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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
第5章 魔王との出会いは平穏な日々の終わり
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第234話 メイドの本領

 



 リリア達に連絡を入れ、ミスティ達とぼーっと空を眺めながら待つこと5分……



「ユウキさーん!お待たせしましたー!」



 ようやくリリア達の姿が視界に入った。


 うん、短い時間だったけど素材が良いから何着ても可愛いな。



「さて、それじゃフェイト達を迎えに行ってくるな」


「えっ!?感想タイムは!?」


「……はぁ、こういう残念なところが無ければなぁ…」



 フェイト達を迎えに行く前に感想を言うとなると全員に言わなくちゃいけなくなるだろ…


 そんなことをしていたら……


(ご主人様………)

(待ってくれフェイト!もうリリア達が来たから!今行くから!!)



 さっきからこんな調子で1分置きに念話がくるのよ……恨めしい感じで……



「ユウキくん?早く迎えに行ってあげて」


「そうね!モモとシロナとも最近会ってなかったから早く会いたいわ!」



 そうか……みんなは会ってないんだったなそういえば…



 俺はちょくちょく屋敷に戻ってフェイト達に近況報告をしている。


 それとは別でラプアにご飯を届けたりしてるからなぁ……


 旅の初めとは違い、暑さもだいぶ和らいだし、それに夜営の練習はできる時にしないと後々困るしな。



「そんじゃ行ってくるわ」


「行ってらっしゃ〜い」×全員



 仲間達+ミュウラに見送られた俺は、馬車の待機場所へと戻り転移門を開く。



 その光景を見ていた管理の方が驚いて飛び上がっていた為、俺はそっちをチラリと見てペコリと頭を下げておいた。



「と言う事でお待たせしました」


「「ご主人様〜!」」


「おっとっと!シロナにモモ?良い子にしてたか?」


「「してたよ〜!」」


 はぁ〜、可愛い。

 俺に飛びついて来た2人を抱き上げていると……


「ご主人様……」



 普段よりもワントーン低めの声でご主人様と呼ばれたので、内心ビビりながら声のした方へと振り向く。



「お、お待たせフェイト……っておや?」



 あら?てっきりいつも通りメイド姿で行動するのかと思ったけど、可愛らしい白のワンピースに着替えてらした。


 うん、ビビるぐらい似合ってる。


「ご主人様を待ってる間暇でしたので、私も少々おめかしをしてみたのですが、変…でしょうか?」



 俺が無言で見惚れていたせいで勘違いをしてるフェイトは、しょぼんとしてしまった。


 そんな仕草すら珍しい為可愛いなぁと思ったが、今は早急に釈明しなくてはならない。


 俺はシロナとモモを抱き上げたまま思った事を口にする。



「変なわけないだろ?寧ろ可愛すぎて見惚れてたんだぞ?」


「そ、そうですか?」


「あぁ、普段降ろしてる髪を結ってるのも新鮮で可愛いし、白のワンピースもフェイトの綺麗な金髪を映えさせてるし、何より普段クールなフェイトが少し頬を染めながら照れてる姿がめちゃくちゃ可愛いよ」


「そ、そこまで言わなくても!は、恥ずかしいのでっ!」



 珍しく大きめの声を上げたフェイトにシロナとモモが目をまん丸にして驚いていた。


「「フェイトお姉ちゃん可愛い…」」


「くっ…シロナもモモも後で覚えておきなさい。ご主人様、早く参りましょう」


「……照れてるからってシロナとモモをいじめるなよ?」


「……はい」


「よし、そんじゃ馬達も庭に放し終えたしワープするからフェイトも俺に捕まってくれ。行くぞ〜」



 俺は掛け声と共に用意していた魔法を発動する。




「おし、無事到着っと」



 俺は先程驚かせてしまった管理の方を再び驚かせないようにと少し離れた位置にワープした。


 その甲斐あって誰にも迷惑かける事なく、無事にポセイディアへと戻って来た。



「ご主人様!!ここがポセイディア!?」


「そうだ、綺麗な街だろう?」


「うん!凄いねシロナ!」


「そうだねモモ!」



 この2人を引き取ってから毎日コミュニケーションを取っていたおかげで、2人とも物凄い俺に懐いてくれているのが嬉しい。


 シロナは元々こんな感じで元気いっぱいだったけど、当初大人しくビクビクしていたモモも元々明るい性格だったのだろう…シロナに似て来た。


 俺は良い兆候だと思うんだけど……



「シロナ、モモ?ご主人様にベタベタし過ぎですよ?」



 ……こんな感じでうちのメイド長兼教育係のメイドさんが目を光らせているのだ。


「え〜、でも今日はお休みですよ?」

「そうです!ご主人様は僕が甘えるのは嫌ですか…?」


「嫌なわけないでしょう?2人ともいつでも甘えてこい!」


「「わーい♪」」


「ご主人様…………私も甘えたいのに…ボソ……」


「ん?フェイト何か言ったか?」


「いえ、何も?それよりも早く皆さんと合流しましょう」



 そう言いスタスタとリリア達が待つ噴水広場の方へと歩いて行ってしまう。


 おや?何かボソッと言った気がしたんだけど気のせいだったかな…?


 まぁ、本人が何でもないって言ってるし大丈夫だよな?



「フェイト!先行くなって!」



 俺はシロナとモモを抱っこしたままフェイトを追いかける。



 あっ、この後全員に感想を言わないといけないのか…


 俺はオシャレしてくれた女性陣に気分よくなってもらうために全力で感想を言わなければならない。



 フェイトはクリアした。

 だが、こっからが本番か……



 俺は戦場へと赴く戦士のような…そんな気持ちで仲間達の元へと戻るのであった。









次の更新は明後日、土曜日の0時頃になります!


はぁ…○○ーさままだ出てこないのか…

○○ーさま出てこんとやる気がおきん←

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