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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
いざダンジョンへ!〜運命の分岐点〜
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第158話 時魔法

あけましておめでとうございます…


明日更新します!とか言って1週間近く空いてしまいました…今日から毎日0時更新になりますので、何卒本年もよろしくお願い致します…


詳しくは後書きにて…




 嫌な予感を覚えた俺達は探索を途中で切り上げてギルドへと戻って来ていた。


「んー、騒がしいな…悲しいぐらいに嫌な予感がするんだけど…」


「そうね…あまり良い雰囲気では無さそうね…ちょっとみんな待っててちょうだい?仲良くなった受付嬢さんに聞いてくるわ」


「あっ、ローズさん私も行きますよ!」


ローズとリリアが中々貫禄のある受付嬢…嬢?に話を聞きに行ってる間、俺は俺で冒険者達の話を盗み聞きする事にする。


「双葉、みんなと一緒に先に家に帰っててくれないか?俺は少し情報収集に励むから…」


「うん、了解だよ。帰りに買い物して帰るから必要なものあったら教えて」


双葉に今日の献立を告げ、買う物をメモに書き記し渡す。



「んじゃ、頼んだぞ」


「任せなさい!私が値切りに値切って買い叩いてみせるわ!」


「やめてあげてくれ…」


 一華が買い物に行くとどの店も赤字になってしまう…ルビーやシロ、それにモモのちっちゃい子シリーズを連れて歩く為、お店の人達がデレデレになって高級品すら安く売ってくれるのだ。


 まぁ、それにもからくりがあって…たまに俺1人で行ってみんなの買う物を割引してくれるように頼んで、他の物を高値で買ってるんだけどな…それでも予定よりも安く仕入れてくるのは皆んなが可愛いからだろう。



「ん?どうしたのよ」


「いいや、なんでもないよ。値切りは任せてぞ?」


「任されたわ!みんな帰るわよ!」



 何も知らない一華が鼻歌混じりにギルドから出て行く。


 

さて、俺も自分のやる事を済ませてしまうか…



そう考えて俺は、ギルド内にある椅子へと腰掛けて周りの声を掻き集める。



「おい…さっき上層に変な男が居たぞ…」

「リザードマンにマッドストーカー、それにデュアルホーンまで…なんでこんなに上級ダンジョンのモンスターがこっちに現れてるんだ?」

「確か昨日ボス戦へ挑んら奴らが1人も戻って来てないよな…?もしかして何かあったんじゃ…」

「うふ〜ん、アタシの美貌に強い魔物が反応してしまったのかしら〜?アタシって罪な…オ・カ・マ♡」

「オェェェェぇ……」




……何か変な声まで混じってたが大凡の事態は把握できたな…後はローズ達の聞いて来た話と擦り合わせるか…めんどくさいことになって来たなぁ…



それから数分、俺が座ってる席へと小走りでやって来た2人を交えて情報交換をする。


「それで、受付嬢はなんて言ってた?」


「それなんですけど…ちょっとまずい状態っぽいですよ?なんでも、4組近いグループがボス戦から帰還してないらしくて…」


「えぇ、しかもその4組全てが上級ダンジョンへ行っても戦えると判断されていたグループだったみたいよ…」


「ほぉ…?因みにその判断は誰が…?」


「アタシよ…」


「そうかそうか…って、うん!?」


「あっ、ディアンさん!お久しぶりです!」


「あら、元気そう…でも無いわね…?」


俺達の会話に突如として乱入して来た者は、ゴラムスの弟子である漢女…ディアンであった。


マジで顔を見るまで気配がわからない程の落ち込みよう…そしてどんよりした雰囲気が目視できるほどの不幸オーラが漂っている。


「ど、どうした?」


「聞いてくれるかしら…?実は行方不明になってる冒険者ってアタシの弟弟子なのよ…ゴラムスお姉様に支持する乙女は多いのだけど…珍しく弟子入りして来た男の子なのよね…」


「男の子?それは確かに珍しいな…ゴラムス一派はかん…乙女の集団だと思ってたからな」


「あら?今何か他の言葉を言いかけなかったかしら?」


「気のせいだぞ。それよりも続きを」


「…そうね。それで珍しく入門した弟弟子のことをアタシ達は凄く可愛がっていたのよ…そして昨日、あの子が所属してるパーティが中級ダンジョンのフロアボスへと挑戦すると言って…帰ってこないのよ…」


なるほど、それでディアンやディアンに連れ添ってる漢女達はみんな暗いのか…ってか、今ギルドに居る奴ら半分漢女だぞ!?…世界滅亡の時が近いのかもしれないな…


「ユウキさん?どうされましたか?


「いや、なんでもないよ…それでこのギルドにこれだけゴラムス一派が集まってるって事は…」


「えぇ、今からアタシ達で中級ダンジョンをしらみ潰しに探索するのよ…」


やはりそうか…友人が困ってるなら手を差し伸べてあげたいが…


「すまない、今日は俺達はもう帰るところなんだ…代わりと言っちゃなんだが、俺がマッピングした図面を持って行ってくれ。確かこのダンジョンは25階層だったよな?一応20階層までは完璧に写してあるから」


「ユウキきゅん…ありがとうね…アンタは本当にいい男ね…この恩は忘れないわ!」


「これくらい気にしないでくれ…それに明日は俺たちもまた潜ってボス戦へ挑むつもりなんだ。ディアン達なら心配は要らないと思うが、ボス戦へ挑む時は最大戦力で行くべきだ」


「えぇ、それがいいですよ!もし仮にフロアを探索して弟弟子さんが見つからなければ、明日の早朝に私たちと一緒にボス戦へ挑みましょう!」


「そうね…貴女達は見るからに気落ちしてるみたいだし、もしもの時にそんな調子じゃ貴女達でも厳しい戦いになるわよ?」


一刻を争う事態に何を悠長な事を言ってるんだ?と思われるかもしれないが、俺は会話をしてる間にディアンの言っていた青年をマップで見つけたのだ。


ダンジョンのボス部屋…基本的にマップや索敵系統のスキルを受け付けない仕組みになってる部屋を神に一歩踏み込んでる俺が、強制的に干渉し覗いたところ…多分だが全員生きている。


ただ、昏睡状態で壁際に貼り付けられている様子なので無事とは言い難いが…そしてその中心に居るのが魔神族の女であった。


「ディアン、俺を信じてくれ。必ず手を貸すと約束する。だからどうか今日はボス戦へ挑むのはやめておいて欲しい…」


「……なんでか聞いてもいいかしら?」


「…あまり他言してほしくないが俺はボス部屋を覗く事ができる。そのスキルで会話してる最中にボス部屋を覗いたんだが、ボス戦へ挑んだ冒険者達はまだ生きているよ。ただ、魔神族が関与してるようでな…ディアン達の実力を疑ってるわけじゃないが、奴らが絡んでるとなると万が一がある」


「……ユウキきゅんの話を疑う事なんてできないわ。でも、一晩経ってる間に殺されてしまうかもしれないでしょう?それはどうするつもり?」


よくぞ聞いてくれました!俺がここ最近編み出した魔法を披露するチャンス到来ですわ!



「くっくっくっ…よくぞ聞いてくたな…」

「あなた?チャンス話なさい」

「はい、すみません…」



「……ユウキきゅんっていつもこんな感じなの?」

「そうですよ?いつもローズさんに注意されてます」


ええい!リリアめ!余計な事は言わんでよろしい!


「こほんっ!これも他言無用でお願いしたいんだけど、俺は新しい魔法を生み出したんだ」


「…何か聞くのが恐ろしいわね……」

「それ、私達も知らない魔法ですか?」


「もちろん誰にも言ってない」

「へぇ…どんな魔法なのかしら?」


ローズの相槌に、口元をニヤつかせながら俺はその魔法名を告げる。


「…時魔法、この世の時を自由自在に操る魔法だ」


「なっ!?」

「しーっ!静かに!」


「ゆ、ユウキきゅん?流石にそれは信じられない。というよりも信じたくないわ〜」

「ディアンさんの言う通りよ!流石にそれは信じられないわ!」


「どうしてだ?」


「「「だって、それはもう神が使う魔法だから」」」


え?そうなの?時魔法って一般人でも使える魔法なんじゃなかったの!?



「その顔…もしかして誰でも練習すれば使えるようになるとか思ってませんでした?」


「…まぁ、そう思ってたけどさ…なんで神が使う魔法なんだ…?」


「ユウキくん?よく考えてみて我々地上の民が簡単に時を操れてしまったら世界は歪んでしまうわよ?」

「そうです、戦争の結果や人の生死ですら変える事ができてしまう魔法は神以外使えないとされています」

「お姉様から聞いた事があるのだけど、時を操る魔法を開発しようとする魔法学者は大勢居たみたいなのよ…でも、誰一人として成し遂げた者はいないの…」


「えぇ…確かに三人の言う通りかもしれないが…できたもんは仕方ないだろ?」


「……アンタ達の旦那おかしくないかしらん?」


「…えぇ、少し…いえ、物凄くおかしいです」

「まぁ、もう慣れたのだけどね…」



「……アンタ達がちゃんとしないとダメよ!?」


「いやいや君達?人が黙って聞いてたらボロクソ言ってくれるよね?因みにもう魔法使ってボス部屋の時を止めたから…」


「……はぁ、そしたらアタシ達はユウキきゅんのことを信じて身体を休めることにするわ…」


「あれ?確認しなくていいのか?今ボス部屋の扉を開こうとしても俺が魔法で干渉してるから絶対に開かない…コレを確かめなくていいのか?」


すんなり立ち上がり漢女軍団を引き連れて帰ろうとしてるディアンを呼び止め、俺は首をかしげる。


こちらを一瞥したディアンは深い溜息を吐き去り際にこう言った。



「だって貴方…新しく神になったって信託が降りてたわよ?神の言葉を疑う事なんてできるわけないじゃないの…」



え!?なんでディアンがそれを知ってるんだ!?



爆弾を投下して去って行った漢女達をリリアとローズが見送っている中、俺は何故それを知ってるのか…その疑問がぐるぐると頭の中を巡る。


謎が解けるまでしばらく時間がかかりそうだな…



次の更新は本日?明日?の0時になります!



えー、一言で言うとこの章のオチを考えて居なかった結果迷走していたのですが、なんとか昨日の夜寝る前に良い案が閃いたのでそれに向けて頑張って書きます!


因みにお正月は厨二力を高める為に漫画やアニメを見て、妄想力を養っていました。あっ、インフルは余裕で完治してます!



それと報告なのですが、今月の何処かのタイミングで新作を書きたいなと思ってます。もちろんこの物語は最後まで書きますし、毎日更新します!


ですが、なんとなく学園バトル物が描きたくなりまして…とりあえず週1ペースで徐々に投稿できたらなぁ…って思ってます。


因みにハーレム物じゃないです…設定を細かく決めてガチで書きたいなぁ…1話1話を長くするスタイルにします!



という感じで今年は頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします!



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