第131話 光vs闇
昨日投稿できてなかった…
すみません!
〜〜side紅葉〜〜
時は少し遡り、ユウキによって各地に割り振られた紅葉達はと言うと…
私って聖女なのに全然役に立てて無い…
それどころかユウキくんの恋人の中で一番弱いまである…
しかもしかも!いつの間にか双葉ちゃんまで仲間入りしてるし!私何も聞いてないんですけど!?
あっ、別に双葉ちゃんが嫌とかではなく、一言相談して欲しかったな〜ってだけだから勘違いしないように!
って、私は誰に言ってるんだろうか?
と、一人でユウキに文句たらたらの様子であった…
それに久しぶりの実戦…
うぅん…気分悪くなってきたかも…
そんな事を一人で考えていると双葉ちゃんが私に近づいて来た。
「紅葉ちゃん大丈夫?顔青いよ?」
「双葉ちゃんありがとう…でも、大丈夫だよ!うん、私は大丈夫…」
「そうかしら?貴女座ってたら?意地を張る必要なんてないわよ?」
「一華ちゃん…ううん、本当に大丈夫だよ?ちょっと緊張してるだけで、体調は悪く無いから!」
それに…
「そろそろ始まるみたいだし、ね…」
私は空を見上げ武器を握りしめる。
空に亀裂のような物が入り、そこから魔物の大群が降って来ていた。
クラスメイト達は、そんな絶望的な光景に足がすくんでいた…
斯く言う私も呆然と空を見上げることしかできない…だってドラゴンが2頭?も出てきたんだよ!?
だが、そんな時に地上から氷の龍が天へと昇って行くのが見えた。
「……あれは何なの?」
その氷の龍は1頭の竜の羽を食いちぎっていた。
「凄まじいな…たった一撃で竜の羽をもぎ取るか…我々も負けてはおれんな…」
「アウリム団長?今のは誰の…」
「俺にも詳しいことは分からんが多分、ルビー殿だろうな…氷魔法を使うユウキ殿の仲間は、あの幼子しか思いつかん」
「あっ、ユウキくんの仲間って事は確定してるんですね…」
「うん、あれはルビーちゃんの魔法で間違い無いと思うな…前にお話しした時に言ってたから」
「うっ…そ、そうなんだ…」
「?貴女本当に大丈夫なの?いつもと様子が違いすぎますよ?」
そ、そんなに変かな…?
でも、私が変なのも全部含めてユウキくんが悪い!そうに違いない!
あまりにも理不尽にキレられるユウキはきっとこの事を知ったら泣くだろう。
「カミサキ殿、本当に体調が悪い時は無理するな…カミサキ殿に何かあれば…俺がユウキ殿に殺されてしまうからな」
「いやいや!ユウキくんはそんな事しないですって!それにさっきから言ってますけど、私も戦いますよ!こんな所で震えてたら、それこそユウキくんに怒られちゃいますから!」
「……そうか、それならば予定通りスリーマンセルで行動してくれ!俺は遊撃隊として危ない所を助けて回るッ!」
「はい!みんな頑張ろうね!」
おぉ!とクラスメイトから心強い返事が返ってくる。
「天空くんの所には雪先生が付いてるし…私は私のやるべきことを全うしなくちゃ!聖魔法…聖女の讃美歌」
私の歌がみんなの能力を増幅させる。
「サンキュー神咲!!先手必勝ッ!!飛空剣ッ!!」
天空くんが剣を振る度に真空の刃が魔物目掛けて飛んで行く。
あれは天空くんのスキルの一つだ。
こうして私たちの戦いが始まった。
戦場に私の歌が響いている。
クラスメイト達の何人かは大した怪我ではないが、魔物の攻撃を受けて私の元へと運ばれて来る者もいたが、今のところ何事もなく魔物の討伐数を稼いでいた。
このまま、戦いが終わってくれるんじゃないか?
そう思ってた矢先の事…
「おやおや?よく持ち堪えてるじゃねーか!雑魚どものくせによ〜」
「高田くんの言う通りですね〜!でも、俺達が来たからそれもお終いだけどね〜」
あの二人は…
「高田…それに関根…お前ら!その姿は…」
私の代わりに天空くんが問う。
お前らの姿は一体何なんだ…?と、どこからどう見ても姿形が変化していた。
これではまるで…
「俺たちはな?生まれ変わったんだよ天空!」
「そうです!俺たちは俺たちを必要としてる人の役に立つ為に生まれ変わったんですよ〜」
「それが、人類の敵に回ると言うことを理解した上で裏切ったと?」
「くどいぞ天空!最初からそうだと言ってるだろ?俺はお前らを殺す!その次は国王どもだな…俺たちをコケにしたつけは払ってもらうぞ!」
「俺たちの新たな力を見せてあげますよ!」
2人は魔神族に魂を売り力を得た。
よく日本では悪魔に魂を売り力を得る感じのアニメや漫画が多いけど、実際目の当たりにすると嫌悪しか感じない。
2人の姿はそれ程までに歪んで見えた。
「聖魔法…聖絶領域…こっから私も戦うね…」
「神咲…いいのか?」
「うん、仕方ないよ…これは私たちクラスの問題だしね…それにもしかしたら元に戻せるかもしれないでしょう?私は聖女だしね」
「……だな!いつまでも挫けてられねーぜ!よし、お前ら覚悟しろよ?ちょっとどころじゃなく、死ぬ程痛いから歯を食いしばれや!」
「くくっ、あっはっはッ!!俺の力に平伏せよ天空!!暗黒魔法カオスブレイクッ!!」
「俺の魔法も進化してるんですよ!闇召喚魔法!出でよッ!アンデット共!!」
高田の闇魔法、関根の召喚魔法が魔神族になった事で悪い方へと成長していた。
なんて禍々しい力…私の力で浄化してみせる!
次の更新は今日中にもう一本上げます!




