第171話 忠告
すみません…眠すぎてこれ以上書けませぬ…
翌日……
客間に泊まったソラ達を送り返す前に一応エギルに連絡を入れると話していた為、リビングにみんなが揃っている中で魔道具を起動することにした。
「お父様、お久しぶりですね」
『おぉ!リリアか!息災か?』
「はい!毎日トレーニングに精進して日に日に強くなってます!」
『それは何よりだ。ユウキ殿の負担を少しでも軽くできるように頑張るのだぞ』
「久しぶりの親子の会話を楽しんでる所遮って悪いけど、今からソラ達をそっちに送り返すから」
『承知した。その前に聞きたいのだがユウキ殿、エメラルの冒険王とは会ったのか?』
「いいやまだだな…何かあったんですか?」
『うぅむ…何かあった訳では無いがこれから会うと思うから注意するといい』
ふむ、何かあるのかな?凶暴な感じとか?
「お父様?一体何を注意しろと?」
『俺の口からは言いにくいんだが…その、冒険王は無類の女好きなのだ…気に入った女子を見つけると自分のものにしないと気が済まない。こう言うのもなんだがクズだ』
「お、おぉ…ズバッと言うなぁ…まぁ、忠告ありがとうございます。もしもコイツらが手を出されそうになったら、エメラルという国を滅ぼしてでも護りますのでご安心を」
『…そこまではしないでくれないか?心配で夜も眠れなかなってしまう…』
それは申し訳ない。安眠は大事だからな…そうだなぁ…
「そしたら、半殺しにして王位を無理やり奪い取って仲の良くなった貴族にでも無理やり継がせる事にするよ」
『…ユウキ殿の好きなようにしてくれ。それではリリア、それに皆様方。お気をつけて』
こうして通信を終えた俺たちは、ソラ達をアメジスティア城へと転移させ、冒険者ギルドへと顔を出す事にした。
勿論、後輩の冒険者登録を済ませる為だ。まぁ、ついでにディアン達と助けた冒険者達の容体も聞いとこうと思うが…
「そ、それにしても紅葉さん達は相変わらずでしたね…」
「今日もやばかったのです…」
…確かにあれはヤバかった。
元の世界で紅葉の事を大好きだった後輩ですら、うわぁ…と汚物を見るような目で紅葉と雪姉の事を見ていた。
「先輩……私の知ってる紅葉先輩はあんな人じゃ無いです。見た目だけそのまま中身別人にすり替わって無いですかね?」
「……残念ながらそんな事はないな…あれがこの世界に来てからの紅葉だ…」
「……あれが残念って言うのね。また一つ賢くなった気がするわ」
「一華ちゃん事実とは言えもう少しオブラートに包まないとダメよ?」
「ん、ローズも中々酷い」
「?パパ〜?モミジお姉ちゃん達に何があったのー?」
紅葉達の醜態を見せないように風の結界でルビーの耳を覆い、目を塞いでいたローズは相当あの2人に怒ってるようだな。
まぁ、確かにルビーの成長に影響を及ぼす可能性があるからなぁ…
おっと、こんなしょうもない会話をしていたら目的地へと辿り着いてしまった。
「あんらぁ?ゆうききゅん達じゃないのぉ〜♪この間はありがと。あの後すぐに弟弟子は回復したわ」
「やぁディアン、それは良かったよ。こちらとしても無事助けられたなら嬉しいからな」
俺は横で戦慄の表情を浮かべながら固まっている後輩のみを連れて受け付けへと向かう。
「せ、せせせせんぱいっ!?今何かいませんでした!?神話生物みたいな人が居たんですけど!?」
「あー、居たな。あの人は漢女のディアンさんだ…最初は慣れないと思うけど仲間思いのいいやつだ。何かあれば相談に乗ってくれるんじゃないか?」
「人は見かけによりませんね…あっ!それよりももう少しで私たちの番では!?」
「だな、よく受付嬢の話を聞いておくんだぞ?」
俺と後輩は、俺の顔を見て驚いている受け付けへと話しかけるのであった。
次の更新は明日の0時頃です。




