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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
いざダンジョンへ!〜運命の分岐点〜
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第142話 神に祈ろう

非常に遅れまして申し訳ございません…






盗賊達を捉えた俺たちは優雅な空の旅を…


「降ろしてくれ〜もう悪さなんてしねぇ〜降ろしくれ〜」



……さっきから盗賊達の懺悔の声が聞こえてくる…


何を隠そう、俺たちはいつも通りエメラルへ向け空を飛んでいる。そして盗賊達を絨毯から吊り下げ、一塊にしてぶら下げている。ロープ一本で


まぁ、勿論このロープも俺がイマジンリアリゼーションを使って創り出した最強の強度を持つロープなのだがそんな事は知らない盗賊達は泣きながら俺に慈悲を求めている。


これがかれこれ1日半だ…仲間達もさっきから無言だし…そろそろ限界か?


「あっ、お兄ちゃん?見えて来たね」


「おっ!本当だ!おーい!みんなあと少しの辛抱だぞ!」


「よ、よかったのです…もう私は限界なのですっ!これ以上は夜しか眠れないのです…」


「いや、ミスティちゃん?それは寝てるよ…?でも、気持ちはわかるなぁ…これは夢に出てくるかも…」


ミスティがふざけた事を言っていたが双葉が俺の代わりに突っ込んでくれた。サンクス


ローズなんて四六時中ルビーの耳を塞いでるせいでルビーも3歳児とは思えない死んだ目をしている。


「ままー、ルビーはもうだめだよー」


「もう少しの辛抱よ!ルビー!貴女なら耐えられるわ!」


「ちょっと西音寺!もっとスピード出せないの!?ルビーちゃんの眼から光が消えてるわよ!?」


……今度から盗賊はその場で埋めよう。


俺は静かに決意したのであった。





そして1時間後…


「よし!降りるぞ!」


「「「「「「やったぁぁあっ!!」」」」」」


仲間達が手を合わせて喜んでいる。なんかリリアとか双葉は涙を流しながら喜んでるんだが…精神的にやられてんなぁ……修行が足りんな(鬼畜)



「丁度門の前には誰も居ないから目の前で降りるぞ!全員捕まれ〜」


「ようやく解き放たれるのですね…うぅ、呪い殺されなくてよかった…」


「何アホなこと言ってんだ?」



俺は高度を徐々に下げ、門の前に静かに降りる。


「な、何事だ!?」


「あっ、門番さん?こいつらを盗賊なんだけど引き取ってくれないか?」


「と、盗賊!?お、お前達は一体…?引き取るのは構わんが、身分を何か示せるか?」


「あー、これでいいか?」


そう言い俺は懐からアメジスティア、インカローズ、サフィア、ダークディモンド…各国から貰った英雄の証を見せる。


「なっ!?し、失礼しました!まさかこれ程の国から英雄証を貰ってる方とは露知らず…先程までの無礼をお許しください!!」


うわぁ…効力抜群すぎて逆に引くわ…それよりも早く中に入りたいんだけど…


「いいよ気にしてないから?それよりもこれで大丈夫?調べたりしなくてもいいんですか?」


「こちらで大丈夫でございます!私は鑑定のスキル持ちですので門番をやってるので!こちらは本物と判断しました!」


「へー、それは良かったです…そしたらこの盗賊達はお願いしますね…」


「しょ、承知しました!この者達の懸賞金はどうすれば…?」


「俺達は冒険者ギルドに所属してる幻想旅団だ。冒険者ギルドに渡しておいて貰えると助かります」


「幻想旅団…では、そのように手配しておきます!」



「んじゃ、みんな行くぞ!」


「ユウキさん、最初はどちらに行きます?」


「そうだなぁ…まずは宿を決めないと…それから家を探そうかな。二人を迎えに行かないといけないしな」


「あー、そういえばあのチミっ子達は西音寺が引き取ったんだっけ?何?あんたやっぱロリコンなの?」


「は?やっぱってなんだよ…元々はリリアが気に入ったんだよあの二人を…まぁ、俺もあのうさ耳と猫耳は可愛いと思うけどな?」


「うふふ、あなたはインカローズに行く時に…ケモ耳が俺たちを待ってるぜ!とか言っていたものね…リンちゃんじゃ物足りなかったのかしら?」


「ん、お兄ちゃん?私の耳触っていいよ?」


「え、まじ?それは後でのお楽しみにしておくわ…」


「うわぁ……双葉?本当にこいつで良かったのよね?」


「?そうだよ?今すぐ触りたいけど我慢してるユウキくん…可愛いよねぇ〜」


「……駄目だ…私の妹が毒されてしまったわ………でも、わからなくもないわね…」


「ん?何か言ったか?」


「な、なななんでもないわよ!いいから早く進みなさい!」


えぇ…なんで怒られてんの俺…

やっぱ嫌われてんのか?




内心萎えながらエメラルの市街地を散策することおよそ1時間…


「ユウキさん見てください!あそこに良さげなホテルがありますよ!」


そう言いリリアが指を刺す場所を見ると確かに外観は良さげなホテルがある…だけどあれは…


「り、リリアさん?あのホテルはその…用途が違うというか…そのぉ…」


「ふぇ?何言ってるんですか双葉さん?ホテルは泊まるための場所ですよね?用途が違うってどういうことなのでしょう?」


「「「………」」」


ローズ、双葉、一華の3人から無言の圧力が…

お前が言えって事ですかね?そうですよねぇ〜


「……リリア、君はこういうのには疎いんだな…」


「え、何のことですか?それにリンちゃんとルビーちゃんはもう向かってますけど…」


「!?!?リン!!ルビー!!戻ってこい!!」


俺は慌てて二人を呼び戻す。


「おー?パパどうしたのー?」


「ん、びっくりした」


「ちょっとローズさんや…ルビーの事を頼んだぞい…」


「え、えぇ…それは良いけど…」


ルビーの事はローズに押した…任せて、俺はリリアとリンを連れて路地裏へと移動する。


「??こんな所で何の話でしょうか…?皆さん誰もついて来ないですけど…」


「いや、いいんだあいつらは…二人にだけ覚えておいて欲しい事がある…」


「ん、お兄ちゃんの言う事は覚える」

「ですね…それでユウキさんは何を教えてくれるのでしょうか?」


「……あのホテルはカップルが泊まる宿なんだ」


「「??それが?」」


くそ!遠回しに言ってもわからないか…

仕方ない、俺も腹を括ろう…


「二人は連れ込み宿って言ってわかるか?」


「「…?」」


二人は分からないと首を振る…はぁ…


「あのな、あのホテルは連れ込み宿と言って……」





OHANASIが終わり顔を真っ赤にした二人を連れて表通りに戻る。


「……どうやら終わったみたいね…」


「あぁ…俺はもう辛いよ…」


割とメンタルがやられてる俺は未だに頬を染めてチラチラみてくる2人を無視して別のホテルを探す。勿論健全な方だ


「……あそこにしようか」


「「「「「……こくり」」」」」


俺達はなんとも微妙な空気のまま拠点が見つかるまでの間泊まるホテルに入る。



あぁ…神よ…この空気をなんとかしてくれっ!!

(無理だよ〜!?)





次の更新は今日中になります…



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