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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
蠢く小鬼と囚われの妖精
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第59話 聖剣再び

短めです!本日2話目になります!



キュォォォォオオオオッ!!!!!



ドラゴンゾンビが咆哮を上げ俺をその巨躯で捻り潰さんと一気に降下してくる。


「おいおい、いきなりご挨拶だなぁ!!ミスティ!モードシールド!!」


「はいなのですっ!」


闇属性のオーラを纏った死竜が一瞬で目前まで迫る…このまま激突すれば隕石が落ちた時ほどのクレーターが出来上がっていただろう…



「まぁ、そんな事にはさせないけどな!!」


西音寺流盾術 中伝 流浪の構え…


「オラァァァア!!」


地を蹴り死竜の突進を空中で受け流し、地面へと吹っ飛ばされた俺は、完全に衝撃を殺し往なしきる事に成功する。


「中々良い一撃だったな…ミスティ大丈夫?」


(問題ないのです!!でもこのままだと攻撃できないのですよ?)


「それは問題ないよ!こっからはずっと俺のターンだからな!!ミスティ!モード刀!」


(あいあいー!なのですっ!)



空を滑空しながらこちらを見下ろす死竜…


こちらの動きを警戒してるようだが、お前の感覚はどこまでついてこれるんだろうな?


「エンチャントフルブースト!!モード雷光…黒雷…そして、白焔…発動ッ!!」


真黒の雷と真白の焔を纏う俺の姿は、お前がラスボスなのでは?と言われてもおかしくない容貌であった。


だがしかし、ここに居る者達はいわばユウキの狂信的なファン…寧ろそこらから称賛の声が聞こえてくる。


「キャァァッ♡ユウキさんカッコ良すぎますぅ!!」


「これは…いいわね…」


「お〜!!パパすごくすごいの〜♪」


それ以外にも、抱いて下さい!や、我らが神よ!等と好意的な声が届く(何かおかしい)


「よぉ〜し!準備おっけー!待たせたなドラゴンゾンビくん!今度はこっちから…」


一瞬で死竜の背後に移動し、刀を振るう…


「やらせてもらうぞ?西音寺流抜刀術 奥伝 黒雷一閃ッ!!」


俺の一振りが無防備な死竜の背中へと振り抜かれ、吹き飛ばされた死竜に黒雷が追い討ちをかけ、森を削りながら数百メートル先で止まった死竜がこちらを忌々し気に睨み、雄叫びを上げ一息で俺へ向け土属性のブレスを放つ。


その威力は先程までの巌窟竜のブレス十発分の力は秘めていそうだ…


だが、所詮はドラゴンのブレス…魔神の落とし子となったアールの魔法の方が遥かに威力が高かったな



「お前に見せてやるよ!アメジスティア王国副団長が使った魔法をな!!」


何を隠そう俺が纏った白焔は、アールの思いを受け継ぐ…そう思い作り上げた魔法なのであった…



「我は魔導の真髄を極めし者なり…全ての真理を解き明かし、今ここに発動せよ!!極大魔法…白焔の落日…」


俺から放たれた真っ白なコロナフレアがブレスと激突し、そのまま押し返す…かに見えたが、コレを喰らえばひとたまりもないと判断したのか、ブレスを放つ口元に魔法陣が浮かび上がる。


キュォォォォオオオオッッ!!!!!


咆哮と共に再び放たれた漆黒のブレスが土属性のブレスと混じり合い一つとなった事により、威力が跳ね上がり、俺の魔法が相殺される。


「マジかよ…今ので終わらせるつもりだったんだけど…」


(中々やるのです!どうするのです?)



「さっさと終わらせて寝たいんだよなぁ…ミスティ?あいつ使ってもいい?」


(むぅーーっ!!堂々と浮気宣言するなんてっ!!許さないのですよ!?)


「えぇ!?浮気!?そんなつもりはないんだけど!?」


(後で目一杯甘えてもいいなら許すのですっ!)


「それくらいならお安い御用だ!!すまんなミスティ…」


(ちゃっちゃと倒す為なら仕方ないのです…本当は私だけの力で倒したいのですが…まだ、この前の力を使える程の魔力が回復していないのです…)



以前、アールとの闘いにおいて使ったソウルエンゲージは莫大な魔力をミスティに蓄える事を必要とする為使えないのだ


「まさか自然回復以外の手段で魔力を貯蓄できないなんて思わなかったもんな〜」


(うぅ…私も予想外だったのです…しょぼーん…なのです…)


「別に責めてるわけじゃないよ?まぁ、とりあえず呼び出すか…っとその前に!」



こんな話をしながらも空を飛ぶ俺を、ブレスを放ちながら追いかけてくる死竜がそろそろウザくなったので、一度吹っ飛ばす事にする



「鬼ごっこはお終いだ!!ふっ…」


虚空瞬動を使い方向転換し、ブレスの途切れに狙いを定め一気に死竜の死角へと出る


「どこ向いてんだ?こっちだぞっと!西音寺流抜刀術 初伝 鎌鼬ッ!」


再び背中を斬りつけた事により、硬い鱗が削られ肉を抉る事に成功する…


痛みに耐えかねた死竜が絶叫を上げながら墜落して行く



「よしっ!我が手元に来たれ!!不滅の聖剣ッ!エクスカリバァァァッ!!!」



白の奔流が俺の目の前に流れる


再び顕現した聖剣は前よりも輝きを増したような気さえする…



「よう…またお前の力を貸してくれ…」


手に取ると一気に力が込み上げてくるのがわかる。やはり見た目だけじゃなくうちに秘める魔力量も何故か増えていた…



「あの夜以来だけどなんか力増してる気がする…」


(えっ!?使ってないはずなのになんでなのです!?ま、まさかマスター!私に内緒で…)


「いやいや!!マジで使ってないから!!ミスティが成長したように、この前の戦いでこいつも成長したって事なんじゃないか?」


(むぅ〜、それならいいのです…)



さて、そろそろ夜明けも近そうだし…終わらせますか!!



バサッバサッと再び飛び上がって来た死竜と対峙し睨み合う。



「ミスティ…モード直剣」


(イエスマスター!終わりにするのですよー!)



ガァァァァァアアアッッ!!!


口を大きく開き必殺の一撃を放たんとする死竜の口元に大気中のマナが集まる。



向こうも準備中みたいだし、こっちも迎え撃つ準備をさせてもらおうか!!



「我は剣神なり!!全てを斬り裂く一振りの剣なり!!この手に持つ二剣に誓おう!!この先我が生涯において敗北は無いと!!」


二振りの剣が輝き、俺に力を貸してくれる。


そして…


「我は魔導神なり!!全ての魔導を極めし者なり!!我が誓おう!更なる魔導の追究と研鑽を!!その一端を今ここに!!我が黒雷と白焔よ…我が愛剣と交わり共鳴せよ!!」


ミスティに黒雷、エクスカリバーに白焔…愛剣に俺の魔法が浸透していく…



全ての準備が整い視線を死竜へと戻すと、彼方もどうやら俺を殺す為の力を蓄え切ったらしい



「さぁ!力比べといこうか!!どっちが死んでも恨みっこなしだぞ!!ドラゴンゾンビッ!!」




敵を殺す為に練り上げた魔法剣とブレスが今ここにぶつかり合う…





次の更新は本日の22時を予定してます!


残り2、3話で二章終わりにします!


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