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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
第5章 魔王との出会いは平穏な日々の終わり
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第207話 なんでこんな所に!?

1日空いたくせに短いです。


早く春来てくれ頼む……冬は寒くて睡眠時間が長くなってしまう…


花粉症の人頑張ってください…

 



 ガコンッ……



 何故かドアノブの付いた扉を開き、俺は今まで以上に慎重に部屋の内部を探る。



「……今の所何も見えなッ!?クソがッ!!!!」



 ギィィンと弾かれた剣が空中で回転し、重力に従い床へと突き刺さる。



「ほぉ…今のを防ぐか…やるではないか」



 俺は声のした方を向き目を見開く。


「あ、あなたは…?」

「ふむ、ワシか?イブの奴から聞いておらんのか……こほんっ、ワシの名はアルスだ。軍神、それがワシの神格ぞ」



 軍神だと!?なんでこんな所に神がいるんだ!?


 確かに目前に佇む姿、そしてこの部屋に満たされてる神気からして、あの方が神であるのは間違いないだろう。



 だが、何故こんな所に神がいる…?

 それもどっからどう見ても武闘派の御仁なんだが…?


 これってつまり……



「そうだ、ワシと手合わせ願おうか」

「あぁ、神様って心の中を読めるのがデフォルトなんですね。ちくしょう!」


 何も言ってないのに答えを聞かされてしまった俺は、悔しがる素振りを見せるが、内心は狂喜乱舞していた。




 何故かって?

 そんなの、神と正面切って戦えることなんてそうそうないだろう?


 それに、神族の中でも数少ない武芸に秀でた神様だぞ!!これがテンション上がらずにいられるか?いや、いられない。



「あ、あのぉ…話が読めないのですが…」


 俺が1人闘志を燃やしていると、戸惑ったように俺と軍神アルスを交互に見ていたリリアが声を上げる。



 神気が垂れ流しになってるこの空間でこの子達はよく立ってられるな…


 普通の一般人なら、神が顕現した時は気を失ったりするのが基本。


 稀に能力の高いに人なんかは、気合いでなんとかする人もいるらしいが、多分気絶するかしないかで篩にかけられてるのであろうな…



 しまった…入った瞬間気を失えばよかったのでは?


 なんて邪な考えも浮かんだが、直ぐに頭を振りその考えを無くす。



「リリア、それに一華にフェイトもよく聞け。驚いた事にそこの御仁は紛れもない神だ。それも俺なんかとは違って、遥か昔に至っている方だ…悪いがみんなじゃ太刀打ちできないだろう」


「それはなんとなくわかってるわよ?隙がなさすぎて最初から白旗よ全く…」


「申し訳ございませんご主人様…私も手も足も出ないと思います」



 仲間達が武器をしまい手を上げて後退する。


 どうやら、俺が戦うしかないようだな。




 ……まぁ、最初からそのつもりだったんだけどね。



「ふむ、準備はよいのかな?先手は譲ろう。何処からでも掛かってくるのだ!」


「……それじゃ遠慮なく行かせてもらうからな!後からやっぱなしとか言っても聞き入れないからな!!3人はドア付近までもっと下がってろよ!」


「はい!ユウキさん頑張って!」

「相手が神だろうが負けるんじゃないわよ!」

「ご主人様、ご武運を…」


 3人から想い想いのエールを受け取った俺は、一度頷きを返し、目の前の敵?へと集中する。





「「……………」」




 薄暗い闇の中…両者の息遣いだけが、この静かな部屋に微かに聞こえる。



 ゴクリ……



 後ろで控えている3人のうちの誰かの唾を飲み込む音が聞こえた時、俺は貯めに貯めた最高の一振りをお見舞いする。



「ーーー西音寺流抜刀術 奥伝 麒麟ッ!!」


「ふむ……天元覇軍」




 キンッと甲高い金属音が打ち鳴らされ、俺の渾身の一振りが一歩も後退させられず受け流される。





「!?!?マジかよ!?」

「中々筋がいいな小僧。では、今度は此方の番だぞ。龍雲水景ッ」


「チッ!!西音寺流抜刀術 守の型 流明止水…」


「ふむ、これを防ぐとはな……では、これならどうだ?」




 待て待て!!このペースで技を出されてたらマジで死ぬ!!


 これ以上先に動かれる訳にはいかねぇ……



「制覇火軍ッ!」

「西音寺流抜刀術 秘伝 仙景の彼方……」



 俺は軍神アルスの技を受けるのではなく交わす事に専念する。



 本邦初公開!!西音寺流の奥伝の先…秘伝の技を見よ!!



 だが、すんなり動かせてくれる程相手も甘くはない。


「無駄だ。神武滅殺」

「それはこっちのセリフだな?」



 俺は軍神の技に合わせるように自らも構え、技を出す。


「西音寺流抜刀術 秘奥義 聖風神滅斬ッ!!」




 お互いに神を殺せそうな名前の技を繰り出し、刀と剣がつばじりあう。



 こうして急に出没した軍神との闘いが幕を開けたのだった。





 〜〜side駄女神〜〜




「はわわわわっ!!師匠!?本当にアレスおじさんがユウキくんと戦い始めちゃったんだけど!?これ私怒られないよね!?大丈夫だよね!?」


「煩いですよイブ。ユウキ様の闘いに集中できないでしょう?それに、貴女は既に怒られる未来が確定してますし、今更怒られる要素の一つや二つ増えたところで関係ないでしょう?」


「そんなぁ……がっくし…」



 今日もイブとマリアの女神二人、仲良くユウキの事を盗み見しているのであった。







次の更新は明日の0時頃になります!


ボスを予想出来た人は居ないだろうなぁ……


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― 新着の感想 ―
[一言] ユウキのハーレムメンバーが顔と体型はさておき体格がムキムキのマッチョなのを少し想像してちょっとだけ引いたww ボスが想定外ではあるけどとりあえずよくこんなに技名思いつくなぁと感心する… イブ…
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