第228話 殲滅戦 上
すみませぇぇぇんんんん!!!
昨日投稿する前に寝落ちして投稿できてませんでした!!
「あれですね」
「あれね」
「ん、あれ」
「ですね」
私達は森を走り続け目的の場所へと無事に到達していた。
事前にリンちゃんの索敵スキルで敵の位置を把握していたので、魔物が密集している空間に踏み込む前に止まる事ができました。
「どうやらあの繭の中に迷い込んだ人達が囚われてるみたいですね」
「うへぇ…気持ち悪いわね…それよりもなんで魔物が徒党を組んでるのよ…」
「ん、何か変」
「嫌な予感がしますよね本当。やっぱ先輩が直接乗り込むべきだったんですよぉ…」
昆虫型の魔物が犇く森の奥地、サッカーグラウンド程の開けた場所、その中でジャイアントスパイダーと呼ばれる蜘蛛型の魔物が迷い込んだ人達を糸でぐるぐる巻にし木から吊るしていた。
「1、2…確か村長が言ってたのは5人よね?」
「3、4、5…うん、人数ピッタリ……?もう一つありません?リリアさんどうします?」
「そうですねぇ…リンちゃん、繭に囚われてる人達の生体反応は無事でしょうか?」
「ん、大丈夫そう。時々動いてる」
ふむふむ、では方針は決まりましたね。
「一人増えてますが冒険者とかその辺が迷い込んでる可能性もありますので、全員助け出しましょう」
「「「了解」」」
「まず、私とリンちゃんでジャイアントスパイダーを一掃しますので、一華さんは炎魔法で魔物達を誘導してください」
「了解よ!倒しちゃってもいいのよね?」
「もちろんです。それでひまりさんは…」
「繭に囚われてる人の救助ですね?」
「…流石ですね。お任せしても大丈夫ですか?」
「これくらい余裕です!」
「では、3カウントで私とリンちゃんで飛び込みますので、援護をお願いします」
「ん、リリアお姉ちゃん了解」
「任せなさい!」
「魔法はまだ練習中なんですが…なんとか対応してみせます」
私は3人に頷き返しカウントを始める。
「3…2…1…今です!」
「ん、西音寺流剣術 初伝 燕返し」
「西音寺流刺突術 初伝 翡翠ッ!」
私とリンちゃんは一度大きく踏み込み、目の前の敵を斬り捨てた後に左右へと展開して蜘蛛型の魔物目掛けて突っ込む。
「どうやらリンちゃんの方の援護に一華さんが付いたみたいですね。ひまりさんに負担をかけないようにしないとですね!」
私は独り言の様に自らを鼓舞して気持ちを高める。
ひまりさんもユウキさんと毎晩魔法の練習をしている為、メキメキと実力が伸びてきてますし、今もなんとか…と謙遜していましたが、完璧に魔法を操ってます。
「リリアさーん!そろそろ私動き出しますので!後はよろしくお願いしますー!」
「了解です!ひまりさんも救出お願いしますね!」
ひまりさんがある程度の援護が終わった為、事前の打ち合わせ通りに繭の下へと駆け出す。
ひまりさんの動きを目で追いつつ、私は目的であるジャイアントスパイダーへと斬り込む。
「西音寺流刺突術 中伝 風花突ッ!!ハァッ!!」
一気に接敵した私はジャイアントスパイダーの腹を下から掬い上げる様に思い切り突き上げる。
そして…
「西音寺流刺突術 中伝 紫桜ッ!!」
緑色の血を口から噴き出しながら勢い良く宙へと浮いたジャイアントスパイダーを即座に追い抜き、今度は地面へと叩きつける様に二連撃を叩き込む。
「次ッ!!」
私はジャイアントスパイダーが絶命していると仮定し、次の目標へと向けて空中に設置した風の足場を蹴りつける。
ユウキさんの虚空瞬動術を真似して自分なりに空中での移動手段を編み出した時は、ユウキさんに手放しに褒められた。
あまりにも早すぎる速度はまだ出せませんが…
この程度の素早さの魔物であれば私の動きについて来れる事はないでしょうし、それにユウキさんから風姫と言う二つ名を頂戴したので、その名に恥じぬ様に頑張りますよ!
「……ふぅ、とりあえずこんなものですかね」
最初の1匹を仕留めてから1分後
全てのジャイアントスパイダーを始末した私達は一度体制を立て直そうと集結していた。
「流石にこの程度の魔物じゃ苦戦しないわね〜」
「ん、手応えが無い」
「ひまりさん助け出した人達の容体はどうですか?」
「一応回復魔法をかけました。とりあえず意識は失ってますが全員無事ですね」
「それじゃ、後はこの魔物達を始末すれば解決かしら?」
一華さんが魔物達を見渡すのに釣られて私も周りを見る。
「……さっきより増えてますね」
「ん、おかわりが来た」
「はぁ…なんでこんなに違う種類の魔物達が馴れ合ってるんですかね…?裏に誰かいるんじゃ無いですか?」
「ひまりさんもそう思われますか…実は私ももしかしたら…と思ってまして…」
「だとしても、犯人が出て来るまでコイツらを相手にしてるしか無いんじゃないかしら?」
「ん、やっつける」
むむむ、皆さんやる気に満ち溢れてますね…
まぁ、私も久しぶりの戦闘で興奮してるので暴れたりないのですが…
「では、各自魔物の殲滅って事で…あのでっかいのはどうします」
「私がやりたいわ!」
「ん、私も」
「私は雑魚の殲滅でいいですよ」
やはり一華さんとリンちゃんは戦いたいですよね…
本当は私も戦いたいですが、ユウキさんからパーティーリーダーに任命されてるので我慢です。
「では、お二人でどうぞ。私とひまりさんで周りの魔物を殲滅しておきますので」
「「了解!!」」
「あっ!ちょっ!?二人とも飛び出すの早いんですけど!!」
「リリアさん!私たちも動かないと!」
あー!もう!一華さんもリンちゃんも後でユウキさんに叱ってもらわないと!!
「ひまりさん!左側は任せましたよ!」
「了解です!リリアさんもお気をつけて!」
こうして残りの魔物の殲滅戦が開始されたのだった。
次の更新は本日の0時頃になります!
訂正
すみません、天気悪すぎて偏頭痛が……
画面見るのが辛くて何も考えられないので、明日の0時頃に変更します…
今週の予定は、火曜日、木曜日、土曜日、日曜日って形にずらします…おやすみなさい……(寝れるかなぁ…泣)




