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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
第5章 魔王との出会いは平穏な日々の終わり
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第209話 神々の集い

昨日更新できませんでした!ごめんなさい!


そしてこの話も間話的な内容になります……

 


 〜〜side天界〜〜




「か、勝っちゃった…」

「余裕の勝利でしたね。流石ユウキ様…」




 イブとマリアの目線の先、そこに映し出されている下界の映像。


 その中心的人物である元人間の少年が神々の間でも3本指に入る武闘派の神に勝ってしまった。



 そして、この闘いを覗いていたのはこの二柱の神だけでは無い。



「おい!イブ!マリア!なんだこの男は!?」


「あら?ネプティアナじゃないですか。見に来ていたのですね」


 イブとマリアに声を荒げて近寄って来た女神の名はネプティアナ…


 主に大海を司る神であり、軍神と同等の力を持つ。



 その力は凄まじく愛武器の槍を軽く振るだけで海を割るほどの力を持った女神なのだ。



「マリア!そんな事よりも奴は何者なんだ!?本当に新神なのか!?おかしいだろ!!」


「そうですよ?それと前々から言ってますが、女神なのですからもう少し綺麗な言葉を使うべきです」


「そうだよネプティアナ先輩!まぁ、それは置いておいて彼はユウキくん!私の一押し!」


「一押しってお前……世界神が1人の人間に肩入れするのは禁忌事項だろうが…」


「大丈夫ですよー、だってユウキくんは自力で神に至ってるし?」



 何が大丈夫なのかわからないが、イブは自信満々にふんぞり返っている。


 この場にユウキが居たのならば、確実にお仕置きされているであろう振る舞いに、この場に集まっている神々は揃って青筋を立てる。


「アルスに勝ったって事は、俺様とも渡り合えるって事だよな?よし、今度は俺が地上に降りる。いいなチビ」


「チビ!?私そんな小さくないんですけど!?てか、破壊神を地上に送るわけないでしょ!!これだから頭のネジがぶっ飛んでるって言われるんですよ!!」


「あぁ?俺様に喧嘩売ってるのか?俺からしたらお前はチビなんだよ。チービ!!」


「何をーっ!?言わせておけば!!今度ユウキくんに頼んでギッタンギッタンのボッコボコにしてもらうんだから!!」


 イブに子供のように絡んだ男神。


 天界最強の男神にして、世界を終わらせる者だ。


「ハッハッハ!!あんな小僧に俺様がやられるわけないだろう?神威を使って軍神と同程度の野郎なんかにな!」


「これこれ、よさんかレイアス。それにイブもムキになるでない」


「チッ、ジジイ居やがったのか…」

「ゼルファスおじいちゃん!」

「あら、珍しいお方がいらしてたのですね」

「本当に珍しいな…何千年ぶりだ?」



 杖をつき、イブとレイアスの仲裁に入った男神…



 この世界で最初の神。

 即ち、全ての神々の親にしてこの世界の初代世界神である。



 今でもその威光は衰えてはいないのだが、老神がいると若い連中が遠慮するだろうとこうしあ集まりに参加するのは珍しい。



「ふぉっふぉっふぉ…なに、新しく神に至った少年が気になっての…イブや。とてつもない人材を見つけたものじゃ」


「でしょでしょ!ユウキくんは凄いんだよ!」

「ユウキくんと言うのか。彼は確かに凄いな。何せ、神威どころかスキルや魔力を使う事なく、本気で闘っていたアルスを打ち破ったのだからのぉ…」



 ゼルファスの言葉に神々が静まり返る。





「お、おいジジイ……今の言葉は本当か?」

「む?レイアスよ、ユウキくんが神威を使ってなかったって所かの?」


「そこだけじゃない!あの新神がスキルも使ってなかったって言った所もだ!」


 ゼルファスの言葉に間髪入れずにネプティアナも質問をぶつける。



 だが、その質問に答えたのはゼルファスではなく……



「あっ、そういえば全ての能力を無効化する空間に設定してたんだった!!」



 そうイブである。

 世界神でありながらも全神々から阿保だと思われている駄女神。



 そんなイブの言葉に、マリアとゼルファス以外の神が顔を青ざめていく。


「あら、皆さん顔色が悪いですよ?」

「本当じゃな。神酒の飲み過ぎか?」


 マリアとゼルファスの指摘すら届いていないようで、震える声でレイアスが聞く。



「……つ、つまりこの男は人間としてアルスに勝ったと…?」


「そうだよ!今の今まで忘れてたんだけどね〜!やっぱユウキくんは最強だよね♪」

「間違い無いですね。ユウキ様こそ至高の存在です♡」


 我が目に狂いなし!と満足気なイブ。

 目をハートにしている狂信者、もといマリア。



 この2人と

「ふぉっふぉっふぉ、暫く地上を見るのが楽しみじゃ」


 と、ユウキのこれから先の行動を年甲斐もなくワクワクした表情で眺めるゼルファス。



「ま、マジかよ…」

「狂ってる…」



 イブ、マリア、ゼルファス。


 この三柱以外の神と、それ以外の神々の間でとてつもない温度差を感じるが、自分の世界に浸っている女神と全てにおいて達観している男神は、何も感じていなかった。




 斯くして、何千年ぶりに全ての神々が集結した一大イベントは混沌とともに閉幕となった。



 この日以降、地上に居るユウキの動向を監視する神が増えたのだが……


 ユウキは気付く事は暫くないだろう。






次の更新は明日の15時頃になります!



明日は2話更新してストーリーを進めます!

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― 新着の感想 ―
[一言] このあと、ちょっと疲れたから寝るわ→寝てる間にイブ達のとこ行く→お仕置き&化け物扱いされるとかになったら笑うのにw
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