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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第121話 予想外の決着と避難

本日2話めになります!




(皆…とうとう来たぞ…各所で警戒レベルを引き上げ、サラリアン女王は予定通りお願いします)

(了解した。それにしても凄まじいな君は……今も戦いを続けているのにも関わらず、普通に会話しているのだから…)

(慣れですよ慣れ…それよりもすぐに行動を!)


こうして念話を一旦切り、ソラに話しかける。


「ソラ、俺たちの決着はお預けになりそうだぞ」


「ん?あー、来たのか…来ちゃったか〜!まぁ、了解だぜ!剣盾共に解除っと…」



突如として戦う手を止めた俺たちに、何も知らない観客達は揃って首を傾げる。



『えっ、ちょっ!?何ですか!?』

『えっ!?女王陛下っ!?』

『うむ、失礼するぞ?』


キィィーーン…



マイクによってもたらされる独特の高音が会場に響き、サラリアン女王が話を始める。



『皆の者、彼等が戦いの手を止めた事を疑問に思っているだろうが聞いて欲しい。この国は今、侵略者に寄って滅ぼされようとしている』



滅びる。


この発言にザワザワと浮き足立つ観客達、そしてこの放送は国中で放送されている。



理由はただ一つ、この話を聞けばデルフィの性格なら必ず動き出す。


この混乱に乗じて何かしらのアクションは起こす筈だ。


俺はそれを逃さない



『不安になるのもわかるが最後まで聞いて欲しい。国民の皆には避難してほしいのだ。」

『えっと、女王陛下?避難とは一体何処に?』


良いタイミングでイリヤさんが相槌を打つ

まぁ、打ち合わせ通りなんだけどな



『うむ、良い質問だ。この大会中に不審な動きを察知した我々は密かに準備を進めていた。真っ先に取り掛かったのが国民の避難場所の確保だ。全ての民が避難するまで時間がかかる、早速だが近くの騎士が避難場所まで案内してくれる。それに従うように』


この言葉を皮切りに会場に配備されていた騎士が避難場所…この会場の避難場所は舞台の下に用意した地下シェルター


なので、こっちに向かい国民が集まってくる。


「おい、西音寺?本当にこんな所に準備したのか?」


「ん?言ってなかったか?それよりもソラ、会場近くの人を誘導したいから、なんか目印になりそうな魔法を空に向かって打ってくれないか?」


「おっけー!それくらいならお安い御用だぜっ!」


かかったな!!バカめ!!



「おらよっと!」


ソラが魔法を使い空に打ち上げた瞬間、アラート音が鳴る。


『出場者から魔法の使用を感知、よってこの試合は魔法を使った者の負けになります。』



シーン……


先程までざわついていた会場が一気に静かになる。


人の姿に戻ったミスティが一言。


「勇者はアホなのです…誰もまだ試合中断の合図を出していないのですよ?やれやれなのです」


「……嵌められたッ!?くそ!西音寺お前やりやがったな!?」


「……ぶふっ、駄目だ!我慢できないッ!」


あっはっは!と笑う俺にこの野郎と掴みかかってくるソラ…



『おい、お前達良い加減にしろ…』


サラリアン女王が呆れたように溜息を吐く


おっと、そうだった。

ソラに魔法を使わせたお陰でやっと俺も魔法で準備ができるぞ…ソラがアホで助かったわ


「イマジンリアリゼーション発動…」


「うおっ!?舞台が浮いた!?」


俺とミスティ、そしてソラを乗せた舞台が宙に浮かび、その下に用意していた地下への階段が姿を現す。


『うむ、皆の者見えてはいるだろうが一応説明しておくと、あの階段から地下へと避難してもらう。この階段は国中に作ってあるのだが、先程空中に魔法が見えた者は会場が避難場所として一番近い。近くの騎士に声をかけ焦らず避難してくれ』



騎士達が誘導を行い、とりあえずスムーズに避難が進んでいる。



「ユウキさん!私たちはどうしましょう?」


リリア、ローズ、ルビー、リン…俺の仲間達が俺の元へと集まって来た。


更には、各国の代表としてこの大会に出場した人や闘う意思のある冒険者達、そして警備や誘導員以外の騎士達が俺に指示を仰いでくる。


「んー、今俺の反応に写ってるのは真上なんだよな…これが意味する事がわかるか?」


???


この場に集まった者達は首を傾げ、頭上を見上げる。


すると、先程ソラが魔法を打ち上げた時には存在していなかった者が空から降って来ている。



「あいつの魔法…何ちゃらメテオだったかな?超広域魔法を多分だが、仲間の力を使って一つに凝縮したんだろうな…」


「お、おい!呑気に説明してる暇はねーぞ!?あれは俺の魔法じゃまだ壊せないッ!どうすんだ!?」


「いや、お前勇者なんだからもう少し落ち着けって…無策で待ち受ける程俺は馬鹿じゃないつもりだ…まぁ、見てろって…」




徐々に近づいて来る巨大な黒い隕石らしき物体…


その大きさはそこまで大きくは無い。

だが、それに秘められたエネルギーは膨大で、この国を焦土に変えるには充分だ。



「ユウキ殿ッ!大丈夫なのか!?結界だけだとどうにもならんのでは!?」


「いや、俺の名前を間違えてますよ?魔導王陛下…まぁ、もういいけどさ…」


遅れて集まって来た各国の重鎮、紅葉や雪、双葉にクラスメイト達…


とりあえず王族は避難させて…

残りは適当に割り振るか…



「んじゃ、全員集合という事でとりあえず王族は避難してください」


「な、何故だ!!この国は私の国…ここで逃げるようではインカローズの女王は務まらん!!」


「いや、避難先で国民を安心させるには貴女が一番最適でしょう?それにいざという時に国民を守る戦力も必要だからな」


「む、むぅ…しかしだなぁ…」


うだうだしているサラリアン女王はめんどくせいな…トドメを刺そう


「それに貴女まだ未婚でしょう?世継ぎも居ないくせに死地に行こうなんて考えやめた方がいいですよ?未婚なんだから」


「うぐっ!?うぅ…ここは引こう…」



よし、めんどくさいのを一人片付けたぞ!


俺の一国の女王に対する物言いに、唖然としている者達に次の指示を出す。


「後は各地に点在しているシェルターの入り口を守護する人が必要になるから、そこに適当に転移させるからな…因みに俺はここ、後の箇所にそれぞれ俺の信頼できる仲間や友人を配置するから、仲間の指示に従ってくれ」



「「「おうっ!!」」」



冒険者や騎士達から良い返事が聞けて一安心だな。


ここで文句言う奴が居ないだけマシだと思っていたのだが、後々話を聞くと俺の仲間に逆らったら、俺に何されるか分からないから指示に従ったと聞くことになり、俺ってそんなに怖いのかな…と数日凹むのだが…



そんな事とはつゆ知らず、俺は民度の高さに安心していたのだった。



次の更新は、本日の夜になります!


なんか描いてたら三連休じゃ終わりそうもありませんでした…来週の土日までかかりそうです…あれぇ?

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