表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
いざダンジョンへ!〜運命の分岐点〜
153/244

第145話 いざダンジョンへ Ⅰ




ハンゾンさんと別れた俺達は街をぶらぶらした後、食材を買って帰路へ着いていた。


「たでまー」

「たでまー♪」

「ん、ただいま」

「ただいま帰りました〜」

「ただいま〜つっかれた〜!」


「あら?みんなお帰りなさい。どうだったのかしら?」


「ママー♪面白いおじちゃんとねーお家見たんだよー?楽しかったー♪」


「あらあら、それは良かったわね」


「うんー!それとねーお家はねー」


「こらルビー?話す前にキチンと手洗いうがいしてきちゃいなね?」


「わかったー!ママちょっと待っててねー♪」


リリアとミスティはまだ寝てるみたいだし、そろそろ起こさないと夜寝れなくなるな…


「おーい、リリアもミスティもそろそろ起きろよ〜?」


「ますた〜もうたべられないのです〜うへへ〜」

「ゆうきさ〜んどこさわってるんですか〜むふふ〜」


「……相変わらず欲望丸出しな奴らだ…」


リリアの場合はさっきの俺の話が夢になって出てきちゃったパターンか?変態だな…


「おい!起きろー!」


「んぇっ?マスター?お肉は、お肉はどこなのです?」


「ふぁ〜?ゆうきしゃん?あれ、何で私服を着てるのでしょうか…?」


「おはよう2人とも…とても良い夢を見てたみたいだけどそろそろ起きないと夜眠れなくなるぞ?」


「「夢…?」」


どうやら寝惚けてるようでぽわぽわしている2人は、こてんと首を傾げている


「そうだぞ?とりあえず双葉達から見てきた家について聞いててくれ?俺は夕飯の準備してるから」


「本当に夢なのです?残念なのです…」

「ゆ、ゆゆゆユウキさん!?そ、その…私何か言ってましたか?!」


どうやら会話してるうちに意識がハッキリとしてきたらしくミスティはとぼとぼとリビングルームへと向かい、リリアは目をまん丸にしながら俺に捲し立ててきた。


「寝言の話か?それとも寝惚けてる時の話か?」


「そ、そう答えると言うことは…?」

「うん、全部バッチリ聞こえてたぞ?変態王女?」


「!?わ、忘れてください!わ、私はそんなえ、えっちな子じゃありませんからっ!」


ひゃーーーっ!と言いながら逃げ去って行くリリアだったが残念ながら行き着く先は一緒なので暫く放置してやることにする。



「?お兄ちゃん、リリアお姉ちゃんどうしたの?」

「ん?寝惚けてたのが恥ずかしいんだろ?それよりリンはどした?」


トコトコと近づいて袖を引いてきたリンにリリアの威厳を守ってやる(既に無い)為に真相を濁して伝えてやり、側を離れないリンに疑問を投げかける。


「ん、手伝うよ?」

「なんだお手伝いか…リンも疲れただろうし休んでて良いんだぞ?」


「大丈夫、疲れてないから」

「くすっ、ありがとうな?」


俺はお礼に頭を撫でてやり、尻尾がパタパタ揺れている気持ちよさそうなリンの様子を見て全ての疲れが吹っ飛んで行った。


これが癒しなんだよなぁ…




その後、夕飯を食べ終えた俺達はのんびりと明日の予定について話をしていた。


「あなた?明日はどうするのかしら?ハンゾンさんが来るのを待つの?」


「いいや?多分だけど2.3日は来ないと思うぞ?まず、第一に俺と伯爵自体に接点は無いし、伯爵婦人がこの国へ戻るまでまだ時間がかかるだろうしな…」


「なるほど…でしたら明日は自由行動でしょうか?」


まだ気まずいのか目を合わせてくれないリリアに苦笑いしつつ答える。


「いや、明日はせっかくだしダンジョンに行こうと考えてるんだけど…みんなはどうかな?」


「あー!そういえばここはダンジョン都市なのでしたね!私は賛成です!」


「ダンジョンね〜腕が鳴るわね!」


「私もそれで大丈夫だよ〜」


「うふふ、決定みたいね?私もダンジョンは興味があるから賛成よ」


「ルビーもー!強い敵いるかなー?」


「ん、私もダンジョン行ってみたい」


みんなもやる気満々みたいだし、明日の予定は決まったけど…そういえばダンジョンってどこにあるんだ?明日朝一で冒険者ギルドに行って聞いてみるか…憂鬱だ…




翌朝…


日の出とともに起床した俺は朝ごはんの準備を済ませ、いつもより早めにみんなを起こす。完全にお母さんである


全員を叩き起こし、急いで食事と着替えを終わらせてホテルを出るとまだ街中は静かだった。


「ふわぁ〜まだ眠いのです…マスター?何でこんな朝早いのです…?」


「そりゃダンジョンに挑む人が多いと混みそうじゃん?」


「まぁ、気持ちはわからなくないけどねぇ…流石に私でもまだ眠いわよ…?」


朝早いローズですら眠そうにしてる中俺とルビーだけが元気いっぱいだった。


「パパー?おんぶー!」

「はいよ〜、ところでリリアは…?」


「……居ますよ?うぅ、昨日お昼寝し過ぎて夜あんま寝れなかったです…寝不足ですよぉ〜」


案の定夜寝付けなかったらしいリリアがドナドナしている。なんか無理矢理叩き起こしたのが申し訳ないな…


「リリアさんの事だからどうせまたエロい夢でも見てたから起きたくなかったんじゃないの?」


「なっ!?なんて事言うんですか一華さん!そ、そのような夢を私は見ませんよ!?」


それは嘘である。確実に今朝も見ていただろ…寝言がヤバかった


「ふーん?でも私今日実は早めに起きてたのよねぇ…それでリリアさんの寝言を聞い…」

「そ、それ以上は言っちゃダメです!!さっ!皆さん早く行きますよ!!」


「あっ、逃げたな…はぁ、一華?あまりリリアを虐めてやるなよ?」


「そうだよお姉ちゃん?リリアさんはあれでも王女様なんだから…」


「いや、西音寺はともかく双葉、あなたの言い方もだいぶ酷いと思うわよ?」


そんな事を話しながら地獄の冒険者ギルドへと向かって行く。本当にできれば行きたくない…


そんな思いを胸に抱きつつ冒険者ギルド本部へ重い足取りを進めて行く。


頼む!距離的にまだ大丈夫の筈!留守で居てくれ!!




次の更新は明日の正午予定です!


5〜6話くらいダンジョンに潜ります…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ