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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第64話 クラン名




俺たちが獣人国インカローズ行きを決めてから、早くも2週間が経過していた。


武闘大会まで残り1週間とちょっと…この国を出る時が徐々に近づいていく



「はぁ〜、そろそろ出発ですか?確かインカローズまでは徒歩だと7日程度掛かると思うので、そろそろ出ないと大会に間に合わないかもしれないですよ?」


「そうだなぁ…んじゃ、そろそろ修行パートも終わりにするかなぁ…」



魔神族を退け、ドラゴンゾンビを打ち倒した日からこれまでの期間、リリアは剣と魔法を一人で鍛え、ミスティは俺と共に護身術や体術メインで鍛え、ルビーとローズは2人で魔法の特訓をしていた。



「師匠…もう行ってしまうのですか…?」


「うん、俺にも目的があるしね…妖精騎士団のみんなも随分鍛えられたし、この調子で俺が渡した練習メニューをこなしていけば、世界最強の騎士団になるのも夢じゃ無いぞ!」


一度稽古をつけてから、何故か今日まで訓練を行なっていた妖精騎士団と途中から参加し始めた、サーシャなどを含めた人たちの事を問答無用で痛めつけたのだが…


何故か懐かれてるんだよなぁ…そんな生優しい訓練は施して無いはずなのにおかしいな…



「うぅ…師匠の罵倒(ご褒美)をもう言ってもらえないなんて…」


うん、聞かなかったことにしよう。



「それよりもサーシャはよくついて来れたね。この中で一番成長したのはきっとサーシャだな!」


「そ、そんな事ないですっ!で、でも…ユウキさんに褒められるのは嬉しい、です…」


「よしよし、よく頑張りました」


うぅ…と目を伏せてもじもじしているサーシャの頭をポンポンと撫で、旅立ちの日の日程をローズ達に伝える為にその場を後にする。



「なんだかサーシャを囲んで何やら揉めてるみたいだけどどうしたんだろうね?」


「……これだから無意識天然ジゴロ野郎は…自分からフラグ建築するのやめてくれないですか?彼女の目の前で他の女の頭を撫でるなんて…浮気ですっ!」


「……私は知らないのです…リリアには逆らえないのです…ガクブルッ…」


「どうしたんだ?2人とも?」


「「なんでもない(の)ですよ?」」


「?そうか…あっ、それよりもギルドに登録する俺達のクラン名は何にしようか?エンブレムは決まったけど、名前の方は決めてなかったからなぁ…」


「あっ、そういえばそうですね…ミスティちゃんは何か思いつきます?」


「ここで私に振るのです!?…期待には応えるのです!ここは、マスターと私と泥棒猫はどうです?」


「あぁ?」


「なんでもないのですっ!!リリアその顔やめるのです!放送禁止の顔してるのですよ!?」


「…こほんっ、それでは僭越ながら私が…ユウキとリリアと愉快な従者達はどうでしょうか?」「「却下」」


「ひどいっ!そんな即答しなくても!!」


「ミスティとレベル的には一緒だぞ?これはローズ達も交えて話し合った方がいいか…」





そんなこんなでローズとルビー、2人と合流した俺達はローズ宅でティータイムを楽しみながら、今後の予定をすり合わせていく。



「えっ?私も一緒に行っていいの?」


「「「えっ?逆に来ないの??」」」


「だって私この国の女王だから…てっきり冒険には連れてって貰えないと思ってたし…私自身の気持ちを優先して国を出るわけにも行かないし…申し訳ないのだけど、私は一緒に行けないわ」



まじか…そりゃそうだよな…


よく考えれば一国の長が旅するから行こうぜ!と言ってノコノコついて来られても確かに俺も困るし、国民も困るよな…



「ママ〜?一緒に行けないの〜?嫌だよ〜」


妖精モードのルビーが嫌々とローズの胸飛び込み駄々を捏ねる…うおっ!谷間に埋まってますやん…あの秘境に俺もいつか挟まってみたいぜ…



はっ!思考がヤバいことに!いかんいかん…よく考えろ俺…ローズを連れ出す方法はいくらでもあるはず!



「ローズ、まだ諦めるのは早いよ!ここにいるのが誰か忘れたのか?俺がなんとかする!だから、ローズも旅の準備をしといてな?」


「あなた…期待してもいいのかしら…?」


「もちろん!俺はローズと離れるつもりは無い…ルビーもその方がいいよな?」


俺がルビーに声をかけると谷間からひょっこりと顔を出し満面の笑みで「うん〜!それがいいよ〜♪」と言うルビーはとても可愛くて鼻血が出そうです(主にメロンのせいで)



「むー?あっ、それよりも私たちのクラン名を決めるのです!忘れてたのです」


「そういえばその話もしようとしてたんだった…リリアとミスティは話にならないから、ローズにも意見を言ってもらいたいんだけど、何かいい案ないかな?」


「うーん…そうねぇ…私達はあなたを中心に集った仲間と言ってもいいわよね?だからイメージはそんな感じにするべきじゃないかしら?」


「そうだなぁ…」


「そんなに悩む物かしら?例えば、英雄の旅団…とか?」


「それいいのです!」


「うーん、俺個人としては他のがいいかな…例えばだけど、幻想旅団とか?」


「「「なら、それで」」」


「えっ!?いいの!?」


「だって私達にぴったりじゃないかしら?」


「そうですね、ユウキさんのスキルの名前も入ってますし、何より幻想を追い求める私達にはとても良い名前だと思いますよ?」


「そうなのです!私達が追い求めるのは永遠の平和なのです!なら、その幻想を求めて旅する…最高なのです!」


「えぇ…そんな深く考えてなかったけど…まぁ、皆んながそれで良いならいいのか?」



斯くして、俺達のクランの名は幻想旅団にあっさりと決定した。嬉しいような恥ずかしいような…そんな気持ちを織り交ぜたような気恥ずかしさを感じたものの、ここから俺達の物語が始まるんだ!と思うとやる気が満ち溢れてくる




「んじゃ、明後日出発するから…皆んなそれぞれ準備を進めといてね」


「「「「はーい(なのです)」」」」



俺もやる事やらないとな…ローズを連れてく為に思考を巡らせなければ!!



ミスティとリリアは新しく増えた仲間とクラン名の決定に、ローズとルビーは生まれて初めてペリドットを離れることに歓喜し顔が綻ぶ。



こうして、俺達の新たな旅の支度を始めるのであった。



次の更新は明日の正午になります!

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