなんだけどね…王様が普通にしてるのにあの人達は我慢できないのかな?



まぁ、煩かったのは貴族達だけでなく旅慣れしていないクラスメイト達も一緒になって騒いでいたので、紅葉としても強くいう事はできなかった。


「それはそうと神咲、さっきの未確認飛行物体…アレなんだったんだろうな?」


「あー!あれね!確かに謎だよね…上空を物凄い速さで飛んでった四角い何か…UFOなのかな…?」


「ゆーふぉー?というのはわからんが、魔物では無さそうだったぞ?」


「ってことはやはり未確認飛行物体じゃん!?この世界にはそんなものまでいるのか!すげぇな!」


「えぇ〜?天空くんよく考えてみて?私達にとってゴブリンも未確認生物だからね?この世界では普通なのかもしれないよ?」


「あっ、それもそうか…案外魔法の絨毯とかだったり?異世界だしそれくらいあってもおかしく無いか?」


「あー!そっちの方が私はいいかな〜、アラジ○とか私好きだし!」


とまぁ、こんな予想をしていたのだがドンピシャで大当たりである。この時ユウキは特大のくしゃみをして、驚いたルビーに怒られたとか無いとか…



そんな話をしているとあっという間にインカローズの巨大な門が全貌を表す。



「うぉ…すげぇな!こんな立派な門初めてみたわ…」


「そりゃ日本にはこんな建造物無かったからね…それにアメジスティアにもあったのですよね?」


「あぁ、もちろん門はあったぞ?この前の魔神族との戦いの余波で吹っ飛ばされてたがな!がはは!」


「いや、それは笑い事じゃ無いのでは…」


「ん?まぁ、そんな事よりもインカローズに入るまでしばらくかかると思うから、今のうちにみんなを呼んできてくれないか?一度話しておく事があるからな」


「わっかりました!俺が呼んでくるわ!」


そう言って天空くんがクラスメイト達を呼びに行く。何故か私と天空くんだけ王族の皆さんと一緒の馬車で凄く気まずかった…



この国にユウキくん来てるのかな…来てるなら会いたいなぁ〜


もちろんユウキはいるのだが…まさか、子連れになってるとは思いもしない紅葉は、再会を心待ちにしていたのだ。



「陛下!みんな連れて来ました!」


「アマソラ殿感謝する。では、皆さん聞いて欲しいのだが、この国では一先ず自由行動にする!ただ毎日点呼を行うので無断外泊は控えて欲しい。1人で行動は避けてなるべく騎士団の誰かについて来てもらうように!お金は渡すが良識ある範囲内で使うように!」


「おぉ!自由行動か〜!行きたい所あったんだよな!」


「私は天空くんの面倒を見る事にするね…何かやらかしそうだし…」


「えぇ、紅葉ちゃんお願いね?もしゆうちゃん居たらすぐ呼んでね?約束よ?」


「わ、わかりましたから!落ち着いてください!」


ユウキくんの事になると暴走気味になるんだよね…雪先生…




こうして私達は、インカローズへと辿り着いたのであった。






「うーん、時間的にあまり見て回れるところは少なそうだな…」


「天空くんは行きたいとこあるみたいだったけど、何処に行きたかったの?」


何故か私達2人には騎士の護衛が付いてないが、私達なら大丈夫という信頼の現れなのか…将又、何か誤解されてるのか…陛下やアウリム団長は事情を知ってるはずなので、きっと前者なのであろう。


「おう!ちょっと冒険者ギルドに行ってみたくてな!まぁ、それは後のお楽しみにして、今は異世界での重要イベント…ケモ耳鑑賞を満喫するぜ!!」


「…こんなのが勇者で本当に大丈夫なのかなこの世界…まぁ、ユウキくんがいるし大丈夫か」


そのユウキくんも天空と変わらない…寧ろもっと根が深いのだが知らぬが花…というやつであろう。




そして私は、天空くんのケモ耳鑑賞に付き合いつつ、露天などで雪先生や最近仲良くなった双葉ちゃんにお土産を買い、私は私でこの旅行?を楽しんでいた。



そして、天空くん曰くメインイベントの冒険者ギルドへと足を運んでいた。



「いやー!ここが冒険者ギルド…アメジスティアのは行けなかったからな!感動するぜ!」


「ちょっと、天空くん恥ずかしいから辞めてくれる?」


あろう事か、ギルドに入った瞬間叫び出した天空くんに、冒険者達の視線が集中している…うぅ、恥ずかしいし強面の人多いし…帰りたい…


「まぁ、そう言うなって!俺たちは登録できないけど雰囲気だけでも味わおうぜ?おっ、アレが依頼ボードってやつか!」


「?一瞬知り合いの気配を感じた気がしたけど気のせいかな?どれどれ、うわーこれ全部依頼なんだ…ん?一つだけ古いのがあるね」


「おっ、本当だ!なになに…近隣の森の調査で金貨1000枚!?なんでこんな楽な任務でこの大金が…あっ、なるほどこの追記が原因か」


「うわぁ…この調査を受けた者が幾度と無く行方不明になっているってやつ…本当なのかな…危ない依頼なんだねこれ…」


「よし!これアウリム団長に言って俺たちでやらないか?」


「寝言は寝てから言ってくれるかな?やるわけないでしょ?」


「だってよぉ〜、俺は勇者なんだぞ?これは見過ごせないだろ!きっとアウリム団長なら着いて来てくれるから安心だし!とりあえず受付に言ってみようぜ!」


「あっ、ちょっと待って!はぁ…これだから男の子は無鉄砲なんだよなぁ…ユウキくんなら止めれたのかな?」


いや、そのユウキくんは真っ先にその依頼に飛びついてます。



嘆息しながら私は渋々受付にいる天空くんに近寄る。すると受付から思いもしなかった内容の話を聞かされるのであった。



次の更新は、明日の正午になります!



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