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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
第5章 魔王との出会いは平穏な日々の終わり
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第227話 迷わず進め

本日1話目です!

 



「ユウキの最後の言葉って言うとなんか死んだみたいね…」


「あっ……確かに…こほんっ、別れ際の言葉です!」


「その方が良さげですね。それで先輩はなんて言ってたんですか?」


「ん、気になる」



 皆さん興味津々ですね!

 ふっふーん♪私の話を真面目に聞いてくれるなんていつぶりでしょうか♪





 ………あれ?私の扱いって…?





 い、いけないいけない!思考が脱線してました!これじゃユウキさんと一緒です!(失礼)




「……ユウキさんはですね、虫に気を付けろと言ってたんですよ!」


「虫……?確かに異常に虫が多い気がするけど…夏なんだしこんなものよね?何に気をつけるのよ?」


「一華さん、それが先程から私達が迷っていた理由なんですよ。私達は夏だから虫が多いのは当たり前だという先入観に囚われて何も対策を講じなかった。違いますか?」


「確かに虫に対して何かアクションを起こしたりとかはしてないですけど…それが私達が迷子の理由に繋がるんですかね?」


「ひまりさん!繋がってるんですよねそれが…この虫を見てください」



 そう言って私は近くの木に止まっていた昆虫を指さす。




「ん、カブトムシ?」


「そうです。このカブトムシの正式名称を幻迷角虫(ラビリンス・ビートル)と言うんです。この虫が散布する糞尿が気化する事によって空気に溶け込み、私達の感覚を麻痺させて群れのリーダーの元へと誘う。そういう虫なんですよ」


「へー、流石異世界ね。そんなカブトムシがいるとは思わなかったわ」


「ですね。リリアさんが虫に詳しいとは思いもしなかったです」


「ん、意外だね?」



 ふふふ…皆さん驚いてらっしゃいますね!


 それもそうでしょう!なんで知ってるのか…


 それは馬車の移動中暇でユウキさんにダル絡みしてた時にこれでも読んどけと渡された本が魔族領に生息する虫の本だったんですよね…



 普通女の子、しかも恋人に虫の図鑑なんて渡してきます??大体、私が虫を苦手としていたら軽い虐めですよ?


 ま、まぁ…嫌いではなかったのでいいんですけどね…



「こほんっ、ユウキさんから渡された本に書いてたので!」



 私が自信満々に真相を告げると皆さんが冷たい目で見てきます。



 なんでですか!?




 ですがその真相も直ぐに知る事になりました。



「あー、あの時ユウキにウザ絡みしてた時に脳天に落とされてた本ね」


「ん、リリアお姉ちゃん超ウザかった」


「あの絡み方はリリアさんじゃなかったら殺されてましたよ…昔、あんな風にウザ絡みして来た不良を路地裏で病院送りにしていたので…」


「そんなに酷かったですか私!?……ユウキさん、私もう少しお淑やかになろうと思います…」




 私は驚愕の真実を知り、私の敬愛する神様(ユウキ)に誓いの祈りを捧げる。



 祈りを捧げる相手もユウキさんなので一石二鳥とはこの事ですね!





 ……ユウキさん怒らないですよね?




 怒ったユウキの怖さは己自身が1番よくわかっている。


 それ故にいつも自らの発言を顧みて後悔したりしているのだが…


 最近はユウキに怒られたりめんどくさがられる事でスキンシップを取れる事を知った為、嬉しくなって来てしまったリリアは気付く。




 あぁ…私ってMだったんですね…と。





 閑話休題




「それでリリア、話の続きなんだけど結局この虫を始末していけば霧が晴れるって訳でもないのよね?」


「そうなんですよね。結局はこのまま群れのリーダーの所まで辿り着いて討伐する他無いんですよ」



 困った事に一度迷ってしまったら、一匹や二匹幻迷角虫を始末した所で意味が無い。



 それこそ全ての幻迷角虫を一瞬で消し去る事ができるならそれに越した事はないのですが……



 あいにく私達の中…いえ、世界中でこの森が向こうの山まで繋がってるとすると、この広大な樹海を索敵でき、尚且つ全ての幻迷角虫を一撃で倒せる技を持つ人はユウキさんくらいでしょうから。



「虱潰しに1匹ずつ倒してたら夏が終わるのを待った方が早いですからね。普通にボスの所まで行って、ちゃっちゃと倒しちゃいましょう」


「ん、それがいい。体動かしたい」


「確かに最近出てくる魔物も弱いのばっかで物足りなかったのよね〜!リーダーって言うぐらいだからそれなりに強そうだし!」


「強いんですかね?このカブトムシは結局昆虫ですし…群れのリーダーになると魔物になったりするんですかねリリアさん?」


「そのようですよ!この虫達が成長すると魔物化して人を襲うようになるようです!」


「へー、でもそれなら急いだ方が良さそうね…」


「ん、迷ってた人達が心配」


「そうですね…リリアさん、走ったりしてもボスの元へと誘われるんですかね?」


「どうでしょう?まぁ、最悪ユウキさん呼べば解決しますし、走ってみましょう!」


「「「賛成!」」」




 ユウキさん待っててくださいねー!完璧に片付けて直ぐ戻ります!



 斯くしてリリア達一行は森の奥へと向けて駆け出した。



 この先に待ち受ける敵がリリア達の想像しているよりも遥かにめんどくさい敵だと知らずに…







次の更新は本日中になります!

時間は未定です!


後2話〜3話くらいリリア視点の話になります!


感想でGがマジで無理ってコメントいただきましたので、僕のトラウマ事件を感想返ししておいたのですが、こちらにも載せておきます!w



昔、仰向けで夜寝てた時に背中を何かが這ってるのに気付いて飛び起きて服を脱ぎ捨てたんですけど、電気つけて黒いのが居て……


最初は寝ぼけてるのもあって、なんだ…クワガタのメスか…とか思って明日の朝でいいやって放置して寝ようとしたんですけど、電気消して不意に…あれ?そんな訳なくね?と思って飛び起きてよく見たら……w


泣きながら討伐したのを思い出します……夜中にも関わらず速攻シャワー浴びたしw



以上、どうでもいいお話でした…w



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