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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第67話 決闘?とは





「おら、早く構えろ!」


「そう焦んないでよ…別に逃げたりするわけじゃないんだからさ」



ギルドの裏手にある演習場ぽい所に連れて来られた俺たちは、今すぐコロス!と殺意の篭ったギラギラした目で此方をガン見してくるハゲ親父と対峙していた。


ギャラリーも中々集まった…て言うか途中でギルド出てったやつらが仲間引き連れて感染してるんだけど、逃げ出したんじゃなくて突発イベントに仲間呼びに行っただけかよ!!



「あ、あの〜本当にやるのですか?」


「いや、俺はやりたくないよ?向こうさんが納得してくれるなら辞めるんだけど…あれ見てみ?ヤル気満々だから…受付嬢さんが止めてくれます?」


「す、すみません…私には無理そうですね…御武運を…」


無理です。じゃねーよ!なんとかしてよ!

そう言ってあっさり引き下がった受付嬢に内心で不満をぶつけるが、今は目の前の敵をどう処理するかを考える。


流石に腕とか足切り落としたら可愛そうだしなぁ…普通に一発KOでいいか?


あまりにもギャラリーのボルテージが高いもんだから色々とやばい方向に思考が誘導されそうだけど…一瞬で終わらせて用事を終わらせないと!!



「では、双方の合意の元…これより決闘を行います。互いに武器を取ってください」


「わかってるよ!さっさと始めやがれ!」


「僕は素手でいいですよ」


「あぁ!?テメェ本当に舐めてやがんな…絶対コロス」



ゴクリ…受付嬢の唾を飲み込む音が鮮明に聞こえるほどの静寂につつまれ…


「ユウキさんそんなやつボコボコにしてください!!」


「あなた!わかってるわよね?捥ぐのよ!」


「「マスター(パパ)頑張ってー!」


てはなかったな…全く他人事だと思って…てかローズさん!?ナニを捥ぐのですか!?怖い…



「では、始め!!」



受付嬢の声が響き渡る…それと同時に見た目も通りの無骨な斧を振りかざし此方へと走り込んでくるハゲ…技を使うまでもなさそうだな


「うぉぉぉお!!!死ねぇぇぇえええ!!!」


「黙れハゲ!ていっ」


「ぐふぉあ!?!?」


ドゴォォォンと砂煙を舞い上がらせながら演習場の壁へとめり込んだハゲ…ふっ…俺のデコピンは世界一よ!!


と瞬動を使い肉薄した俺はデコピンの姿勢でしばらく留まり、周りの奴らに何が起こったかを知らしめてやる。



ゆっくりとその姿勢を止める…すると、はっ!と我に返った受付嬢が「勝者、ユウキさん!」とこの決闘の勝者の名を上げ…ギャラリーから歓声が巻き起こる…訳でもなく冷静に俺の戦闘力を測っているようだ…つまんな


「お、おい…あいつ何者だ!?あのハゲ…じゃなくてバロスをデコピンで吹っ飛ばしたぞ!?」


「ふっ…奴はこのギルド最弱…俺にかかれば小僧など大した実力ではない…」


「お前手が震えてんぞ?」


ギャラリーがうるさい…まぁ、とりあえずさっさと出よう



「受付嬢さん、そろそろ俺たちは行きますよ!」


「えっ!?ちょ、お待ちを!!」


「俺たち急いでるんですよ!武闘大会の受付も行きたいし、門番のところも行かないとだし、宿の手配もしなぎゃだし…」


「そう言う事でしたら門番への用事以外は此方で何とかなりますよ?とりあえず大会へのエントリーは…とりあえず受付に戻りましょう!彼の治療はギルドの者に任せてください」


「あぁ、わかりました…ギルドが治療するんですか?決闘なのに?」


「えぇ、その…規則でAランク冒険者以上の決闘で、Aランク冒険者側が負けた場合は、ギルドの損失も考えて一応応急処置だけはする事になってるんです」


「なるほど…それでここで大会のエントリーできるのですか?」


「はい、でもギリギリでしたね?本日の15時締め切りだったんですよ?もう少し早く来てくれた方がギルドとしても慌てて処理しなくて済むのでお願いしますね?」


「す、すみません…」


ま、マジか…本当にギリギリだったんだな…危ねぇ…


「それで出場者はユウキさんだけですか?規則上、大会受付期間中に登録した方は参加できませんので、ご了承ください」


「了解です、後はリリアを登録してください。あっ、名前は俺も含めて伏せられます?」


「え?はい、一応偽名は使って大丈夫ですが…ギルドメンバーだと分かる様にギルドへの報告は必要です。ですがご安心を…秘密は必ず守りますので」


「そこは仕方ないですね…では、俺をデルタリリアをアルファで登録お願いします」


「かしこまりました。あっ、当日に仮面などをつける場合は事前に当ギルドまでお越し下さい」


「了解です。リリアもいいな?」


「もちろんですよ!修行の成果を見せますよー!」


「おー!リリアその意気なのです!マスターも頑張るのです!」


「それで、あなた?宿の事も聞いたらどうかしら?」


「あっ、そうだった。どこかオススメあります?」


「うーん、当ギルドとしては皆様のランクに応じた所を紹介してるのですが…先程の決闘で拝見した限りだと、ユウキさん達のランクは額面通りではない事はわかりました。なので、此方の宿はどうでしょう?」


「へー、安らぎ亭か…んじゃここに行ってみますね〜」


「マスター?他は聞かなくていいのです?」


「ん?あっ、この国の観光名所とかあります?」


「観光名所…では、此方のガイドを差し上げますね。此方にこの国の事は大体書いてありますので」


「おっ、ありがとうございます!」


「おー♪お姉さんありがとうー♪」


「ふふふ、まだ小さいのにキチンとお礼できて偉いですね。はい、どういたしまして。エントリー期間中でも依頼は受けられますので、観光が終わってやることが無ければ是非お願いしますね」


「はい!ではまた来ますー」


「受付嬢さんありがとうございましたー!」


「お姉さんバイバイなのですー」


「うふふ、ありがとうね〜」


「ばいばーい!」



こうして俺たちは冒険者ギルドへの用事を無事?に終わらせ、門番の所へ向かうのであった。




門番への用事も済ませた俺たちは、受付嬢おすすめの宿へと足を運んでいた。



「おっ、ここですかね?綺麗なところですね!」


「安心したのです…変な所だと嫌だったのです…」


「あらあら、早く入りましょうあなた?」


「そうだな…荷物とかも置いて出かけようか」


俺達は安らぎ亭の中へと足を踏み入れる。


「すみません、しばらく部屋を借りたいんですけど部屋は空いてますか?」


「はい、空きはございます。えっと、何部屋取れば良いでしょうか?」


「んーと、2部屋?『一部屋でいいです』だそうです…」


「あはは、では…大きめなベッドが二つある部屋にしますね?ただ少しだけ値段が上がりますが…」


「構いませんよ。因みにいくらですか?」


「一泊金貨1枚で、1週間滞在で金貨5枚になります」


「では、2週間お願いします。前金で払っておきますね」


「ありがとうございます!いやー、流石お貴族様ですね!此方の部屋になります。ごゆっくりご滞在くださいませ」



受付から鍵をもらい部屋に進む。俺たち貴族だと思われてたのか…なるほど、確かに服装も綺麗だしリリアもローズも王族…気品や所作で貴族だと分かる人はわかるもんなのかな?


とりあえず暫く宿に困る事はなくなったのでよかったな〜と思いながら、部屋に入るのであった。





次回の更新は明日の正午になります!

昨日は2話更新できなくてごめんなさい!



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