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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第130話 迷言

……休みが消えて無くなりました…泣


この更新の後…仕事に行ってきます…うぅ…


あっ、夜にもう1話は更新します…





〜〜side王族〜〜



「おい!魔導王!ユウキ殿から預かったこの魔導具を起動してくれないか?」


「ぬぁ〜にぃ〜!!魔導具だと!?俺に任せておけッ!!」



避難場所へと駆け込んで来たサラリアン女王が手にしていた魔導具


それを見た魔導王の目が少年のようにキラキラと輝いていた。



「ふむ、この魔導具は何のための物なのだ?」


「うむ、これはユウキ殿に言ったら渡された戦場を映し出す魔導具なのだ…アメジスティア国王も自分の娘の状況が気になるだろう?」


「何!?それは誠か!?流石はユウキ殿だ…リリアの戦いをこの目で見れるなど…想像もしておらんかった」


こんな話を二人でしていると魔導王が声を上げる。


「よし!起動するぞ!」


ブォンッ…


機械音が鳴ったと思ったら、空中にモニターらしきものが映し出され、上の様子が鮮明に見える。


これには此処に集まっていた国民達も興味津々といった様子で遠巻きに眺めていた。



そして映し出される映像は、ユウキがデルフィと対峙している所であった。



「うむ、バッチリ見えているな!」


「こんな魔導具聞いた事ないぞ…コレさえあれば離れた所から戦況を確認できるな…」


「流石はルルが惚れた男…万物を見通すこの魔導具は素晴らしい物だな…」



椅子に座り、観戦モードに入った王族一同…






そして、数分後…




「リリアッ!!立つのだリリアッ!!」


「落ち着けアメジスティア国王ッ!!……魔神族とは、こんなに恐ろしい生き物なのか…?」


リリアがボロボロになりながら戦い、その末に倒れた姿がモニターに映し出されていた。


娘が戦う姿に興奮していたエギルだったが…徐々に劣勢になって行くと言葉が無くなり…


そして泣きながらリリアを鼓舞していた。

声は届かないと知っていても、大声で叫び続けた。



何故なら、目の前で魔神族が大剣を振り上げていたのだから…



この魔導具は戦場の音や声もハッキリと聞こえてしまう。


なので、リリアの言葉が聞こえた時…自分の娘の死を悟ったエギルは膝から崩れ落ちた。


「……リリアよ、助けに行けない父を恨んでくれ…すまぬ、本当にすまぬ…」


「おいッ!!エギルお前まだリリアちゃんは死んでねーだろッ!何言ってやがる!」


「だ、だが…」


「映像をよく見ろッ!!4人が向かってるだろうがッ!!」


「4人……?」



そう、モニターにはリリアの元へと向かう、ローズ達の姿が映し出されていた。


そして、大剣が振り下ろされようとした時…



4人から一斉に魔法が放たれる。



「あぁ……ありがとう、ありがとう…リリアを救ってくれて…」


「……凄まじいな…仲間のピンチを察し、脇目も振らず仲間の元へと駆けつけ間に合ってみせた…ユウキ殿の仲間達は特別な何かで繋がってるのだな…」


「それだけじゃねぇ…普段から鍛えていないとあの距離をほんの数秒で走破する事なんてできない…避難所の位置は全て離してあるんだぞ?レベルが違いすぎる」



涙無しには見られない…そんな胸熱シーンであったが、リリアが死の瀬戸際に居るのは変わりない。


それは、ローズの鬼気迫る表情や話している内容でわかる。



そして、此処でシーンがユウキの戦闘へと切り替わってしまった。


「リリア…どうか無事で居てくれ、神よ…リリアをお救いください…」






……西音寺流弓術 秘奥義 聖雷の一矢



ユウキから放たれた一振りの剣が魔神族の男の胸を穿つ映像が流れ…


避難所は大いに沸いた。

一つの戦いの結末が人間の勝利で終わったのだ…


「おぉッ!!ユウキ殿が一人倒したぞッ!!」


「素晴らしい技だ…彼はどれ程の力を有しているのだ…?アメジスティア国王、実際の所どうなのだ?」


「……ユウキ殿に関してはすまんが我々アメジスティアでも謎なのだ…」


「……謎だな、っと!どうやらユウキ殿がリリアちゃんの所へ行ったみたいだぞ?」



そこにはユウキが一直線にリリアの元へと飛んで行く姿が映し出されていた。


「…水を差すようで悪いが…ユウキ殿は普通に空を飛んでいるが…そんなことできるやつ今まで居たか…?」



シーン……


あれ?そういえば違和感無かったけど、確かにこの人空飛んでる…


だがしかし、王族一同はこの言葉で納得してしまう。


「まぁ、ユウキ殿だし」


「「「「「確かに」」」」」



この日を境に、王族間で交わされる会話にユウキと名前が出れば納得できてしまう。


そういった流れが出来上がってしまったのだった。



「それよりも…ユウキ殿、リリアを救ってくれ…」


「む?ユウキ殿は回復魔法も使えるのか?」


「それはわからぬが…ユウキ殿なら使えそうじゃないかと…」


「「「「「確かに」」」」」


「それにだ…アメジスティア国王の娘が暴走した時に発動した魔法…あれ、聖魔法じゃなかったか?失伝した伝説の魔法…」


「そう、その通りだ!俺もそれが気になってユウキ殿に言ったのだが…後でな!と軽くあしらわれてしまった!だが!言質はとったぞ…ふっふっふ…楽しみだ!」


「王族を軽くあしらうなんて…なんて豪胆な殿方なのだ…カッコいい…」


「「「「……え?」」」」



サラリアン女王の意味深な発言に困惑する一同であったが、華麗にスルーしてモニターを見る。



ユウキ殿、リリアを頼む…





〜〜sideユウキ〜〜




「リリアッ!!今行くぞッ!!」


空を思い切り蹴って、リリアの元へと急行する。


見えたッ!!あいつがリリアを…それに仲間達が傷だらけに…ユルサネェ…絶対にコロス…



シュタッ…


華麗に着地した俺は一目散にリリアの元へと駆け寄る。


「ローズッ!!リリアの容体は!?」


「あなた!来てくれたのね!?リリアちゃんの容体は見ての通りよ…それでデルフィはどうなったの?」


「あいつは倒したと思ったら消えた…それよりもコレはヤバいな…両腕、さらには左脚も使い物にならなくなってる…内臓も何箇所か破裂してるな…よく生きていてくれたなリリア…」


「……え、えへへ、ごふぉ……ユウ、キさんに褒められ、ちゃった……」


「リリアちゃん!?貴方意識が!」


「リリア、いいから喋るな…今直してやるから。そしたら暫く安静にしてろよ?仇は俺が必ず討つ…リリアが合わされた事をアイツにもしてやるから…」


「おね、がいしますね…ろー、ずさんもあり、がとうございます…おかげ、でなん、とか生きてます…」


「当たり前よ!リリアちゃんを死なせるわけ無いじゃないッ!!あなた!リリアちゃんを治してる間は私も3人に加勢してくるから、後はお願いするわよ!」



それだけ言い、双葉達の増援に向かったローズを見送り、俺はリリアに回復魔法をかける


(ミスティ、一回同調解除するぞ?)

(大丈夫なのです…私も戦ってくるのですっ!リリアをこんな目に合わせたアイツは許せないのですッ!)


同調を解除した瞬間、飛ぶようにギルファと呼ばれる魔神族へと突っ込んで行った。


「リリア…すまなかった…俺がモタモタしてたせいでこんな目に…聖魔法…パーフェクトリヴァイブ…」


このレベルの大怪我を一瞬で治してしまうと人体に多大な影響を及ぼす為、ゆっくりと時間をかけて1箇所ずつ治して行く…



先ずは命を脅かす内臓から治す。



そして、リリアを治しながら仲間達の戦いを見守る。


リリアを治し切るまで…頼んだぞ…みんなッ!!




次の更新は、本日21時過ぎ予定です!


すみません…本当は3話更新したかったのに…

来週から普通に戻せると思いますので…ご勘弁を…

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