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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
第5章 魔王との出会いは平穏な日々の終わり
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第216話 初めての○○

本日2話目です!

 



「ふわぁ〜っ!!凄いのですっ!!」

「ん、凄い!キラキラしてる」

「綺麗ねぇ…」

「パパー!ルビーこんなおっきい水たまり始めてみたー♪」

「凄い凄い!モモ!」

「うん、シロナ!凄いキレイだね!」



 みんなが何に感動してるのかだって?そんなの決まってるだろ?


 この街は商人の街。


 魔族領の流通の中心になっているこの街は陸路はもちろん、海路でも魔族領内の各地に物資や食料を運輸しているのだ。



 そう、この独特な匂いにベタッとした潮風……



 ここはコウガにある港。

 そこから海を眺めているのだ。



「うんうん、みんないい反応するなぁ!」


「ふふっ、初めて見るとそうだよね。私も昔は泣いてたもんなぁ…あの時は……に撫でてもらって泣き止んだの思い出すなぁ…」


「あー!そんな事もあったわね!3人で手を繋いで海に入ったのよね確か!」


「……?」



 双葉と一華が何を言ってるのか聞き取れなかったが、2人でキャッキャしてるのでスルーしとこ。



 それよりも……



「リリア、リル、フェイトはそんなに感動しないんだね?」


「私は一応王族ですからね!ビーチにも何回か足を運んだ事があるんですよ?でも、こうして公務関係無しで海に来るのは初めてですけどね」


「リルも小さい頃に父上に連れられてやって来た事があります!」


「そうなんですか……あれ、でもフェイトさんも初めて見るんじゃ無いんです?」


「………ひまり様、私は神に創られた存在ですので知識として知っているので……ですが、こうして生で目にすると感慨深いものがありますね…」



 1人黙って海を眺めていたフェイトに疑問を抱いたのであろうひまりが何も気にせずに質問をしていた。


 フェイトも何も気にせずに答えているし、問題は無かったのだろうが俺は気づいてるからな?



 フェイトはテンションが上がってる時に口角が少し上がるんだよね。


 元々俺と2人きりの時は表情豊かになるので、本当に感動した時とかは、表情を繕い切れないみたいだな。



「おう、それじゃあユウキ殿!しばらく海で遊んで来るって事でいいのか?」


「そうだなぁ……」



 俺は一瞬悩むがダミル殿の言葉を聞いて、みんなキラキラした瞳で此方を見てくる。



「はっはっは!どうやら聞くまでも無さそうだな?」


「ははっ、そう見たいですね。そしたらあっちの方が砂浜になってるみたいなのでそこらへんに…」



 と、砂浜の方へと視線を向けると「待て!」とダミル殿から待ったがかかる。



「どうしたんですか?」


「いや、ミュウラからもしも海で遊ぶ場合はミュウラの所持してるプライベートビーチに案内するよう言われていてな。そこでなら人目を気にせず遊べるぞ?」


「おー!ミュウラナイスなのです!すぐに向かうのですよ!」


「ん、早く行こ?」


 ミスティがアホ毛をぴょこぴょこ、リンが尻尾をふりふりしながら今にも走り出しそうになっている。


「待て待て、ダミル殿?プライベートビーチは近くにあるのか?まだ日は高いとは言っても往復の時間考えるとそんなに遊べないと思うんだけど…」


「む、それなら心配ないぞ?ミュウラの屋敷から転移すれば着くからな!それに向こうに別荘があるはずだ。今日はそっちに泊まればいいんじゃないか?」


「へぇ〜別荘ね…なんだかエメラルの湖の時みたいね!BBQがしたいわ!」


「バーベキュー!!お肉!!ユウキさん!!」


「リリアちゃん……流石にそれは…でも、私もバーベキューは楽しいから好きよ。あなた?大丈夫かしら?」


「ん?もちろん大丈夫だ!なんなら魚介類も海で取ってくるか!そうと決まればミュウラの屋敷に行って、許可を得ないとな!」


「「「やったー!!」」」


 ミスティとシロナとモモが手を打ち合って喜びを噛み締めている。



 という事で海だけ見て、ミュウラ邸までUターンで帰宅するのであった。





 が、その帰り道……




「あれ?あそこにいるのミュウラじゃないかしら?」


「あっ!本当ですね!何してるのでしょうか?」



 一華とリルの見つめる先を見ると確かにミュウラの姿がある。



 マップスキルで確認するとどうやら相手は壺を買った商人のようだな。



「何か揉めてるようだな…どれ、俺が行って仲裁してこよう!」


「あっ!ディアン殿!!」



 俺が呼び止めようとしたが、スタスタと歩いて行ってしまったので仕方なく成り行きを見守る事にした。



 だが、ディアン殿が辿り着く前に事は起こる。



「ッ!?リリア!!」

「はい!!西音寺流刺突術 中伝 春風の嵐(しゅんぷうのらん)ッ!!」




 俺に呼ばれたリリアは、俺の意図する事を完璧に理解し剣を抜いていた。




 そしてリリアが飛び込んだ場所へと追いつくと……



「な、何っ!?貴様は誰だ!?どこから現れた!!」


「貴方こそこの街の領主であるミュウラさんに刃を向けるなんてどちら様なのでしょうか?」



「ミュウラ!無事か!?」


「お、おぉ!ディアンにユウキはん達かいな!リリアちゃんも助かったわ!おーきにな!」


「いや、例には及ばないが何があった?それとリリア、そいつを片付けておいてくれ」


「了解!です!」



 賊をリリアに任せて俺はミュウラの目の前で冷や汗をかいている男へと目を向ける。



「き、貴様らは何者だ!!俺を誰だと思っている!?この街一番の豪商…」

「いや、挨拶はいいからな?とりあえず黙れよ」



 俺はイキがっている男にプレッシャーをかけ、喋れなくする。



「さ、流石ユウキはん…容赦ないなぁ」


「そうか?それよりも何があったのか聞かせてくれるか?」


「もちろんええで?でも、そんなにおもろい話でもないんやけど…とりあえずこいつら縛って屋敷に戻るで!」



 リリアにボコボコにされた男がディアン殿に縛り上げられていた。


 流石に仕事が早いな。

 後は鑑定で毒物を所持してないから確認してっと……



 どうやら毒物は所持してないようだな。


「よし、お前も着いて来い。逃げようとするなよ?変な行動をしたら……なぁ?わかるだろ?」


「コクコクッ!!!」



 涙を流しながら高速で首を縦に振る男に当ててたプレッシャーを解き、ミュウラ先導の元、屋敷へと向かう。



「あれ?そういえばユウキはん達はどうしてあそこに居ったんや?」


 屋敷へと向かう途中、俺達が居合わせた事を不思議に思ったのかミュウラがこんな事を聞いて来た。


「あー、あそこに居たのはたまたまだ。ミュウラの屋敷に戻ってプライベートビーチに行かせてもらおうと思って戻ってる途中だったんだよ」


「なるほどなぁ!そういう事ならお安い御用やで!今回の件もあるし好きに使うてくれてかまへんで!向こうに泊まるつもりやろ?」


「助かる。もし可能であれば別荘を使わせてもらいたいなと考えてたんだけど」


「もちろんオッケーや!屋敷に戻ったら鍵渡すな?」


「サンキュー!」


「……先輩?もう少しシリアスになれないんですか?」


「え?だってそんなに危機が迫ってるわけじゃないぞ?」


「え?そうなんですか?」


 そりゃそうだ。


 別に魔神族が絡んでるわけでもないし、しかもこの人達が壺が呪われていると知っていたわけでも無いだろう。



「俺が思うにこの商人はどっかの街から出てきた流れの商人なんじゃないか?この街で過ごしてる人ならミュウらの事を知らない人はいないだろうからな。そしてミュウラに襲いかかった男はこいつの護衛かなんかだろうさ」


「おっ!よーわかったな?確かにこのおっさんは流れの商人やで?うちもオフの時に買うたからなぁ…わからなかったんやろうけど、うちに剣を向けたという事実は変わらんからなぁ〜」



 まぁ、この人達は知らなかったとは言え重罪だろうな。



 もしかしたら魔族の法律なんかは俺の知ってるものとはだいぶ違うかもしれないけど…



 まぁ、そんなことよりも折角のビーチだし…



 クラスメイト達も呼んでやるか!!






次の更新は明日の0時頃予定です。



次回、今まで存在だけしていたクラスメイト達をモブ化します!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 存在感皆無のクラスメイトもそうだけど紅葉とかも出番が限定的なことも相まってモブの域に片足突っ込んでる気もしなくはない 次回ユウキの彼女たちの水着回 ただしモブ達は見れないとかかねw
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