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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第68話 観光と夕陽

短くなってしまいました…日常会は短くなりがちですね…




「うわぁ〜!ベッドが大きいのですー!とうっ!」


「おい、こらミスティ!はしたないぞ!」


「ルビーもやるー!とうーっ!」


「あらあら、私もやろうかしら?」


「やめなさい?」


俺達の部屋はベッドが二つある…筈だったのだが、どこからどうみてもキングサイズのベッドが一つあるだけである。


「あの受付…やりやがったな…」


つまり、ハーレム野郎なんだからベッドは一つでいいよな?という事なのだろう…


「まぁまぁ、いいじゃないですか!それよりもこの部屋凄いですよ?貴族でも相当階級の上の上流貴族しか泊まれない部屋ですよ?」


「へぇ〜、じゃあ受付は俺達をそう判断したのか…まぁ、狭いよりは良いけど…広すぎん?」


「まぁ、来客があった時とかにいいんじゃないですか?」


「来客なんて来る予定無いけどなぁ…」



とりあえず手荷物を置き、金だけ持って外に出ようか…部屋に侵入防止の結界を張り、全員に認識阻害をかけてやり仲間内しか誰が誰なのか分からぬようにする。


「ここまでする必要あるのかしら?」


「んー、念のためだよ。リリアは王女だしこの国もお祭りモードだから、各国から人が来ててリリアを知ってる人が居るかもしれないだろ?」


「そうだけど…本当にそれだけかしら?」


「ん?それは建前で面倒ごとを避ける為だ!お前らみんな美少女だからな…ここに来るまで男に何度絡まれそうになったか…」


「聞きましたローズさん?美少女ですって」


「えぇ、聞いたわリリアちゃん?ちょっと赤くなってるのが可愛いわね?」


「おー?パパ可愛いー?」


「うるさい!いいから行くぞ!?」


「やれやれなのです…」


ミスティの嘆息を最後に俺達はこの部屋から出て、宿の外へ出る。








「えー、この観光ガイドによるとですね…とりあえずこの噴水広場でお昼にしましょうか!出店とか色々やってるみたいですよ」


「出店…お腹空いたのです…そういえばお昼食べてないのです…」


「なんかいつも腹ぺこだなミスティ…わかった、とりあえずお昼にしようか?あのハゲに絡まれたせいで時間ロスしたからな…」


「そうしましょう。ほらルビー、ママと手を繋ぎましょう」


「あーい!パパー?出店ってなーに?」


「ん?出店ってのはな…ほら、あそこ見てみて…あんな感じで外でご飯とか色々買えるんだぞ〜」


「おー!いいにおいがする〜♪ママ?ルビーお腹空いたよー」


「そうね…私もお腹空いたわね…本当はあなたの作ったご飯が食べたいのだけど…」


「まぁまぁ、そう言わないでください。お祭りムードの中で食べ歩きも中々良いですよ?」


「リリアって本当に王族なのです?庶民の匂いがするのです…」





こうして俺達は、色々と買い食いしたのだが…日本の屋台の味が恋しくなった…



「案外悪く無いものね…こうしたお祭り事はペリドットにもあったけど…全く雰囲気が違うわね…」


「そりゃ、その土地によってお祭りも色々とあるでしょ?俺のいた世界もそうだったしね」


「パパーあれやりたいー!」


「私もやりたいのです!腕がなるのです!」


2人が指差してるのは射的屋さん…まぁ、無難なところか?


「いいよ?でも俺は手を貸さないからな〜」


「あら、私もやろうかしら…」


「なら、私もやります!」


射的屋のおっちゃんに人数分の金を渡し、魔道銃を受け取る。


まぁ、日本と同じわけないけどやっぱ異世界だよなぁ…遠く離れた位置にある的に向けて撃ち、距離に応じて商品が変わり、尚且つ的の中心に近い程、商品がグレードアップするみたいだ。



「んで、全員引き分けか…店主涙目だったぞ?」


全員俺の特訓を受けてた事もあり、超遠距離でど真ん中を撃ち抜いていた。ルビーが最初にやったのだが、おっちゃんが腰を抜かしてたぞ…


「これくらいなら余裕ですね。やっぱ獲物は動いてないと!」


「発言がいちいち物騒なんだよなぁ…」






その場を後にした俺たちは、色々な名所を回り最後に、街の中にあるちょっとした高台にやってきていた。


「この観光ガイドによると、夕陽が城の背後に沈むらしくて…凄い綺麗らしいです!」


「おー、じゃあもう少しだな…それまで少し大会までの予定でも話しておくか」


「ん?マスター?観光はしないのです?」


「いや、ちょっと気がかりがあって…冒険者ギルドに最初行った時に思ったんだけど、一枚だけすごい古い依頼書が貼ってあったんだよね」


「それがどうしたの?」


「それの内容がこの国の近くの森に向かった冒険者が次々と失踪してるらしい、それで国が依頼を出したんだが、その依頼も失敗…誰も受けなくなってるみたいだな…」


「なるほど…いいですねやりましょう!」


「そうなのです!困ってる人が居るなら助けてあげるのです!」


「それ程の依頼なら報酬も凄いことになってそうね…お金のためでは無いけど私も失踪の原因に興味があるわね」


「最悪、魔神族が絡んでるかもしれないからほっとけなくてね…みんなありがとうな」


その後、大会まで3日しかないので、なる早で終わらせよう!といえ話になり、夕陽を見た後に冒険者ギルドに立ち寄る事にしたのだった。


「あっ!パパみて!お城がきれいだよー!」


難しい話に早々に離脱していたルビーが俺の背をよじ登り肩車の体勢になる。



「おっと、ルビー危ないだろ?でも、確かに綺麗だな…」


「そうですね…素敵です…」


「えぇ…森の中にいるとこういった景色は見れないから、改めて旅に連れ出してもらえてよかったと思うわね…」


「綺麗なのですぅ…沈む夕陽を見ながら食べるお団子も美味しいのです…もぐもぐ…」


「いや、ミスティ…やっぱいいや」



こうして一頻り夕日を鑑賞し、街が夜の闇に包まれ始め…俺たちは移動を開始した。



この国の問題も解決しときますか〜と気軽に考えていた俺は、後に厄介ごとに首を突っ込んだ事を後悔するのであった。




次の更新は明日の正午になります!


次回予告…冒険者ギルドで思わぬ再会が!?

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― 新着の感想 ―
[一言] 日常回を長く書くのは難しいですし致し方ないですよね… 次回予告… まさか?(察し)
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