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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
第5章 魔王との出会いは平穏な日々の終わり
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第198話 第二の街ブレイン

三日振りの更新になります。

ようやく休みで疲れが取れる…



 



「へぇ…ここがブレインか。流石に栄えてるな」

「うむ、王都の次に栄えてると言ってもいいだろうな!」



 あれから何度か魔物の襲撃に遭いながらも、大したタイムロスも無く無事に次の街へと辿り着いた。


 今は、馬車を亜空間へと収納し街を歩いていた。


 余談だが馬車を引かせている馬は屋敷へと転移させてある。


 馬の世話を屋敷にこっそり住みついているラプアに餌やりをお願いしているが、それ以外は基本放置だ。




 閑話休題


 知将が治めてるだけあって、そこら中に創意工夫が施され、街に住む人々も活気があっていいな。



「ユウキさん、宿はどうしましょうか?」

「うーん、そうだなぁ…どっか良さげ「宿を探す必要はございませんよ」うぉおっ!?びっくりした!!」


 俺の気配察知を掻い潜り、急に背後に現れた男に俺だけで無く仲間達も飛び上がっていた。


「おや、これは失礼致しました。魔族領四天王が一人、私、名をガノンと申します。大変光栄な事に知将という称号を魔王様より拝命しております。以後お見知り置きを…」


「これはご丁寧に…俺はユウキだ」



 礼儀正しく腰を折り、貴族の当主のように挨拶をして来た男……

 本人が言うようにこの方が知将ガノンなのだろう。


「久しいなガノンよ!」

「元気でしたかダミル?予定通りこの方達を魔族領に招待できたのですね」


「おう!俺もやればできる男なのだ!ガッハッハ!!」

「……それで俺たちの宿が必要無いと言うのは?」

「……おっと、話が途中でしたね。私の屋敷でお過ごしください。それと、この先四天王が住む街までは転移ゲートがありますので、そちらをお使いください」


「えっ?ユウキさん以外に転移魔法を使える方がいるのですか!?」


「えっと…あなたは?」


「あっ…失礼致しました。私はアメジスティア王国王女、アメジスティア・ユナ・リリアと言います」

「これは失礼。貴女がリリア王女でしたか…先ほどの質問の答えですが、実際には使用できる者はおりません。ただ、過去の大戦後にこの地を訪れた勇者殿が残して行ったものでございます」


「なるほど……まぁ、馬車での旅も飽きて来た頃だし…サクッと行けるならそれに越したことは無いです。……ただ」

「……?ただ?」

「ダミル殿からはそんなものがあるとは聞かされてなかったのだけれど……」


「してなかったか?すまんすまん!うっかり忘れてたぞ!」


「「………はぁ」」



 俺とガノン殿の溜息がピッタリシンクロし、仲間達がくすくす笑っていた。


「それではとりあえず屋敷に案内しますね。ダミル、後で話があります」

「お願いします」

「おう!了解だ!」


 ……きっとダミル殿は何も分かってないだろうな。

 ガノン殿から微妙に殺気が漏れてる事に…



 仲間達は気付いてるみたいでダミル殿から視線を外していたりするが、とりあえず俺も触れないでおこう。






「ふぇ〜、立派なお屋敷ですね〜」

「うふふ、そうね…でも、ひまりちゃん?うちも同じくらい大きいのよ?」

「でも、うちの場合は元の世界に合わせて大きめの部屋が少ないからね…こう、広々とした玄関を見ると異世界って感じがするなぁ」


 双葉の言う通り、俺の設計は日本の建築技術が基礎となってるので、リビングは広めに作ってあるが、玄関は入ってすぐ吹き抜けでよくある2階に上がる階段が二手に分かれて並んだりはしていない。


 寧ろ、どっちかというと和テイストにしてるので、玄関には普通に下駄箱がありこの世界では珍しい土足厳禁の家になっている。



 最初の頃、リリアやローズは靴のまま家に上がろうとして双葉に注意されてたもんなぁ…


 ミスティとルビー、リンに関しては寝る前に元の世界の文化に着いて色々と話していたおかげか、すんなりと靴を脱いで家に上がるという行為を習慣付けていたっけ…



「ユウキ?何ぼーっとしてるのよ!置いて行くわよ?」

「っ!ごめんごめん!待っててくれてありがとな一華」


「こんな事でお礼なんていいわよ」


 少し離れた部屋の前で俺の事を待っていてくれている仲間達に追いつき、ガノン殿と話をする。



「ユウキさん!ガノン様が此方の客間を使っていいと言ってますよ」

「ありがとうリリア、それでガノン殿…本当にお邪魔してしまっていいんですか?」


 俺は最後に本当に良いのか?と念を押す。


「えぇ、もちろんですとも。移動にかける時間が少なくなった分、少しゆっくりされてはいかがですか?」


 ふむ…裏は無さそうだしお言葉に甘えさせてもらうかな…



 俺の念押しに、ニコリと優男スマイルを向けてもちろんと言うガノン殿に「お言葉に甘えさせてもらいます」と答え、客間の中へと足を踏み入れる。


「それでは、私はダミルと話がありますので…時間的に夕御飯の時にメイドに呼びに行かせますね」

「了解です。っとその前に…ガノン殿、今から転移魔法で屋敷に残してる仲間を連れて来ても良いですかね?街に着いたら呼ぶって約束してまして…」


「もちろん構いませんが一つお願いが」


 なんだ?急に詰め寄って来たぞ!?


 クールだった表情から一変…急に目を輝かせて俺に詰め寄って来たガノン殿は「転移魔法を見させてもらえないでしょうか!?」と言って来たので俺は…


「え、えぇ…もちろん良いですよ?では、早速…」



 俺はゲートを開き、屋敷までフェイト達を迎えに行き、戻って来ると……



「おぉ!本当に転移魔法を使えるのですね…素晴らしい…流石は世界を救う英雄殿です。握手して頂いても宜しいでしょうか?」


「ありがとう?それとどうぞ?」


 何故か握手を求められた俺はそれに答えつつ、ガノン殿の表情を読み取る。



 ……純粋な尊敬の眼差しで見つめられると照れるな。



 この国の知将と呼ばれるだけあって魔法への知識欲が凄まじいのだろうな…


 この間アメジスティアに行った時に遭遇したエル宰相みたいだわ。


 ……あの人、使用人の目を気にせずに俺に魔法の理論を根掘り葉掘り聞いて来たからな…


 めんどくさ過ぎて前にダークディモンドの王へとプレゼントした魔法構築理論の論分的な紙を叩きつけて帰って来た。


 魔法オタクは怖い……



「こほんっ、すみません取り乱しました。それではゆっくりと休んでください。ダミル、行きますよ」

「おうよ!ユウキ殿、また後でな!」

「……死ぬなよ」


 俺の発言に首を傾げていたダミル殿は、少し考える素振りをして、良い笑顔でサムズアップして来た。


 うん。何も分かってねぇな!!



 客間に残された俺たちは、今後のとりあえずの予定を決める事にし、3人掛けのソファーが机を囲むように並んでいる所へ移動し、腰を掛けて話し合う事にした。



 さて、この街に何があるのかな…?

 何も情報が無い俺たちは、話し合いという話し合いにはならず、とりあえず今日ももう夕方に近いし、後でゆっくりとガノン殿から色々とこの国についての話を聞いてから、この街の滞在期間を決める事にした。



 ……転移門があるってことは予定よりだいぶ早く魔王に会えるのか……楽しみだな!










次の更新は明日の午後一くらいになります!


明日はゆっくりゴロゴロしてるので、何話か上げるつもりです!

睡魔に負けたら2話更新になります…

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