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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
第5章 魔王との出会いは平穏な日々の終わり
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第215話 最近の聖女さん

本日1話目!

 


「ユウキはん本当に助かったわ!うちはこれを売ってた商人をとっちめてくるで!そんじゃ!」



 ……慌ただしい奴だな。


「よし、そんじゃ昼飯にでもするか!」

「言い忘れとったで!!お昼用意させとるから食堂行ってな!!」



 脱兎の如く走り去っていったミュウラを見送り、お昼を用意するか!と気合を入れた瞬間、ミュウラが戻って来て一言告げてまた去っていった。



「………」

「…ユウキさん、食堂に行くとしましょう」

「ん、お腹ぺこぺこ」



 出鼻を挫かれた俺は地味に精神ダメージ受けていたが、リンがお腹を押さえながらぺこぺこ、と俺に主張して来た仕草が可愛すぎて復活しました。



「よしっ、それじゃあお昼ご飯を用意してくれてるみたいだし頂いてからお出かけ行くか」


「サンセー!なのです!」

「「ご主人様とおでかけ!」」


 バンザーイ!と喜びを表現しているミスティ達の背中を押し、廊下へと出ると


「ユウキ様、皆さま、食堂まで案内いたします」

「よろしくお願いするわね」



 壁際に立ち、俺達が部屋から出てくるのを待っていたであろうメイドさんに声をかけられ、そのまま後ろについて移動する。



「先輩先輩!さっきの魔法って先輩以外に使える人いるんですか?」

「リルも気になります!」


 食堂までの少し長めの廊下を歩いているとひまりとリルがさっき使った浄化魔法に興味を持ったらしく教えて!と強請って来た。


 ひまりだけだったら後でな!と軽く流してたけどリルも目をキラキラさせて俺を見上げている。



 これは流石に無視できないかなぁ…



「そうだなぁ……他の人も使えるっちゃ使えるぞ?まぁ、聖魔法の適性がある人限定だけどね」


「へー、それじゃあ紅葉とかも使えるのかしら?」

「あっ!紅葉ちゃんは聖女だもんね!」


 俺たちの話を聞いていた一華と双葉が聖女さん(笑)の話を振って来た。


 仕方ない。紅葉の名誉のために黙っていたけどこの流れで話しちゃうかな。



「紅葉も使えるようにはなると思うけど、あいつは基本脳筋だからな…ぶっちゃけ補助魔法はエクストラヒールと全体バフ魔法以外は使えないと思うぞ……」


 俺の言葉に足を止めてしまった仲間達だったが、俺がそのまま歩き続けているため急いで後を追いかけてくる。



「えっと、つまりモミジさんは聖女では無いという事なのでしょうか…?」


「いや、職業は間違いなく聖女だ。だけど紅葉のやつ何を思ったのか知らないけど最近ずっと攻撃魔法を練習してるらしいぞ……一応使えるようになっといた方が良いって言っておいた魔法は練習してるみたいだけどな」


「脳筋ってそういう事だったのね……聖女なのにアタッカーって……どんな縛りプレイよ!」


「私は紅葉様とお会いした事が1度しかございませんのでどういった方か詳しくは分かりませんが……少なくともご主人様が呆れられている事だけはわかりました」


「モミジちゃんは何を目指してるのかしらね…」


 一華、フェイト、ローズがそれぞれの感想を口にしながら、はぁ…とため息を吐いていた。



「紅葉先輩……次会った時はムキムキになってたりして…ぶふっ!」


 頭の中でマッチョな紅葉の姿を想像したのか、ひまりが口を手で押さえて吹き出しそうになるのを我慢しようとして失敗していた。


「ひまり、紅葉にチクっとくな」

「!?!?」



 何故か聖魔法の話から紅葉がヤバいやつという話の流れにシフトしたが、どうやら食堂に着いたらしい。


「こちらでございます。私も配膳に参りますので席はご自由にお使いください」


「ありがとう」



 俺が笑みを浮かべて感謝の言葉を口にすると、何故か赤面したメイドさんは足早に去って行ってしまった。



「……女たらし」


「えっ!?双葉さん!?」


 目からハイライトの消えた双葉が背中をツネって来ていたが、俺にはさっぱり何のことかわからないんだけど!?



「おっ!やっと来たな!先に食べてるぞ!」


「……いないと思ったらこんな所に」



 どこ行った?と思っていたディアン殿は先に食事を摂っていたようだ。


 そもそも俺達の護衛だよな!?なんでさっきの場面で消えられるんだよ!!



「ディアン殿……相変わらず自由すぎて疲れるな」



 何故か食事前に1人のおっさんに振り回された感はあるが、とりあえず先に着く。


 ローテーションで両隣が変わるので今日はリリアと一華になってる。



 よし、とりあえず真っ先になる事をするか!



「……ルビー?そろそろ起きて?ご飯だよ」

「ふみゅぅ〜?パパご飯〜はむ」


 寝ぼけながらパパがご飯?と服に齧り付いてきたルビーが可愛すぎる。



「る、ルビーちゃんずるいです…」

「うっ、そうね…羨ましいわ…」



 そんなルビーの行動を羨ましがってる両隣はスルーしてルビーの頬をムニッとして覚醒させる。



「ふぇ?パパー?おはよ〜」

「はい、おはようだルビー?ご飯だからちゃんと座ろうな」


「……?あっ、ご飯ー!あいーっ」


 ピシッと俺の膝の上に座り直したルビーに仲間達が微笑ましそうに眺めているが、それは表向きだけ。


(ルビーちゃん場所変わってくれないかなぁ…)



 と全員が思っているのであった。



 そうこうしているうちに食事が運ばれて来た為、メイドさんに先ほどと同じようにお礼をし、先ほどと同じように去って行ったメイドさん。



 そして仲間達から突き刺さるジト目。



 ……これ、一生こんな感じなのか……?





夜にもう1話上げます!


文字数多めにして少しストーリーを進めます!……進むはずっ!

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― 新着の感想 ―
[一言] ムキムキになったマッチョな聖女ww みんな紅葉のこと色々言ってるけどユウキの彼女枠基本脳筋しかいなくね?ww ローズと雪姉はまとも枠だとは思うけど
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