第185話 恋人達との日常 5
昨日はごめんなさいです。
てか、今日も眠すぎてきつかったぁ…
今週ずっと腰痛も酷いし…つらたん
「今度こそただいま〜」
「たでまー♪」
「うふふ、ただいま」
「おかえりなのですーーー!!」
「あら?早かったのですね?」
「おっと、ただいまミスティ。危ないだろ?」
「あまり遅くなってもね…それにルビーはまだ幼いし」
「あー、ルビーちゃんすごい魔法使うから4歳児って事すっかり忘れてましたよ…」
後輩の言う通りルビーは既に国を滅ぼせるぐらいの実力は兼ね備えている。
くっくっく……我が娘が世界を滅ぼす時も近いだろう……
「………ユウキくん?またよからぬ事を考えてない…かな?」
「気のせいだよ双葉さん?とりあえず今日の夕飯はせっかくだし湖で取ってきた魚介を使ったアクアパッツァでも作ろうかなぁ〜」
「……あからさまに話を逸らしたわね」
何を言ってるんだい一華は……
まぁ、とにかく俺たち3人は無事に別荘へと帰って来た。
ローズがチラッと此方を見て来たので、俺はしーっとジェスチャーし、予定通りに話を進めるぞ?と言う意味合いも込めてウィンクする。
「ッ!?……こほんっ、ルビー?先にお風呂にしちゃうわよ」
「はーい♪」
「それでしたらシロナとモモ、貴女達もローズ様と一緒にお風呂に入ってしまってください。随分と汚れて帰って来たので、その服は洗濯しますよ」
突如として顔を赤くしたローズがルビーを連れてお風呂に行ってしまった。
それに便乗するようにフェイトの指示でシロナとモモの二人もお風呂へ直行する。
どうやら玄関にみんな居たのはたまたま帰って来たタイミングが被っていたからのようだな。、
「ところで、リリア達は風呂に行かなくてよかったのか?」
「うーん、そうしたいのは山々なのですが……」
「あはは、困った事にこの別荘のお風呂はそんなに広くないんだよ?」
「そうなのよねぇ……はぁーっ!早く汗を流したいわ」
「…それなら家まで帰るか?転移させるけど…」
「「「それはダメ!」」」
「えぇ……わかりました…」
なんでも、それじゃ泊まりがけで遊びに来てる意味が無いだろ!?との事で……これも旅行の醍醐味でしょ!と言う事らしい。
だけど、エメラルからここまで精々2時間ちょっとだぞ……?旅行ってのもちょっと違う気がするよなぁ…それよりも…
「ところで……リンは?」
「あら、そういえば一緒に帰って来たはずなのですが…」
「あぁ、それなら真っ先にお風呂に向かいました。ご主人様に臭いって思われたくないとおっしゃりながら」
「「「ッ!!!!???」」」
フェイトが"臭い"と発言した瞬間、リリア達の動きがピシリと止まった。いや、石のように固まってしまった。
「3人ともどうした?石像みたいになってるけど…」
「ち、近寄らないでください!!」
「ご、ごめんねユウキくん…そ、その…離れて?」
「あんたそれ以上近づいたら……」
リリアと双葉にダブルパンチを喰らい、一華に限ってはジェスチャーで首を掻っ切る仕草をしていた。恐ろしすぎる。
まぁ、3人が近づくなと言って来たなら仕方ない、俺はフェイトを連れたって食事の下拵えを終わらせておく事にした。
「ご主人様、明日は双葉様とのデートですが……どちらに行かれるのですか?」
「ん?あー、それは二葉切っての希望で、誰もいないうちの庭で一日のんびり過ごしたいらしいぞ?」
「あら、あのお庭ですか…?そしたら明日はお屋敷の方へお戻りになられるのですね」
「そうだな。何か取ってきて欲しいものとかあるか?」
俺の問いに、フェイトは指を顎に添えて少し考える仕草をしてからフルフルと首を横に振る。
「いえ、特には無いですね…ですが強いて挙げるとしたらポストから当家に届いている手紙を持って来ていただきたいですね」
「おっけー、それくらいならお安い御用さ」
そんな事を話しながらご飯の準備をしていると、お風呂から上がったルビーとリンがトコトコと此方に歩いてきた。
「ん、お兄ちゃんおかえり」
「あいよ〜。ただいまリン」
「……大丈夫?」
「ん?何がだ…?」
俺の顔をジーッと見つめてくるリンに、俺は不思議そうに尋ねる。
すると「なんでもない」とルビーを連れてリビングルームの方へと行ってしまった。
因みに俺の家はリビングがめちゃくそ広い。
だがこの別荘はこの人数より増えたら手狭に感じる程の広さしかなかった。
「うーん、ここも改造するべきかなぁ…フェイトはどう思う?」
「私としては当分はこのままで良いのではと思います。次来た時に新鮮味がなくなってしまうので…」
「あー、確かにそうだな。そしたら今度一人でぷらっと来て改造しておいてみんなを驚かせるか…」
まっ、とにかく2日目終了!
明日は双葉とのデートかぁ……双葉と出掛ける…つっても庭だけども初めての事だからなぁ…
庭がどんな感じになってるか詳しい詳細までは誰もしらないから、やっぱ気になる感じかな?
その後、明日のデートでは双葉がお弁当を作ってくれる事になり、珍しく朝は自分のトレーニングを優先することができた。
お弁当を作るついでに、フェイトと双葉で朝ごはんを作ってくれるおかげで、夜のうちに済ませておく仕込みも二人がやってくれるようだ。
さて、明日に備えて早めに寝ますかね……と思ったけど、そういえばこの別荘の寝床ってどこ…?
「ご主人様、ベッドルームは彼方になります。本当にご主人様は少し抜けてる所があるようですね…」
「面目次第もございません…ありがとう、助かったよフェイト」
「いえいえ、それよりも早く行ってあげたほうがよろしいかと」
「あっ、なんだルビー達は見ないと思ったらもうそっちに行ってるのね…了解、すぐ向かうよ」
フェイトにお礼を言いフェイトが示していた部屋へと入る。
「マスター遅いのですよ!」
「あっ!パパ〜♪絵本読んで〜!」
「ご主人様!この前の続き!」
「あぅ…楽しみ、です」
「ん、楽しみ」
ミスティ、ルビー、シロナ、モモ、リン……この5人がベッドの上で寝転がりながら俺のことを待っていたようだ。
「はいはい、そしたら本を開くぞ?」
俺はベッドに上がると、さっとみんなが真ん中を開けてくれたので枕元に寄りかかりながら本を開く。
膝の上にルビー、両サイドからミスティ達が覗き込むように絵本を眺める。
さて、今夜も絵本の読み聞かせといきますか〜
……てか、これ絵本にしては分厚すぎん?軽く辞書レベルの厚さがあるんだが…?
次の更新は明日の0時頃になります!




