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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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SS 元の世界での出来事 Ⅱ

本日2話目になります!





「ふぅ…到着っと…ってどうした?」


「ど、どうしたじゃないですよ!お、降ろしてくださいっ!恥ずかしいですから!」


あっ、そういえばまだ抱っこしたままだったか…


「すまんすまん、そんじゃ行くかー」


「軽すぎる…友達に見られてたら嫌だ…あっ」


後輩の視線の先にこちらにスマホを向け、見つかった!!と焦ってる女の子の姿があった。


「盗撮か…任せろ後輩!俺が盗撮魔を撃退に…」


「ちょっ!?待ってください先輩!あれは私の友達です……うぅ、見られた撮られた恥ずかしいよぉ…」


「なんだ友達か…なら、見逃してやるか。それより行くぞ?まずは何処から見る?」


「そ、そうですね!気にしてたら負けですよね!でも、明日弄られるだろうなぁ…まぁ、先輩との噂だったら全然…寧ろありでは!?」


「いや、さっきからどうした?置いてくぞ?」


俺は一人でぶつぶつ言ってる後輩を置いて先に進むことに決めた。


「いや、待ってくださいよ先輩!?これデートですからね!?女の子放って行くなんて…相変わらず自由奔放なんだから……」


「さて、何が出来たのかな…本屋はあるかな」


「ユウキ先輩って本屋さん好きですよね…」


「めっちゃ好きだな…あの空間落ち着くし、それに彼処は俺のイメージ力を鍛えるのにも最適だしな」


「あー、確かにユウキ先輩だったら漫画とかラノベの必殺技とか使えそうですもんね…」


「そうそう、この前練習して瞬動術マスターしたから、次は空中でも使えるようにしたいんだよね」


「いや、空中は流石に無理では?てゆうか…まず普通の瞬動術をマスターしてる時点で人間辞めてますからね??」


そうか?これくらいみんな練習すればできるようになるだろ?(できない)


「まぁ、練習あるのみだ!後輩も受験終わったら本格的に弟子入りするんだろ?それなのに師匠の技を否定していいのか〜?」


「うっ…痛い所ついてきますね…で、でもですよ?紅葉先輩も天空先輩も、ユウキ先輩は人間辞めてるって言ってましたもん!私だけじゃ無いですからね?」


「ほぉ…奴らそんな事を…明日の練習量は倍にしてやろうそうしよう」


人間辞めてるなんて悪口言う奴らには罰が必要だもんなぁ…


「う、うわぁ…すっごい悪い顔してますよ先輩……天空先輩はともかく、紅葉先輩ごめんなさい…き、気を取り直してショッピングしましょ!私ここのお洋服好きなんですよ!」


「ん?どれどれ…あー、確かに後輩に似合いそうだな…これなんていいんじゃ無いか?」


俺はそう言い後輩に似合いそうな服を見繕って行く。


「えっ、先輩カゴに入れてるけどどうしたんですか…?」


「え、全部買うだろ?なら、カゴに入れた方がいいだろ?」


「いやいや、ここのお洋服高いんですよ!?こんなに買えないです!!」


え?そうなの?

後輩に言われて値札を見ると1着1万越えばかりであった。


「うわぁ…でも、これくらいなら大丈夫だな!店員さん全部ください〜」


「ぇぇぇえええ!!?ダメですよ!それにサイズだって…」

「え、Sサイズだろ?身長的に」


「……そうですけど、それにどんな服を買うかもよく見てなかったんですよ?」


「大丈夫!後輩に似合うと思うぞ?」


「ふーん?ま、まぁ…ユウキ先輩が買ってくれるものならなんでも嬉しいですけど…その量は不味いですよ!」


「そう?なら、この中で特に似合ってると思うこれだけにしとくか…」


「そ、そうしましょう!ほら、他のお店も見るわけですし!」


ふむ、確かにこの一店舗で買い物を終えるのは時期尚早だったか…


「それじゃ、これだけ買うな…」


「はぅ…よかった…先輩金銭感覚狂いすぎですよ?」


いやー、金が有り余ってるからなぁ…

巨額の保険金に去年適当に買った宝くじが当たったからな…


「一生ぐーたらして暮らせるだけの金は多分無いけど、それなりの金は持ってるから安心しろ…って言っても安心できないだろうけど」


「こ、これは遠回しに結婚した後の話をされてるのでは…?」


「ん?血痕がどうしたって?まさか、さっきの服に血が付いてたのか!?」


「いや、違います…ユウキ先輩のバカ」


何故かプリプリ怒りながら後輩は店を先に出て行ってしまった。何怒ってんのあいつ…


俺は急いで商品を受け取り後輩を追いかける。


すると早速トラブルに巻き込まれていた…

相変わらずのトラブルメーカーだな…



そういえば後輩と初めて会った時もこんな感じだったな…






ーー…やめてくださいっ!!



あの日、俺はいつも通り漫画の新刊を買う為に本屋に向かってる道中だった。


少し離れた所で女の子がナンパ男に手を掴まれ、連れて行かれそうになっている。そんなシーンに出くわした


街行く人達は見て見ぬ振り

それはわからないでも無いけどさ…その女の子を囲ってる二人の男は何処からどう見ても真っ当な生き方をしているようには見えなかった。



泣きそうな顔をしながら助けを求めるその子を俺が放って置けるわけなかった。



足早に件の現場へと向かい男の肩を掴む。


「おい、ナンパは鏡を見てからやった方がいいぞ?」


「あぁ?テメェいきなりなんだよ…殺されてぇのか?」


遠巻きに眺めている人達はこう思っただろう。


あんな陰キャが女の子を救えるはず無い。

次に起こるであろうシーンを想像して、目を逸らす人々。


「テメェいつまで肩掴んでやがんだ?離れろや!」


振り向き様に回し蹴りを放つ顔面崩壊野郎の蹴りを軽々交わし、空中をクルクルっと飛び、女の子の側へと着地する。


え、今の何?曲芸師か何かなのか?という観客の声が聞こえる。


惜しい!俺は曲芸師ではなく世界最強の男だ!(何も惜しく無い)



「お嬢さん?大丈夫かい?俺の後ろに下がってるといい」


「は、はい…ありがとうございます…」


「おい、お前何者だ?とりあえず俺は今凄くイライラしてる、その面殴らせろや?死ねっ!」


「おやおや、一々発言が物騒ですよ顔面崩壊野郎?そんな生ぬるいパンチ…カウンター食らっても知らんぞ?」


俺はサッと避け首にトンっ…と手刀を軽く入れる。


ドサッ……その場に白目を剥いて崩れ落ちた男を見て、お仲間のモブ男が目を見開き後退る


「おい、お仲間置いて逃げるなよ?お前も仲良く公衆の面前で哀れな姿を晒すんだよ!カスが!」


俺は一瞬でモブ男の懐に潜り込み襟を掴む。


「な、何を!?」


「西音寺流徒手格闘術 初伝 反転世界…」


くるっと一回転したモブ男は頭から地面へと突っ込み、顔面崩壊野郎と同じ道を辿る。


「さて、邪魔者は排除したぞ?早く去るといいよ…俺も逃げなくては!」


「ちょっと待ってください!」


走り出した俺の後を全力で追いかけてくる名も知らぬ少女…って、怖いわ!なんなのこの子!?






って事があったよなぁ…無事捕まった俺は後輩から質問攻めされ、LINEを無理矢理交換させられた。


そして、今ちょっと目を話した隙にまたしてもナンパされている後輩氏…あれか?世の男どもはロリコンばっかなのか?


中3にしては低めな身長に、綺麗より可愛い寄りの顔立ち…マジでちょっと大人びた小学生でも通じるよなぁ…っと呑気に見てる場合じゃ無いか


「やぁやぁ、君たち?俺の連れに何か御用かな?危害を加えるようなら…容赦しねぇぞ?」


「ちょ、ちょっと道を聞いてただけです!すみませんでしたー!」


あら?思ったよりもあっさり引いてったけど…


「…ユウキ先輩?私ってなんで好きな人には振り向いてもらえないのに、わけわからん奴等には好かれるんですかね?」


「さぁ…っていうか後輩は好きな奴が居たのか…俺とこんな所来てて好きなやつに見られたら問題になるんじゃ…?」


いいのか?と思い後輩の顔を見ると顔を真っ赤にしてプルプル震えている。え、何?また何かしたのか俺?


「ど、どうした後輩?変な物でも拾い食いしたか…?」


「いやいや、どうしてそうなるんですか??本当にユウキ先輩って鈍いですよねーだ!」


「えっ、俺って機敏な方だと思うんだが…?ってか、俺以上の奴なんてこの世界には居ないと自負してるけど?」


「もう!そういう意味の鈍いじゃないですよ!……確かにユウキ先輩は世界一カッコいいですし、世界一強いと思いますけど…」


「ん?ごめんよく聞こえなかったんだけど…今日の後輩声小さくね?さっきから聞き取れないんだけど」


「いいんですよ聞き取れなくて!ほら、ユウキ先輩!先輩のせいでナンパにあったのでお詫びにそこのケーキご馳走してください!」


えぇ…元を辿ればいきなり怒り出した後輩のせいでは?


という言葉が喉まででかけたが、ぐっと飲み込み「わ、わかった…なんでも食べていいぞ?」という無難なセリフに無理やり軌道修正した。


「ほんとですか!?やだた〜♪何にしようかなぁ〜」


嬉しそうにお店へと入って行った。


「もう!先輩何してるんですかー!早く来てくださいよー!」


店の入り口から顔を出し、俺の事を呼ぶ後輩の姿にドキッとさせられる。


こういう時は年相応の女の子って感じがするんだよなぁ…


「あぁ、今行くよ!」


俺は後輩の後を追い、店の中へと入って行く。



ケーキかぁ…ぶっちゃけ俺の作ったケーキの方が美味しいと思うんだけど…あっ、そうだ…後輩に一回も料理を振る舞った事なかったか…てか、ソラたちにも食べさせた事ないわそういえば…


今度振舞ってみるかな…舌に合えばいいんだけど…


「?先輩何か考え事ですか?」


「あっ、いや…そういえば俺が作った物をみんなに振る舞ったあことなかったなって思ってな…」


「えっ!?ユウキ先輩料理できるんですか!?」


「いや、逆に問おう…俺にできない事があるとでも?」


「いや、思わないですけど…そこはできないで欲しかったというか…なんでそんなドヤ顔なんですか!?」


「ふっふっふ…俺は完璧を目指してるからな!ところで何にするんだ?」


「あっ、そうでした!このモンブランと…こっちのミルフィーユも!後、このチョコレートケーキも食べたいです!」


「…いいよ好きなだけ食べて…俺は無難にショートケーキにしようかな…」


店員さんを呼び注文を終えた俺達は再び料理の話題に戻る。


「それでユウキ先輩のご飯はいつ食べさせてくれるんですか?」


「んー、そうだな…ぶっちゃけ毎日自炊してるからいつでも食べに来ていいんだけどな」


「そうなんですね…あっ、因みに今日の献立は?」


ふむ、献立か…そういえば今日は帰りに買い物しないといけないんだった。


「帰りにスーパー行って決めるから何も考えてないわ…」


「な、なら!今日食べに行っていいですか!?私ハンバーグが食べたいです!」


「今日?親御さんに聞いていいよって言われたらいいぞ?…それにハンバーグか、最近作ってなかったし夕飯はそれにするか…」


「やったー!電話してきます!」



そう言って電話を耳に当てトイレの方へと向かって行った。



18時くらいになったら帰宅するかぁ…


そんな事を考えながら俺は後輩とショートケーキを待つのであった。


次の更新は本日中に上げます…


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