第157話 中級ダンジョン
お久しぶりです!復活しました!
インフルってこんな辛かったっけ…歳のせいですかね…?
無事に死んでから数日、シロナとモモの2人の歓迎会もその日のうちに終わり暫くはメイド見習いとして色々なことを教える日が続いていた。
ある程度サーシャ宅で教わったとはいえまだまだ未熟な2人をフェイトに任せ、俺達は中級ダンジョンを攻略していた。
「んー、次は右の通路だな。そんでその先に罠仕掛けてあるから気をつけて進むんだぞ〜」
「は〜い!パパ〜?後どれくらいで着くのー?」
「んー、今4階層だから…後3階か?今日中には辿り着くと思うけど…」
「この先に休憩できそうなところは無いのですか?そろそろお腹が空いて来ました」
「確かにそうね…あなた?安全地帯は無いのかしら?」
うーん、安全地帯か…この先に何組かのパーティーが居る大部屋があるけど…そこがそうなのかな?
「一応安全地帯らしき物はあるな…とりあえずそこ向かってみる?」
「そうしましょ!さぁ!みんな私に着いて来なさい!」
「ま、待ってよお姉ちゃん!」
えぇ…まだ場所も言ってないんだけど…これだから猪突猛進猪女は…
「あぁ?何か言ったかしら?」
「さぁ!みんな一華に続くんだ!!」
何も言ってないのにも関わらずガンを飛ばしてくる一華に戦々恐々としつつも俺たちは安全地帯へと足を踏み入れていた。
「なんか注目されてないかしら?」
「ん、視線を感じる」
2人が言うように20人近く居る冒険者達が一斉にこちらに注目していた。男女関係無く此方を凝視してるんだが…何かあったのか?
そう思いながら端で昼飯の準備をしていると1グループの女性冒険者が此方へと近づいて来た。
「ねぇ君達?ここに来るまでにリザードマンと遭遇しなかった?」
「リザードマン?居たか?」
「んーと、私は見てないですね…」
「ルビーも見てないよー?」
「えっ!?君達!なんでこんな小さい子をダンジョンに連れて来てるの!?」
俺の後ろからバッと登場したルビーに眼を丸くして驚くお姉さんにルビーが首を傾げている。
まぁ、そりゃ見た目幼女がダンジョンに潜ってたら驚くよな…見た目通り幼女なんだけどな?
「ルビーはねー強いんだよー?」
「何この子尊い…」
「よく分かってますねお姉さん。うちの子は最高に可愛いんですよ。もう目に入れても痛くないってこのことを言うんだなって言うね。んー!控えめに言って天使!」
「…この人どうしたの?」
「気にしないでください。発作みたいな物です」
「いや俺の扱いっ!?」
「そんなことよりもリザードマンがそんなに問題になるようなことなのかしら?」
「そりゃリザードマンは上級ダンジョンにしか居ないはずなのよ?私達のランクじゃまだ勝てないのよ…」
「なるほど、それでここに避難していたという訳ね…ちょっと西音寺、いじけてないでなんとかしてやりなさいよ」
「…はい。それでどの辺りに居たんですか…?」
うちの女性陣は本当に俺の扱いが酷いなぁ…まぁ、下手に遠慮されるよりはいいけどさぁ…
「それがみんな別々の場所で見ててわからないのよね…」
「そしたら見かけたら倒しときますよ…」
「いやいや、君たちが倒すまでここに居ろって言うの?」
「え、そうですけど…」
え?なに?この人は外まで連れてけって言ってんのかな?
「私達を外まで護衛して欲しいんだけど…ダメかしら?」
やっぱ言ってたよ!!初対面だよね俺達…なんで初対面の人にこんな図々しくなれるのだろうか…
「ここにいる人達で纏まって戻ればいいんじゃないですか?ほら、リザードマン1匹だったら何とかなるんじゃ?」
「あれ、言ってなかったかしら?リザードマンは1匹じゃないわ。ほら、あれを見て?4匹いるわよ」
ん?どれどれ
「あっ、本当だね。リザードマンが4匹……?ってユウキくん!?」
「ちょちょちょっと!?ここは安全地帯なのよ!?なんでリザードマンが入ってこれるのよっ!?」
「リザードマン…?あれが?」
俺は初めて見たリザードマンに感動ていたら、何故か俺たちのすぐ側に避難して来た冒険者達にいつの間にか盾にされていた。
「あれがリザードマンねぇ…本当に蜥蜴が二足歩行してるのね…」
「凄いねお姉ちゃん…ってこんな事言ってる場合じゃないよ?」
「んー、ルビーやる?」
「殺るー!」
「字が物騒じゃなかったかしら!?その子本当に大丈夫なのよね?!」
「はぁ?うちの子は最強だかんな?本気出したらこの国なんて一瞬で消し炭にできる殺戮天使になっちゃうんだぞ?…それもありだな」
「ユウキくん!?流石に今の発言はスルーできないよ!?」
その後ルビーによってメッ!されたリザードマンは魔核を残し消えてしまった。ここまでの魔物もそうだがダンジョン内の魔物は死体が残らないらしい…
「本当にその子凄いのね…それにこれで私たちも帰れるわ…ありがとうね」
「いえいえ、一応念のためギルドに報告だけしといてもらえませんか?俺たちは休憩した後先に進む予定なので…」
「それは任せて。あっ、私の名前はラシアよ。この恩は忘れないわ!」
ラシアさんに続くように他の冒険者達も俺たちにお礼と名を告げて続々と帰路に立っていった。
うーん、名前を言われても…一応覚えとくか…
「それにしても…なんでリザードマンがこのダンジョンに居たのかしら…下調べはしといたのだけど…今までにリザードマンが出たなんて記録はギルドには残されてなかったわよ?」
「確かに…ローズさんと2人で資料室を見てたのですがそんな記録は無かったですね…何も無ければいいのですが…」
おいおい、それフラグじゃないのか?やめてくれよマジで…これ以上の厄介ごとは勘弁してくれ…
「まぁ、大丈夫よ!なんとかなると思うわ!」
「…その根拠は?」
「もちろん、なんとなくよ!」
「……昼飯食べようか…」
俺たちは念の為結界を張り昼食を取った。
一華が最近なんとかなるオーラが凄いんだけど…一度その心構えを変えさせる必要があるかもしれないな…
俺は1人よからぬ事を企むのであった。
次の更新は明日の正午になります!
体調が完全復活したらお休み中なので2話更新にします!
遅れた分取り戻さねば…
1週間書かなかっただけでブランク感じたんですけどヤバいですかね?脳が溶けた?




