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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第69話 遭遇





薄暗くなった街を歩く事数分…俺たちは冒険者ギルドへ辿り着いていた。



「なんか嫌な予感しかしないんだよなぁ…」


「心配しすぎじゃないですか?大丈夫ですよ認識阻害の魔法も使ってますし」


「いや、まぁそうか…さっき絡まれたからかな?」


「パパ早く行こうー?」


「あいよー、んじゃ今度は余計な事はしないようにな君たち…」


「「はーい」」


「大丈夫だろうか…」



若干1人でくればよかったと後悔しつつ、ギルドへと足を踏み入れる。昼間よりも活気に溢れてるな…依頼を受けてた人達が戻ってきてるからか



「おっ、兄ちゃん見ない顔だな?」


「おや?昼間の受付の方とは別ですか…」


「はっはっは、夜は野蛮な連中が酒場で暴れるからな!基本夕方から夜にかけては男が受付やってんだ!」


「おいおいー聞こえてんぞモンド!!誰が野蛮だってー!」


「お前らみたいなのが絡むから野蛮って言ってんだろ!!っと、すまないな。それで今日はどうした?登録か?」


「登録はしてあるから、依頼を受けたいんだけど…あそこの誰も手を付けない依頼をね…」


その瞬間、あれだけ騒いでいた冒険者達が一瞬で静まり返り、こちらに注目しているのがわかる。


「おい、悪い事は言わねぇ…その依頼だけは辞めとけ」


「おっと!貴方は昼間の…お怪我は大丈夫ですか?」


「ん?昼間…お前と会ったか…いや、そうかあの決闘を見てたのか…恥ずかしいとこ見せちまったな!あれは新人の通過儀礼みたいなもんでな…まさか新人と見せかけた化け物だとは思わなかったが…」


「なるほど、そんな思惑が…やりすぎたか?」


「ん?何ぶつぶつ言ってんだ?それよりもその依頼は辞めとけ!俺の顔見知りが報酬に釣られて出てったきり誰1人戻らねぇ…」


「いや、俺たちなら大丈夫だよ…ボソッ昼間貴方をデコピンで吹き飛ばしたのは俺です。認識阻害の魔法で姿を変えてますが…まぁ、そういうことです」


「!!?な、成る程な…あれだけの実力があれば…まぁ、冒険者のモットーは自由だ…生きるも死ぬもお前さん達の自由…忠告はしたからな?あとは好きにしやがれ」


「ありがとうございます」


そう言って去っていったなも知らぬハゲ…スキンヘッドさんを見送り、受付のおっちゃん…モンドさんへと向き直る。


「それでこの依頼受託して貰えますか?」


「え、えっとな…この依頼に関してはギルド長に話を通さないといけない…ちょっと待っててもらえるか?」


「えぇ、大丈夫です」


「すまない、直ぐに戻るから待っててくれ!」


それだけ言い受付を別の人に任せモンドさんは奥へと消えていった。


「やはり訳有り依頼は、そう簡単に受けたせてくれませんね…大丈夫ですかね?」


「ん?大丈夫だろ多分。向こうも時間が経てば誰かしら送らなければならないだろうし、ここいらで新人を送り込んで、解決すれば吉、最悪帰ってこなかったとしても冒険者ギルドとしては、きちんと動いてると国に見せることができるからな」


「えー!私たちが犠牲になるのは嫌なのです!」


「いや、死なせるわけないだろ?」


仲間達とそんな事を話していると不意に悪寒を感じ、ばっ!と振り向く…すると…



「いやー!ここが冒険者ギルド…アメジスティアのは行けなかったからな!感動するぜ!」


「ちょっと、天空くん恥ずかしいから辞めてくれる?」


なんと…そこに現れたのはソラと紅葉の二人組…まずい展開になったな…さっき感じた嫌な予感はコレか!!やっぱ辞めとけばよかった…


「ユウキさん…『その名で俺を呼ぶな!』え、ごめんなさい…」


「俺の事はデルタ、リリアの事はアルファ、ミスティの事はオメガと呼ぶように!いいね!?絶対だからな!?」


「「「「う、うん…」」」」


俺のあまりに必死な様子に若干…というよりもガッツリドン引きされてるが仕方ない。


「それでアルファ?何かな?」


「声が変わった…そこまで会いたくないのですか?あの2人に…」


「マ、デルタ?なんで声かけないのです?」


「そりゃ、俺がいる事わかったらあいつら突撃してくるだろうし…それに、十中八九この時期にこの国にいるという事はあいつら…特にソラは大会出場者だろうからな…こっちの戦力を教えるのも馬鹿らしいし…あいつをぶちのめした後に正体を明かしたほうが面白いだろ?」


「そんな理由なのです…?お友達が可哀想なのです…」


「あの子達があなたの言ってた友人なのね…へぇ、いい子そうね?それで女の子の方があなたに好意を寄せてるんだったわね?」


「みたいだな…とりあえずこの場はなるべく関わらないように気をつけよう」


「ルビーいい子だからパパの言うこと守るー♪あっ、おじさん戻ってきたよー?」


「おじさん…ま、待たせたな!ギルド長が面会したいらしいからこっちきて貰えるか?」


「了解です。みんないくぞー」


無事に死地を抜け出すことに成功した俺たちは、ギルド長がお待ちとの事で面会室へと通された。


「ほっ、私絶対ボロ出してたのでこの対応はありがたいですね…」


「私もなのです…演技には自信が無いのです…」


「私たちは顔を知られてないから大丈夫だと思うけど2人わ顔見知りなのよね?」


「えぇ、歓迎会の時に一緒に行動してましたので、直ぐバレてしまうと思います…」


「私は剣の状態の時しか会ったことないのです!でも、その時喋ったので声でバレてたかもなのです…」


「あはは、声も勝手に変えてたから大丈夫だよ?多分バレてないはず」


「「流石…でも、先に言ってください(なのです)」」


「ごめんごめん、それよりも早く入らないと」


「話は終わったか?ギルド長、例の者達をお連れしました!」


「入っていいよ〜」


「失礼します!ほら、入れ」


モンドさんとギルド長で温度差が激しい…が、あまり厳しい感じでは無さそうなので、一先ずルビーが怖がる事はないだろう…


「失礼します、お呼びと聞きましたが…」


「そう堅くならないでよ〜座って座って!あっ、お嬢ちゃん達クッキー食べる?」


「はぁ…ルビー食べるか?」


「いいのー?食べるー!」


「みたいです…頂きます」


「はいどうぞ〜、っと自己紹介が遅れたね。僕は当ギルドの長…イリアだよ!種族は猫族!」


「あ、あぁ…よろしく?俺達はクラン幻想旅団でその代表のユウキです」



こうして俺達は、微妙にめんどくさそうなギルド長…イリアと出会うのであった。









次の更新は、明日の正午になります。



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