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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
第5章 魔王との出会いは平穏な日々の終わり
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第226話 迷子の森

昨日投稿できなかった分になります!

 


 〜〜sideリリア〜〜




「暑い〜虫が多い〜ユウキさんが居ない〜」


「うっさいわね!さっきから!黙って歩きなさい!」


「だってぇ…ユウキさんが居ないとやる気が起きなくて…」


「仕方ないじゃないですか…先輩はミュウラさんの護衛として村に残り、私達が偵察部隊として駆り出されたんですから」


「ん、リリアお姉ちゃんうるさい」


「り、リンちゃんまで…うぅ…静かにしますぅ…」



 みんなして私を虐める…

 ………最近虐められるのが気持ちよくなってきちゃいました……


 まぁそれは冗談(?)なんですが…


 そんな事は置いておいて、私たちは今とある森の中を闊歩していた。


 最初に立ち寄った村から数えて五つ目の村……


 行く先々で拝まれてたユウキさんは、うんざりしながら村長に困ってる事がないか聞いたところ、実はここ最近この森へと入って行ったきり戻って来ない村人達が多いのだとか…



 それを聞いたユウキさんが依頼という形で村長さんから頼まれ今に至る。



「でも、なんでユウキが自分で来ないのよ!」


「確かにそうですよね!先輩が来れば直ぐ終わると思うんですけど!」



 一華さんとひまりさんが暑さのせいか…将又、虫が鬱陶しいのかはわかりませんがイライラしてますね…


 斯く言う私もなんでこんな事に…と思わずにはいられないですが…



 何故なら私たちは……



「ん、完全に迷子」


「リンちゃん!?それは言ってはいけないお約束ですよ!?」


 そう、迷子になりました。



 なんでか知りませんが、森の奥へと進むに連れて霧が濃くなり、方向感覚が麻痺してしまったのです……



 あれ?そういえばユウキさんが何か言っていたような…





 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「よし、んじゃ森の調査メンバーを決めるぞ〜」


「あら?あなたの事だから一人で行ってくる!とか言うと思っていたのだけど…私たちも行くのね?」


「そりゃそうだ、寧ろ俺は村に残るしな」


「えぇ……マスター行かないのです…?あんな自信満々に任せろとか言ってたのにです?」


「い、いいんだよ!俺はミュウラの護衛ともしもの時の為にこの村に残るんだ!よし!この中から4人1組で行動して欲しいと考えてるんだけど、行きたい人はいるか?」



 ユウキさんがどこか焦った様子で話題を元に戻す。


 おや?何かおかしいですね…


 他の皆さんもユウキさんの様子が気になるようですが、私も深く突っ込まず見守っているとリンちゃんと一華さんが手を上げる。


「よし、あと2人だな…残りの2人はジャン負けで決めようか」


「ふむ、望むところなのです!」

「お〜♪ルビーも負けないよ〜?」


「いや、ミスティは最初から居残り組だからな?俺の武器だって自覚最近無さすぎるだろ…」


「そうだったーー!!なのです!!」



 頭を抱えて蹲るミスティちゃんにほっこりとしながらも私は勝つ為に頭を働かせる。


 こんな暑いのに森の中に入るなんて嫌ですからね!!絶対に勝ちますっ!



「ふっふっふ!皆さん!私はパーを出します!」


「あら?リリアちゃんから心理戦を持ちかけてくるなんて意外ね」


「そうだね…どっちかと言うと私たちの中だと残念担当だからなぁ…」


「ひまりさん!?私の事そんな風に思ってたんですか!?」


「あっ……聞かなかった事にして…ね?」


「そんな……」



 後で思い返せばコレも双葉さんから仕掛けられた心理戦だったのだと思います(違う)が、この時の私は一瞬でメンタルがやられてた為、その事実に気付く事ができませんでした。



「リリアさんがパーを出すなら私もパーを出しますよ!」


「ん?ひまり……お前じゃんけんクソ弱いのによくそんなこと言えたな?大体パー出すとか言ってアイコ狙いでチョキ出すだろお前…」


「な、なんで今このタイミングでバラすんですか!?」


「あらあら、それなら1人はひまりちゃんに決定かしらね?」



 くっ……私が精神的にやられてる間にどんどんと話が進んでいってしまいました!


 考えてる時間すら与えてくれないとは!



「いいからさっさとやりなさいよ……はい、最初はぐー」


「はわわわっ!じゃんけんぽん!!」



 一華さんがじゃんけんの音頭をいきなり取ってしまった為、私は先程の宣告通りパーを出してしまった。



 そして、私と同じくパーを出してる人はひまりさんのみ……



「あら、やっぱりひまりちゃんとリリアちゃんで確定だったわね?」


「あはは…2人ともごめんね?」


「やったー♪パパ見て〜勝ったよ〜♪」


「おぉ!さすがルビー!」



 そう、私たち以外全員チョキを出していたのです…



「あ、あぁぁぁああっ!私とした事が!!なんでチョキを出さないんですか!!先輩が余計な事言ったからですよ!?」


「煩いぞ負け犬。さっさと準備して行け!」


「酷くないですか!?」



 ひまりちゃんがユウキさんに酷い事を言われてるのを見て、私は悪足掻きをするのをやめました。


 ……本当はひまりちゃんが少しだけ羨ましかったりするんですけどね…私もユウキさんに構って欲しい……



「それじゃ、必要な物は4人で話し合って決めてくれ。用意できないものに関しては俺に言ってくれれば用意してあげるから」


「わかったわ!リリア、リン、ひまり!作戦会議よ!」


「ん、頑張ろ」


「はぁ…やるしかないんですね…」


「こうなったら私も頑張ってきますよ!ユウキさん、帰って来たら目一杯撫でて貰いますからね!」


「あいよ、それくらいお安い御用だ。………ゴキブリだらけの森に入るくらいならな」



 ん?ユウキさん最後なんて言ったのでしょうか?上手く聞き取れなかったです。



 まぁ、本当に重要な事は必ず教えてくれるはずですし、今は準備を整える事に集中しましょう。




 そして、準備を整えた私達はユウキさんに出立する事を告げる。


「それじゃ、行ってくるわね!」

「ん、行ってきます」

「行ってきますね…」

「ひまりちゃん元気出してください!ユウキさん、約束破らないでくださいよ!」



「あぁ、もちろんだよ。それよりも4人ともよく聞けよ?森に入っておかしな事が起こって自分達で対処しきれないと思ったら直ぐに念話するんだよ?もし、それすらもできない状態なら上空に向けて魔法でも打ち上げてくれ。その場目掛けて直ぐに助けに向かうから」


「心配性ね〜まぁ、了解よ」


「ん、お兄ちゃん行ってきますのハグ」


「あっ!リンちゃんずるいですよ!先輩私も!」


「はいはい、全員仲良くやるんだぞ?最後に忠告だけ、虫に気をつけろ」





 そして、みんなに見送られて私達は森へと踏み込んだのですが……




「どっちに進めば良いんだろう…?敵も見当たらないですね」


「そうね…リン、索敵スキルに反応はないかしら?」


「ん、一華お姉ちゃん大丈夫だよ」



3人が何やら話してますが、私はユウキさんの言葉を思い出すのに必死で内容を聞き取れませんでした。



むむむ…なんでしたっけ…?


頭を悩ませてる私の足元に1匹の昆虫が地面を這っていた。




「………あぁ!思い出しました!!」


「な、何よいきなり!」

「ん、リリアお姉ちゃん本当にうるさいよ?」

「リリアさん…敵が居なくても流石に大声はダメですよ?」



「うっ…すみません…で、ですが思い出したんです!ユウキさんの最後の言葉とその意味を!」







次の更新は明日の15時頃になります!



また話が脱線してしまった…と言う訳では無いです。


というよりも完全にストーリーと関係無いネタ回をやりたい。この章が終わったら…もしくは妄想力が尽きたら繋ぎのために挟むかも…

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― 新着の感想 ―
[一言] Gはマジで生理的に無理…… 食事中に足元に出てきて椅子から転げ落ちたり自室から出て階段降りようと階段の電気つけたら足元にいたり庭で花火してたら花壇から出てきたりリビングから出たら足元から出て…
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