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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
いざダンジョンへ!〜運命の分岐点〜
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第151話 ボス戦 下

余裕で日付回りました!すみません!


本日3話目になります!



さてさて、そろそろ闘いも終わりそうだな…ミスティに渡した魔導具で戦況が著しく変化した…まぁ、リリア達の力もインカローズの時よりも強くなっていた。


みんな成長している…俺も負けてられないな



「ミスティちゃん!そのまま押さえていてください!西音寺流刺突術 中伝 旋風刺撃ッ!!」


「言われなくてもやってるのですよ!?西音寺流双剣術 一ノ型・円芸双覇ッ!!」


「ガァァァッッ!!!!」


リリアの剣撃がルシエルの肩を抉る。


その結果、両手で振っていた大剣を取りこぼしたルシエルは闘気を爆発させる。


「くっ!熱が凄いわね!!でも、私の炎も負けてないわよ!!炎魔法!炎蛇の猛進ッ!!」


「おー!蛇さんだー♪ならルビーも!氷魔法♪氷蛇の行進♪」


一華の炎の蛇、ルビーの氷の蛇がルシエルの身体に巻き付き首元へと噛み付く。


「グァァアッッ!!!」


おぉ!効いてる効いてる!


「魔法陣!?双葉さん!お願いします!」


「任せてリリアさん!結界魔法!封殺天結ッ!!」


口元へと集められた魔力が解き放たれようとした時、双葉の結界魔法が頭を閉じ込める。


すると魔力制御が上手くいかなくなったのか魔力暴走を引き起こし、結界内で大爆発を起こしている。恐ろしい…


堪らずと言った様子で腕を振り回そうとするルシエルの腕を狙う者が居た。


「ん、動かないで?西音寺流剣術 奥伝…氷雪剣舞…」


「リンちゃん!ナイスです!ローズさん、フェイトさん!お願いします!」


「任せてちょうだい!極大魔法…水爆・風凰扇ッ!!」

「お任せください。換装…超次元稼働砲…デウスマキナ…ブラストッ!!」


「ギィィィィヤァァァァッッ!!!!」



おぉ!戦闘メイドさんカッコ良すぎる!!

なんなのあの武器…めっちゃええやん…


ローズの魔法ももちろん凄いんだけど、全てを持っていったあの武器に俺は夢中になる。


俺にも創れるか?後で原理を教えてもらうか…ってか、あんな武器この世界にあるはずないから駄女神が作った物なのでは?



完全に傍観者と化した俺は椅子に座り優雅にみんなの戦いを採点していた。

それは後で発表するとして…とりあえず息も絶え絶えなルシエルが余計な行動を起こさないか見張っておくか…



「お前ら!最後まで油断すんなよ!さっさとトドメを刺しちまえ!」


「わっかりました!皆さん!最後に一発全力で攻撃しましょう!」



全員の魔力が高まる中、ミスティが悲しそうにトボトボと此方に歩いて来たので膝の上に抱えて慰める。


同じく戻ってきたリンも「んっ!」と横に座って頭を突き出してきたので撫でてやる。


「うぅ…ますたぁ…魔法が使えない私は役立たずなのです…」


「いやいや、そんな事ないぞ?てか、ミスティの本職は俺の相棒だろ?いつも頼りにさせて貰ってるんだからそんな落ち込むなって」


「ん、ミスティちゃん凄かったよ?私ももっと頑張る」


「あっ、そういえばそうなのです…自分で戦ってたから忘れてたのですよ!それよりリンはなんで戻って来たのです?


えぇ…この子は本当に…リリアの次にお馬鹿なんだよなぁ…それは置いといて…


ミスティの言うようにリンは魔法が使える。それなのになんで戻って来たんだろう?


「ん、お兄ちゃんの隣をゲット」


えぇ…そんな事のために戻って来たんか…リンも懐いてくれてるのは嬉しいけど、たまに行動が謎なんだよなぁ…


腕に抱きつき甘えてくるリンが愛おしい…が今は…


「よしよし、それよりもほら…ミスティとリンが頑張ったおかげで化け物を倒せたようなもんなんだから、みんなの勇姿を最後まで見届けろよ?」


「はいなのです!私頑張ったのです!みんなー!トドメは任せたのですー!」


「ん、頑張って」



此方に背を向けながらも、ミスティとリンの言葉に頷き全員が必殺の一撃を解き放つ。


「極大魔法ッ!風神の永閃風ッ!!」

「極大魔法♪氷滅・龍神華砲〜♪」

「極大魔法!炎舞龍皇爆撃ッ!喰らいなさい!」

「極大魔法、風水旋刃・風斬水月ッ!!」

「私は魔法が得意では無いので…蒼炎銃・風穴散弾砲!!でございます」

「はぁ…みんなしてやりすぎだよ!?極大魔法…結界陣・不壊の牢獄…」


うわーお、極大魔法のオンパレードじゃん…

ただ、双葉はこれを察知してたみたいで発動した魔法は防御系の極大魔法であった。ナイスです


リリアの風が、ルビーの氷が、一華の炎が、ローズの水風が、フェイトの蒼炎がそれぞれルシエルの身体を斬り裂き、抉り、爆散させ…全ての攻撃が着弾した事によって発生した衝撃を双葉の結界が包み込み、内部で渦を巻く。


斯くしてルシエルは、声を上げる事も出来ずにこの世界から消滅させられた。


消滅を見届け、役目を遂げた結界が端から消えて行き、荒れ果てた地面が姿を表す。そしてボスドロップなのだろうか?一つの巻物がそこに転がっていた。



「みんなお疲れ〜!いやー!みんな強くなったな?まさかあれに勝てるなんてなぁ…」


「ふふっ…やったわね」


「パパー!褒めて褒めてー♪」


「…少し目を離した隙にイチャつくの本当にやめてほしいわね…」


「…いいなぁリンちゃん…っと、それよりもあれ拾って来るね!」


「あっ、双葉さん!何があるか分からないので私もご一緒しますよ!」


「では、私もメイドとしてお供いたします」


そう言い、少し離れた所に転がっていた巻物を双葉とリリア…そしてフェイトの3人が拾って俺の元へと持って来てくれる。


なんかぐーたら亭主みたいで嫌だな…次からはもう少し自分も戦闘に参加しようと密かに誓った。


「この巻物…開いてみないと分からないな…とにかく一旦ここを出てホテルに戻ろうか…」


「賛成です…なんだかんだ言って疲れました…初級ダンジョンの筈だったのに…」


「そうね…まさかこんなモノが居るなんて思わなかったわ…でも、中々良い汗かいたわね!」


「一華って意外と武闘派だよな…昔はお嬢様ムーブかましてたくせに…」


「何か言ったかしら?」


「いえ、何も?」


「ユウキくん?それよりも討伐証はどうしよう…ボスの種類が違うとクリアした事にはならないのかなぁ…」


そう双葉の言う通りこれが1番の問題なんだよな…


「あら?皆さん何か勘違いされていますが…ボスを倒しても討伐証なる物は落ちませんよ?」


「え?でもそんなようなことを受け付け嬢に聞いたんだけど…」


おかしいな?俺達の記憶違いか?

でも全員が聞き間違えるなんてことは流石に無いと思うし、俺は忘れられがちだが瞬間記憶能力者だから記憶を探ってもやはり討伐証を提示しろと言われている。


「いえ、証はドロップするのでは無く、称号欄に付くのでございます。確かめて頂けますでしょうか?」


「え?あっ、本当だ…初級(裏)ダンジョン踏破者って称号が増えてるわ…」


「本当ね…なら、早いとこ戻りましょうか?」


「ですね…」

「だな…よし、戻ろう!」



こうして俺達のダンジョン初日は終わった。

まさか1日でこんな体験をするとは思ってもいなかったなぁ…


そして先程拾った巻物…


これが後に、一人の少女の命を救う事になるとは…この時の俺は知る由も無かったのであった。




次の更新は明日中になります!


初級ダンジョンなのでサクッと終わらせちゃいました…敵は初級じゃ無かったけど…


次話でフェイトに付いて色々と語る予定です。

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