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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
蠢く小鬼と囚われの妖精
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第40話 謎の正体

こんにちは…睡魔と戦いながら書き上げた為所々変かもしれないので、本調子の時に文章直したりするかもしれません…


感想でユウキが魔神族になってるぞ!と指摘がありました…ほんまや…と笑ってしまったw


2020/9/12 16時頃修正しました



「落ち着きました?」


「お、お恥ずかしいところをお見せしたわね…その、ごめんなさいね?」


「ローズさん!言うことはごめんなさいじゃないでしょ?」


「あっ……む、むぅ…やっぱり意地悪よねユウキさんは…そのぉ…ありがとう…」


「はい!どういたしまして!」


カアァァッと顔を耳まで真っ赤に染め上げ、視線を彷徨わせながら感謝を伝えるローズの姿からは、普段の大人びた様子は感じられず、年相応の少女の姿がそこにはあった。


「ユウキさんこれからどうします?とりあえず私たちも泉に向かいませんか?」


「そうだな〜ここでじっとしてても仕方ないし、避難してたって人達の様子も見に行こうか!」


俺たちが泉に向かい歩き出した時、前からこちらに手を振りながら走り寄ってくるサーシャは物凄く慌てた様子で駆け寄ってくる。


「サーシャ?どうしたのかしら?そんなに慌てて」


「ローズさん!大変です!!泉に向かった筈の人たちが居ないんですっ!!」


「なんですって?!あの場にはアリンさんが向かったわよね…アリンさんはどこにいるのかしら?」


「そ、それが、アリンさんも見当たらないのです…」


「何があったのでしょうか…あっ!もしかしてアリンさんが泉の結界に入った時に何者かに連れ去られる国の者達を見て、追いかけていった…とか?」


「あり得るわね…探知魔法の使い手に捜索はさせているの?」


「はい!…ですが何故か上手くいかないらしく捜索は難航しておりまして…」


「そういえばマスターも探知系魔法の調子が悪いのです…もしかしてそれと何か関係があるのです…?」


「お〜?ルビーもその魔法使えるけど〜いまは何も反応しないよ〜?」


「俺だけじゃないとなると…なんかきな臭くなってきたな…あれ?そういえばローズさん達は連携を取れてたみたいだけど、竜の襲撃は何か危険予知スキルみたいなので感知してたんですか?」


「えぇ、それはサーシャの予知夢で知ったのよ…」


「予知夢か…ちなみにどんな夢だったか聞いてもいいですか?」


「えぇ、もちろんよ。サーシャお願いできるかしら?」


「お任せください!夢の内容はですねーー……」


ユウキ達は、先程ローズ達が行った集会でサーシャが話した内容を改めて聞かされていた。


「……という夢を見たのです」


「なるほど…何点か気になることがあったんだけど、他には気になったことがある人はいるかな?」


「はい!私が先に質問してもいいですか?」


「どうぞどうぞ、リリアは何を感じたんだい?」


「それはですね、まず最初にサーシャさんの夢で出てきた竜の出現場所は本当に合ってるのですか?」


「え、えぇ…それは私とサーシャで確認したのだから間違いないわよ?それに本当にそこで土竜と遭遇したのだし…」


「この森って結構似たような場所がありますが、夢の場所とそこが一緒だとどうして分かったのでしょう?」


「それは…私は森を散歩するのが好きで、普段から良くその場に咲いてる花を摘みに行くことがありまして…たまたま夢で出てきた風景がその場所と似てると思ったので、ローズさんと共にその場所を訪れたのです」


「…なるほど、ですがその場所と断定はできないのですよね?」


「……そう、ですね、確実にその場所と言えるだけの根拠は残念ながら持ち合わせておりません…」


「いえ、別に攻めてるわけではなくてですね!この次の質問で重要になってくるので聞いただけなのです!」


「次の質問で、ですか…?」


なるほど、リリアって普段はアホっぽいけど、実際は結構鋭いみたいだな…


これは確実に俺と同じ考えと当て嵌まる答えを出してるな…


俺はリリアの評価を一段階アップさせた。

もちろん恋人になったし、評価なんて関係なく一緒にいるんだけど、仲間が優秀なのに越した事は無いからね。


後で目一杯褒めてあげようかな〜と呑気に考えながらリリアの話を静かに聴いているのであった。



「先程サーシャさんは限りなく黒に近い竜が現れたと言いましたけど…それは間違いないですか?」


「はい!それは間違いありません!」


「…ちょっと待って頂戴?言われてみれば何かおかしいわね…だってあの竜は…」


「「「ただの土竜だった」」」


えっ!?と驚いた顔でこちらを振り向くリリアとローズに、ニヤリと笑みを浮かべ、美味しいところをかっさらうことにする。



「そして、その背には謎の女が乗っていたと言っていたけど、あの場にそれらしき人物は見受けられなかった」


「えぇ…確かに女はいなかったわ…」


「その女の特徴をもう少し詳しく思い出せないか?」


「女の…ですか…うーんと…肌の色は褐色で…髪は黒かったような…あっ!なんか変な首飾りをつけていましたね…なんか禍々しいオーラを漂わせた僕っ子って感じでした」


「ん?一人称までわかるのか?」


「はい…断片的ですがその人が喋っている姿が浮かび上がったのですが、口の形が僕わ!って感じでしたので間違いないです」


「ユウキさん、この子は予知夢を最大限に活用する為に読唇術を身につけてもらってるのよ」


「なるほどね…読唇術か、俺も4年くらい前に覚えたけどなかなか便利だよな〜」


「……本当にマスターってできないことが無いのです…?隙がなさすぎなのです…」


「お〜♪パパすごいの〜!ルビーがなんでいってるかあてて〜?」


「いいけど、また後ででいい?今は大事なお話中だから、いい子だからこの中で寝んねしてて?そろそろお昼寝の時間だよ?」


「は〜い…たしかにねむたいの…むにゃ…パパ、ママ…ふみゅ…くぅ〜…」


ルビー用に作った胸ポケットの中にすっぽり収まったルビーは、安心したようにすぐに夢の中へ落ちてゆく…ルビーをあやす姿はどこからどう見ても子煩悩な父親の姿そのものであった。


「あらあら…もう完全にこの子のパパね?あなたって呼んだ方がいいかしら…?」


「ローズさん?洒落になってないっすよ?俺の後ろの般若を見てください…顔が笑ってるのに目が全く笑ってないんで…」


「リ、リリア怖いのです…」


「こ、ここここれがアメジスティアの王女の真の実力なのですね!…ヤンデレというやつでしょうか…?」


先ほどからちょくちょくサーシャの発言が気になるのだが…


心を無にして俺は、こほんっ!と咳払いを一つ挟み、話を続けることにする。


「それで実はその女に心当たりがあるんだけど…」


「えっ!?本当ですか!?」


「本当なの?あなた?」


「いや、ローズさん??…まぁ、本当ですよ」


こいつ諦めやがった。と思ったリリアとミスティはじとーっとユウキの事を睨む。


その視線を背中に受け、冷や汗をかきながらも俺は特徴を聞いて確信した女の正体をローズ達に伝える。


「その女は俺たちが国に戻る前に、急いで戻ってるところを邪魔してきて、始末した女にそっくりですね…そいつこんな顔じゃありませんでした?」


俺は徐に取り出した紙に、さっき闘った魔神族の女の似顔絵を描いて見せる。


すると完成した絵を見てサーシャの目の色が変わる。


「えっ!?間違いありません!この女です!竜の背に乗ってたのはこの女です!」


「そう…そうなのね…それでユウキさんが始末したとか言ってたけど、どういう意味なのかしら?」


「そのままの意味ですよ?ここにくる途中で邪魔してきたので殺してきました。急いでたので死体を持ってくる暇がなくて…」


「殺したって…ごめんなさい…私たちの事情に巻き込んだ挙句に人殺しをさせてしまって…」


「いや、気にしないでよローズさん、そいつは放置してもいずれ殺すことになってたと思うので、早いうちに仕留められてよかったですよ逆に」


「え、ええっと…その女は人間だったのではないのかしら?」


「えぇ、あいつは寧ろ人類の共通の敵ですよ?何せ魔神族でしたしね〜」


「「……は?」」


「ん?どうかしましたか?2人とも口開いてますよー?」


「今、ユウキさんは魔神族と言いましたか…?」


なんでそんなこと聞くんだ?と思いながらも、「えぇ、そうですよ?」と返事を答えると2人は森全体に響き渡る程の絶叫を轟かせるのであった。





明日は日曜日と言うことで、3話更新頑張りますよ〜!


ということで、次の更新は明日の正午になります!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「えぇ、俺は寧ろ人類の共通の敵ですよ?何せ魔神族ですしね〜」って部分 ユウキが人類の敵になってしまってますw
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