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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第134話 思わぬ結末

ひっさしぶりに時間通り…



〜〜sideユウキ〜〜




「よし、とりあえず傷は治ったな…後は、安静にしてもらうしかないし…避難させるか」


そう思いリリアに手を伸ばしたら、ガッ!と腕を掴まれた。


「リリア?目が覚めてたのか…?」


「はい、ユウキさんのおかげで…でも、私を避難させるのは辞めてください…」


「何故だ?戦うと言うのなら無理だぞ?この前の試合から期間を置かずにこの怪我…次怪我したら間違い無く回復魔法では補えない後遺症が残る。だから、今日は安静にしてろよ?」


「……それは分かりました。残念ですが諦めるしかないですね…ぶっちゃけ血が足りないのかフラフラしますし…でも、皆さんの戦ってる姿はどうしても近くで見ていたいのですが…ダメ、でしょうか?」


こんな弱々しいリリアは初めてだな…

相当ダメージがキツかったように見える。


本当は今すぐにでも強制的に転移させることはできるけど…まぁ、リリアの意思を尊重してやるか



「……わかった、この場に残る事を許可しよう」


「本当ですか!?うっ…目眩が……ふぅ、ありがとうございます」


「な?こんな状況だからもし俺たちがピンチになっても飛び込んできたりするなよ?」


「は、はい…その、ユウキさん…」


急に俯いてしまったリリアは何かを言いたそうに俺の事をチラチラと見てくる。


「ん?どうした?まだどっか痛むか?」


「い、いえ…そうでは無くてですね。この戦いが終わったら、もっと私を鍛えて下さい…強くなりたいんです…」


なんだそんな事か…


「あはは!了解だ!覚悟しとけよ?」


「は、はい!その、頑張ってください!」


「あぁ、頑張るさ…リリアの仇を討たないとな?」


「いやいや!この国を救う為です!」


「ん?まぁ、それもついでにやっとくよ!我は願う、我が護は個で有らず、全を護誓の盾を今此処に!!顕現せよ!アイギスッ!!リリアを護ってくれ!」



そうして俺は仲間達が押さえ込んでいる魔神族の元へと駆ける。






「みんな!待たせたね…こっからは俺も参戦…する…あれ?」


あれ?もしかしてコレ…


「あっ、あなた遅かったわね?」


「マスター遅いのですー!」


「パパー♪ルビーやったよー!」


「ん、なんか弱くなった」


「ユウキくん!わ、私も頑張ったよ?」



………なんか魔神族伸びてるんですけどぉぉお!?



いやいや、なんでだ!?

リリアが敵わなかった相手に5人掛とは言え…



と、ここで俺は一つ思い出す。


デルフィとの先程の会話…

"俺たち魔神族はなッ!共鳴という特殊スキルを持ってるのだ"


……てことは、リリアがボコられた時は4人分の共鳴効果がギルファに乗っかっていて、俺がデルフィを倒した事によって、それが一つ減って弱体化していたと?


その結果、5人で倒せてしまったと…そういことか?


「それにしても…急に弱くなったのよねコイツ…」


「そうですね…何故でしょうか?」


「待って、戦ってる途中で弱くなったのか?」


「ん、そう…急に動きが鈍くなった」


「んー、私が手助けに入った時もおや?と思ったのですけど、それ以上に弱くなったのです!」


なるほどな…なら、ソラがもう1人倒したか…?


「んじゃ、ローズ!ルビーの目を塞いでてくれ…」


「……わかったわ。ルビー?こっちにいらっしゃい」


「んー?なぁにー?ママー」


ルビーがローズにぎゅっと抱きしめられて、うきゃーっと楽しそうに悲鳴を上げている。可愛い


いや、そうじゃなくて…これでルビーの目に触れる事は無くなったからな…始末するか



「リリアに任せろ!とかカッコつけて来たのに何やられてくれてんの?もう少し頑張って欲しかったよ……んじゃ、次は人間として生まれてこい。我は魔導の真髄を極めし者なり…全ての真理を解き明かし、今ここに発動せよ…極大魔法、終刻の白焔…」


ギルファに終わりを刻む…


消し炭になる…そう思って遠巻きに眺めている途中、またしても消えてしまった。


「??ユウキくん…これ、大丈夫なの?途中で消えたように見えたんだけど…」


「双葉…そうなんだよ、デルフィの時もそうだったが、殺したと思ったら消えてなくなるんだよな…でも、確実にこの国から反応は消えてるから…一先ずは大丈夫だと思う」



底知れぬ不安が残るが…まぁ、この国から魔神族の気配は完全に消えた。


俺たちの勝利と呼んでもいいのでは?



「そしたらとりあえずみんなと合流するか…」


「双葉ッ!?」


「!?お、お姉ちゃん!?ど、どうしてこっちに…」


「どうしてじゃないわよ!!いきなり走って行くから…高田を速攻ぶちのめして心配でこっちに来たんじゃない!」


「えぇ…魔神族になっても雑魚だったのか…?」


「はぁ、はぁ…よ、よお!西音寺…元気そうだな!」



姉妹喧嘩を遠巻きに眺めていると、急いで増援に来てくれたのだろうソラが周りを見渡しながら、俺に話しかけて来た。


「おう!ソラお前もな?予想通り高田と関根はそっちに行ったみたいだな?」


「あぁ、2人まとめて斬り飛ばす寸前で消えたんだ…西音寺は何か知ってるか?」



おま…いくらなんでも元クラスメイトを斬り飛ばすって…


「あっ、なんか勘違いしてるみたいだから言っとくけど、あいつら子供を人質にしたんだよ…ほら、今雪先生が連れて来たあの子達…」


「あー、なるほどな…クズだな」


「それで子供を助け出して、コイツらはもうダメだって事で斬り捨てようと思ったら消えたんだ」


「んー、悪いが俺もわからないんだよなぁ…後で知ってそうな人に聞いてみるさ…それよりもほら、こういうのはソラの仕事だろ?」


「仕事…?あぁ、了解だぜ!」


一瞬周りを見たソラは俺の言いたい事を瞬時に理解したのか、何も言わずとも了承してくれた」





「この戦いは…俺達の勝利だッ!!!」


勇者であるソラの勝鬨に集まって来ていた騎士や冒険者達が己の武器を天高く掲げ雄叫びをあげている。



俺の仲間達もそれに混じって嬉しそうだ…



さて、王族達と合流しますかね…





次の更新は明日の正午予定です!


しばらく後日談になりそうです〜

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