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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
いざダンジョンへ!〜運命の分岐点〜
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第161話 新たな魔神族




ギィィ……



俺がボス部屋の扉を開けた瞬間、部屋の時間が動き始める。


「おや?また実験体が迷い込んで来たのかなぁ〜って……化け物軍団!?!?」


「失礼な!!俺は化け物じゃねぇ!!」


「私達も化け物じゃ無いわよ!!」


「そうよ〜アタシ達は普通の人間よ!あんたの方が化け物みたいじゃないのよん」


俺からしたら漢女は神話生物だからな…化け物よりも怖いわ…


まぁ、そんな俺も人間じゃないんだけどネェ〜!



昨日の今日だったので仲間達にも打ち明けられずにいる。


そして俺には神になった事で権能が与えられていた。今日それの実験もしようと思ってたし、コイツで実験するか…それよりも…


「…お前はここで何をしているんだ?」


「ん?私の事かな?あはっ!人間を魔神族へ強制的にさせる実験だよ〜!でもさぁ、中々上手くいかなくって…やっぱ中級程度じゃダメだったかな〜って思ってた所に、良さげな逸材が来たんだよねぇ…ほら、そこの柱に括り付けてる男の子だよ〜」


ブチッ……


何かがはち切れたような音が聞こえ、其方を振り向くとブチギレたディアンの姿があった。


この魔神族の言い草にどうやら我慢の限界が来たようだな…マジで化け物みたいな形相で奴を睨みつけてるぞ…



「う〜ん、やっぱり化け物じゃ無い?まぁ、お前も私のモルモットに加えてやるよ!」


「っ!!散開ッ!!」


俺の声を聞くや否やその場を飛び退く仲間達、その足元から突如として巨大な口が現れ、地面を飲み込んでいた。


「おっや〜?よく初見で見破れたね?お前が一番強いのかな?」


「さぁ、それはどうだろうな?」


「イケズだね〜、でも解剖してみればわかるよね?さぁ行け!僕のペット達!」


アイツを鑑定した所ラプアと言うらしい…魔神族の女が背後へと禍々しい門を召喚する。


「お前…ラプラとスキルが似てるな…」


「おやおや?私のお姉ちゃんを知ってるのかい?あっ!そういえばこの間何か言ってたなぁ…確か妖精族を皆殺しにしようとして失敗したとか…君、もしかしてそれに何か関係があるのかい?」


なるほど姉妹なのか…どうりで話し方やスキルが似てるわけだ…


「だったらどうした?姉のお礼参りでもするつもりか?」


「いんや〜?ただ興味があったんだよねぇ…私の姉を打ちまかした奴に…お礼参りとまでは行かないけど…お姉ちゃんに手土産でも用意しようかなぁ…」


「手土産?それはどんなものだ?」


「お前の生首だよッ!!君たちの生首を手土産にすればみんな喜ぶんじゃ無いかな〜?って事で死んでくれるかい?」


「お前程度が俺を殺せるわけないだろう?俺も魔神族には少なからずイライラしてるからなぁ…確実に殺してやるよ…」


「へぇ…それじゃ僕のペット達と最初に遊んでてもらおうと思ってたけど…まずはお前から殺すことにしようかな…多重召喚魔法 繰り返される悪夢…さぁ、どこまで持つか楽しみだ!!」





「ユウキさん!雑魚は私達に任せてください!」


「そうね!西音寺はそのいけ好かない女をちゃっちゃと始末しなさい!行くわよ!双葉!」


「あっ!お姉ちゃん!?もぅ!ユウキくん頑張ってね!」


「お〜!ルビーも駆逐するよー!」


「ちょっと!?誰ルビーにこんな言葉覚えさせたの!?」


「ん、お兄ちゃんが教えてた」


「リン!?それは言わない約束だろ!!!?」


「はぁ…あなた達いつもこんななの?緊張感に欠けるわねぇ〜まぁ、私達も暴れるわよ!」


「「「「は〜い♡お姉様♡」」」」



ローズが口パクで後でお話ししましょうね?とニッコリと微笑んでいた。読唇術を極めている弊害がこんな所に…


ブルブルッ…


一瞬武者振るいのような感覚(恐怖)を覚えた俺だったが、目の前で憎たらしい笑みを浮かべているラピアへと集中する。


俺の与えられた権能…それは二つある。


一つはどうやらこの世界では存在していなかったらしい雷神という立場を俺が担う事により、雷に関する全ての事象を自由に操作できるようになった事。


神の権能としてどうなのか?と思ったりもしたが二つ目が凄いのでこっちはおまけ程度なのだろう。


その二つ目というのが時を自由に操作する力だ…


 

マリアさんに聞いた話、この兆候は以前ペリドットでラプラとの初遭遇時に使った魔法が原因で目覚めたらしい…奇しくもその妹であるラプアと戦う事になったのはそう言う運命が仕組まれていたに違いない。


運命神には会ったことはないが男神なのか女神なのかが気になるな…


まぁ、そんな事はどうでも(運命神は男神だよ!)……ちくしょうっ!!俺の中では美少女だったのにっ!!クソ女神め…


はぁ…やる気なくなったわ〜


「クソッ…八つ当たりしてやる…西音寺流抜刀術 奥伝 止時水月ッ!!」


「よくわからないけどやらせないからね?多重召喚魔法 堅牢なる肉壁ッ!!」


ラプアが魔法を発現する。


だがしかし、肝心の事象は起こらなかった。


「な、なんで魔法が!?おかしい!魔法陣は発言してるのにッ!!」


「とりあえず右腕、貰っとくわ」


「!?ッアァァァァッッ!!!!私の腕がッ!!お前、何をしたッ!?グゥゥ……」


「簡単な事だ…お前の魔法の時を止めたんだよ」


「時を……?そんな事…魔神様でも……」


俺の二つ目の権能は時を操る。勿論時間を巻き戻すことも可能だし、時間を未来へと跳躍することもできる。


時を司る神は別に居たのだが、最近破壊の神によって消されたらしい。


マリアさん曰く、神界協定違反を何度も繰り返した挙句、神界を滅ぼそうと企んでいたらしい…もしも時空神が今も健在だったら、この世界は今頃消滅していたらしい…全部聞いただけだが、マリアさんが嘘を俺に言う必要性も無いので本当のことなのだろう…スケールがデカすぎてついていけない…



因みに他の神も何柱か始末されたらしいがその中に雷神も含まれてたらしい。



丁度いいって事で権能が二つ俺に割り振られたってわけだ…流石世界神がイブなだけあって、全てが適当だな

(そんな褒めないでよ…照れるなぁ〜)

一言も褒めてねーよ。



因みにちょくちょくイブが脳内に干渉してくるが、これは俺が神になった事によって地上に顕現してるという扱いになってる俺の監視をしてる(程で楽しんでる)らしい…厄介だな…厄病神が付いたみたいだ。

(私は厄病神じゃないよ!?)



「さて、どうする?お前の選択肢は二つだ…」


「…痛ゥ……その選択肢っていうのは…?」


「黙って首を差し出すか最後まで抗って俺に殺されるかだ」


「……それなら私は手土産じゃなく置き土産を残させてもらう事にするよッ!!じゃあねッ!!」


「逃げられると思うのか?止まれよ」


俺が止まれと口にしただけでラプアだけ動きが止まる。いや、ラプアのみの時を止めているのだ。


「さて、捕虜にするかここで始末するか…」


どうしたもんかなぁ…敵とはいえ女を自らの手で首を跳ねるのは嫌だなぁ…なんて甘いことを考えていると…


「ユウキさーん!!何かお手伝い…って必要なさそうですね…」


あーでも無い、こーでも無いと1人悩んでいると手が空いたリリアが此方に走り寄って来ていた。


「おっ、リリア丁度いい所に来てくれたな」


「丁度いい?私には全て終わってるように見えるのですが…」


「いや、こいつを捕虜にして尋問するべきか…ここで始末するべきか悩んでてね…リリアの意見を聞かせて欲しいんだ」


俺は悩んでいることをリリアに伝え、意見を得ようと試みる。


「うーん、そうですねぇ…私は……」


そしてリリアは迷う事なく俺の悩みを吹き飛ばす答えを返してくれたのであった。






次の更新は明日の0時です!


明日は一日中新作の設定を考えよう…

多分オリジナルワードが多数出てくるので、メモしておかないと後で自分が後悔しそう。

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