第125話 魔物の雨
余裕で短いです。
時間が足りない…
〜〜sideリリア〜〜
怒られた、やらかした、嫌われた……
うぅ……
アメジスティアに帰らせるって…
事実上の離婚宣言なのでは!?(別にまだ結婚はしていない)
うぇーん、そんなの嫌すぎますぅ……
でもでも!ユウキさんもそんな調整してるなら先に言ってくれれば良かったのにっ!
って思ってしまうのですが、私の魔力感知能力が低すぎる事が原因みたいですし…
何はともあれやらかしてしまった事には変わりはないのですから、ここで挽回しないとっ!
……まぁ、何事もなく終わるのが一番なのですけどね。
「リリア姫、ユウキ殿から言われた通りにここは協力して立ち向かいましょうぞ」
「クロトさん…そうですね…私が戦術に疎いのは本当ですので、色々とアドバイスをして頂けると助かります…」
アメジスティアでの決戦で、私はユウキさんのスキルのお陰で指揮官のような立場に居ましたが、アレが100%正しい指揮をできていたかと言うと…きっと50%にも満たないと思います。
あの時は無我夢中で皆さんも動かれてましたし…
実際、宰相であるエルさんに助言を貰いながら指揮を取って居たので、スムーズだったのかと思います…
「それでリリア姫、敵は何処からやってくるか…」
「ユウキさんが前に魔神族の能力について話してましたが…確か奴はテイマーのスキルが根底にある筈ですので…魔物でも使役してるのでは?」
「魔物ですか…そうなると白兵戦になりそうですな…では、私はこの地に飛ばされた者達にその旨を伝達してきますぞ!」
それだけ言い残し、クロトさんは騎士や冒険者が集まっている場所へと行ってしまった。
こちらに来るのが魔物かはまだ分からないのですが…でも、何となくあってる気がするんですよね…
実際、高田や関根といった裏切り者達もこの戦いには参加してくる筈…そうなってくると、念話で確認したのだが、異世界組はアウリム団長と共に1箇所に固まってるらしい…
とすれば…
そこに2人が現れる可能性は高いのだと思う。
「さて、私もやるべき事に集中しましょうか…」
いつまでも悲観的になっていても仕方ない…
それに…
「予定通り、此方には魔物の軍勢が来たみたいですしね…」
リリアの視線の先、突如空に広がった空間の切れ目…
デルフィが使った召喚魔法…
自分の使役している魔物を任意の場所へと転移させる事ができるスキルよって引き起こされた現象…
「リリア姫!予想通りですな!」
「えぇ、クロトさん…それに、予想外の大物もいそうですよ?」
数百、数千…いや、10000近い魔物が空から降ってきている。
早めに市民が非難できていて良かったです…こんな光景を見たら絶望してしまいますからね…
そして、最後に空間をこじ開けて出てきた竜…
元々は火竜と水竜だったのだろう竜達は、闇に侵されてしまっていた。
この地に集った者達が息を呑む。
だが、絶望するのは私たちが倒されてからにして欲しいものです。
空に向かい解き放たれた1匹の龍…
ルビーちゃんの魔法が降ってくる魔物を蹂躙しながら2対の竜へ向かい飛んで行き、片方の竜の翼を食いちぎっていた。
「おぉ!今の魔法は!?」
「えぇ、私の仲間のルビーちゃんの魔法ですね…」
「やはりそうか……おい貴様ら!!あんな幼子が真っ先に戦いを始めたんだ!私達が怖気付いてどうする!!大人の意地を見せてみよ!!黒薔薇騎士団団長…クロト、押して参るッ!!!」
クロトさんの掛け声と共に私達も動き出す。
「私も負けてられませんっ!この場所は必ず死守してみせます!」
晴れ時々魔物の雨…
国の存亡をかけた戦いが始まってしまったのであった。
〜〜sideユウキ〜〜
「くっくっく…どうだ?俺が用意した魔物達は…民を非難させたところで帰る場所など無くなっている事だろうなぁ!」
「くっ!お前汚ねぇぞ!?……とでも言うと思ったのか?」
「なんだと…?どう見ても絶望的な状況だろう!?これが第二波、三波と控えている…今現れた魔物を倒したところで、まだまだ補充できるのだよ!」
「それがどうした?所詮魔物だろ?ほら、ご自慢の竜を見てみろよ?」
「…?なんだとっ!?一撃で翼を!?」
アレはルビーの魔法だな…
我が娘ながら戸惑いがないと言うか怖いもの知らずというか…成長著しいな…
「あの程度の魔物を揃えたところで飛んで火に入る夏の虫だぞ?」
「なんだそれは…まぁ、いい…お前を殺して俺が直々に貴様の仲間を殺しに行けば済む話だからなっ!」
「あっはっは!面白い冗談だな?お前が俺を殺す?それは…神を殺すのと同義だぞ?そんな事できるわけないだろう?お前程度にッ!!完全共鳴ッ!モード黒雷神ッッ!!」
仲間を守る為に必ずコイツは殺す…
なんか嫌な予感がするんだよなぁ…気のせいであってくれよ…
次の更新は明日の15時までに更新します…
曖昧で申し訳ない…




