第219話 真夏のBBQ 上
大変申し訳ございませんでしたぁぁぁ!!!!
言い訳は後書きにて…
初日はあまり時間がなかったこともあり2時間くらい遊んだら日が暮れてきてしまった。
「んーーーー、とりあえず今日はバーベキューにするのは確定として、今から魚でも取ってくるか…?」
「え、先輩?今からですか?流石にこの人数分の魚を取るとなるとかなり時間がかかるんじゃないです?」
「ゆうちゃんゆうちゃん!確か鮎川君たちが釣りに行ってたと思うし、お魚分けて貰ったら?」
おっ、それはいい事聞いたな…
鮎川達は……おっ、いたいた!
「おーい!鮎川!」
「えっ!!西音寺!?ど、どうしたんだ?」
俺が急に呼びかけたからなのか、少しドモリながら返事を返して来た鮎川だったが、日本にいた頃は割と話をする方だったな。
特にこいつは魚についてめちゃくちゃ詳しい。
なので知識だけはあった俺と魚について話をする事が多かったのだ。
余談だが俺とソラと鮎川の3人で釣りに行った事は1度や2度ではない。
「よっ!悪いんだけど今晩のバーベキューで折角だし魚もメニューに加えたくてな。鮎川たちが釣ってきた魚を使わせてもらえないかなと思ってね」
「なんだそんなことか!寧ろ俺たちもその為に釣ってきたようなものだから、気にせず使ってくれ」
「マジか!サンキュー鮎川!」
有難いことに嫌な顔一つせず魚を提供してもらえたぞ。
「西音寺の飯は美味いからな……楽しみに待ってるな」
「おう!それに関しては任せておいてくれ!」
鮎川、丹波、金森の3人からそれぞれクーラーボックス3個分の魚を受け取る。
2時間程度でこんな釣れるものだっけ……?
「ふっ…大漁で驚いてるんだろ?西音寺になら教えてもいいな」
と思っていたらどうやら細工があるらしい。
何も聞いてないが顔に出てたのか?
勝手に話を始めてくれた鮎川の説明にしっかり耳を傾ける。
「実は俺の魔法属性が水なんだけど、水魔法の特訓をする為にアメジスティア城にある噴水で訓練してたんだ」
「あぁ、水魔法だったっけそういえば…それで?噴水で訓練するのと何か関わりがあるのか?」
「噴水自体はあまり意味はないんだけど、そこで鍛えてたスキルが水流操作だ」
水流操作って確か川なんかの水の流れを自分の思う通りに操作するスキルだったはず……
「そして水流操作を使いまくってたらなのかはわからないが派生スキルである海流操作を使えるようになってな…そのスキルを使って魚達をさりげなく近くの岩場に誘い込んで、俺の垂らした釣り針の目の前へと誘導してたんだ」
「おぉ…釣りに対する情熱が天元突破してんな……でもすごいな!鮎川は海に潜れば海流を背中に発生させることもできるんだろ?」
「まぁ、そうなるのか?そんな事したことないからわからないが…明日にでもやってみるよ」
「チャレンジ精神はいい事だな!おっと、すまないもっとゆっくり話してたいんだが食事の準備するからまた後でな!」
「いや、こちらこそすまん!今度魔法を教えてくれよ!」
じゃーなー!と釣竿を肩に乗せて3人は別荘の方へと戻って行った。
「ユウキくん!魚の下処理しておこうか?」
「おっ、紅葉!それは非常に助かるが…大丈夫か?」
「任せておいて!」
何故か妙に張り切ってる紅葉さん…
なんかこう…紅葉がやる気を出してる時って碌なことが起きないんだよなぁ…
「フェイト」
「はい、ご主人様」
「ひゃぁ!?いつの間に!?」
俺が名前を呼ぶだけで側へと突然出現したフェイトの姿に紅葉が悲鳴を上げる。
雪姉とソラも目を丸くして驚いてるし、それを見てフェイトもニヤケそうになってるのを必死に我慢してる。
「くすっ…おっと、それでご主人様?何か御用でしょうか?」
……我慢しきれなかったようだ。
「ごほんっ、紅葉と一緒に魚の下処理をお願いできないかな?一応この指輪つけてやってな」
「承知致しました。紅葉様、此方をお受け取りください」
「はい?これは何かな?なんで指輪なの?」
「その指輪には消臭の効果を付与してあるから、魚の生臭い臭いが手に染みつかないようにできるぞ」
俺も料理をする時に使うがめっちゃ便利だ!
他にも香辛料などを使った時に色が手につかないようにする指輪とかもある。
「へー!ありがと!!有り難く使わせて貰うよ!」
「それではご主人様、行って参ります」
魚を担いで行った2人を見送り、俺はこの場に残った雪姉とソラと共にバーベキューの準備を進める。
いつもなら1人でやるんだけど、流石に準備が多すぎて手伝って貰ってるんだよな。
因みに仲間達は別荘でシャワーを浴びている。
海で遊んだ後はキチンと洗い流さないと髪の毛が痛むからな!
という事で、海に入らなかった紅葉と雪姉と何も気にしないソラが手伝いに残ってくれたというわけだ。
そしてバーベキューパーティーが始まり、仲間達がクラスメイトと楽しそうに談笑している姿を見ると安心するな……
ミュウラが此方に来たことによって、ミュウラ邸で働くメイドさんや執事達も一緒にやってきた。
そして、俺はいつも通り休む暇が無い。
今も肉や魚の焼き加減を死ぬ気で見極めている。
「これオッケーだから持ってっていいですよ」
「わかりました!」
「あっ、これは向こうに持ってって!そろそろ尽きる頃だから!」
「了解です!」
……何故か俺の指示を受けテキパキと働いてくれるメイドさん達。
ミュウラが来るまでは俺一人で回してたけど、メイドさん達が来てから焼くことに集中できるのでありがたく働いて貰ってる。
……因みにお仲間達は手伝わんのか?と思った人もいるだろうが、俺の仲間だぞ?
恋人が一人奔走してようが目の前に並べられたご馳走の前では、恋人など関係ない。
リリアなんて肉串を両手に持ち
「これが本当の二刀流です!」
と血迷った事を叫んでいた。
ここにエギル殿が居たら卒倒してたんじゃないか…?
まぁ、流石にチミっ子達に悪影響を与えそうだったから拳骨を叩き込んでおいたが……
涙目になりながらも肉だけは最後まで手放そうとしない姿には、若干の呆れと共に感心してしまったのは内緒だ。
「ぱーぱー!お肉美味しいよー!」
「おー!ルビー!いっぱい食べてるか?」
「うんー!パパもどうぞ!はい!」
態々妖精モードに戻り、お肉を口元まで運んで来てくれたルビーに「ありがとな」とお礼を言い、食べさせて貰う。
「パパの焼いたお肉おいしー?」
「美味いな!特にルビーから食べさせて貰えたから美味しさ100倍マシだ!」
「えへへ〜♪やったー♪」
羽をパタパタさせながら飛び回るルビーが可愛いです。
「ルビー?みんなと遊んでおいで?」
「んーー、ルビーはパパと一緒がいいよー?」
あら、やだ何この子可愛すぎないかしら?
おっと、ルビーの可愛さに脳がやられてしまったらしい。一瞬だけオネェになってしまったぜ…
「でもパパは肉を焼いてるだけだぞ?楽しくないだろ?」
「そんなことないよー?ルビーはねー?パパとお話ししてるだけで楽しいんだよー♪えへへ〜♪」
死。
「……じいちゃん、俺…娘が可愛すぎてそろそろ死ぬかもしれない…」
「パパは神様だから死なないでしょー?変なのー♪」
「そうだった」
愛娘にド正論で返されてしまった俺は、そっから暫く肉を焼きながらルビーとの談笑を楽しんでいた。
「ユウキ様、そろそろ変わりますよ?」
1時間程が経過したタイミングでミュウラ邸の使用人たちが俺と変わってくれた。
メイドさんが料理長を呼んできてくれたので、安心して任せることが出来そうだ。
そして……
まだ、夜は始まったばかり。
こっからは俺も楽しみますか!!
次の更新は明後日の0時頃になります!
えー、多分5日ぶり?の更新になるかと思いますが本当にすみません……
ちょーーっとばかしやる気ゼロになってしまって…
久しぶりに土曜日休みだったってこともあって、2日間ゴロゴロ何も考えずに過ごしてしまった…
それとモチベが再燃するまでの間は、月水金日の更新になります!
日曜日に2話更新して、しばらく週5話更新に抑えようと思ってます!
とりあえず五月病が終わったら週7こうしんにもどしますので、何卒よろしくお願いします……




