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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
闇に染まった王国と幻想郷の再建
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第11話 リリアによる説明(迷走)



「リリア!!無事だったか!!」


「はい、ですが少々疲れてしまいました…すみませんが詳しい話は今晩にでもするとして、事の顛末だけお話ししておきます」


「お、おぉ…そうか、では詳しい話は後で聞くとして、どのようにして数万という規模のスタンピードを沈めたのかだけ聞かせてわもらえぬか?」


「確かに、そこが1番気になるよな〜」


「ちょっ!天空くん黙ってて!」


「ふふっ、では私が実際に見て、わかる範囲の話をしますね」


あー、もうどうにでもなれ!という心境を悟られないように必死に取り繕いつつ、重い口を開く


「見ててもさっぱり何をしていたのかわかりませんでした!!展開が早すぎて付いて行けず、気づいた時には戦闘が終わってました…」


そう!そうなのです!

あまりにも戦闘が激しいのと、ユウキさんの動きが早すぎて気付いたらゴブリンがバラバラになって、ものすごい速さで走り回る幻影が見えるだけなんですもん!!



もう少しゆっくりにしてくれてもいいじゃないですか!と何度も何度も心の中で叫んでましたよ私!!



そんなリリアの心の声など誰にも届いていなかったが、更にここで追い討ちの一言


「では、姫様はその冒険者とやらが闘っているところを、見ていただけと…いう事ですかな?」



ディ・フォール・アウリム!!!言ってはならないことをっ!と

ギロリと睨んでしまったものの、一瞬でいつもの王女スマイルに戻し、ユウキとの会話を思い出す。


頑張ってくれと頭を撫でられたシーンを思い出し、急に相貌を崩し始めたリリアに周りは、少し引きながら、ディは機嫌が元に戻ったことに安堵しつつ、リリアの話を待つ


「えへ、えへへ…はっ!?いけない!現実逃避してしまいました…」


小さな声だった為に周りには聞かれてなかったのは幸い、だが何も進展していないのも事実


「えーと、それについては先程も言いましたが、あまりにも戦闘が早過ぎて私の力ではサポートする隙もありませんでした…」


「なんと!その者は魔法学院を首席で入学している姫様ですらサポートできない程の者という事ですか?」


「えぇ、恥ずかしながら何もできず、ただ見ているだけになってしまいました…」


「ふむ…その者は敵では無いのだな?リリアよ」


「はい!それは間違いなく断言できるでしょう。あの方は伝説の武器を所持されてましたから…」


「なんですと!?それは本当なのですか姫様!」


「えぇ、私も驚きましたが武器がいきなり人の姿になった時は驚きましたが、ある意味納得もできましたね」




「あのー、話しの途中で申し訳ないけど、その伝説の武器ってのは何なんですか?」


「ちょ!また!?天空くん空気読んでよ…ほら、皆んなこっち見てるじゃない!」


「いや、でもよ?気になるじゃん?勇者として呼ばれた俺らも最初の説明で伝説の武器があるなんて聞いてないし」


確かに伝説の武器があるなんて一言も言ってなかったなと、クラスメイト達は思い王様へと視線を移す


「ふむ、それに関しては後々説明するつもりではいたのですがな…まぁ、いい機会です晩食の時にでもゆっくりとお話ししましょう」


「そうしてもらえると助かります。私の生徒のわがままを聞いてくださりありがとうございます陛下」


「気にしないでくだされユキ殿。我が娘リリアの話のついでという形になってしまって申し訳ないが、晩食までの間暫し待ってくだされ」


「では、私はお先に失礼致しますね。皆様、晩食の時にでも改めてご挨拶させていただきたく思います。それでは」




リリアの言葉を聞き届け、この場はお開きとなった。




リリアは今後の自分の方針を纏める時間ができたことに安堵した。



そして天空達は伝説の武器という言葉を聞き、まさか幼なじみがその使い手になっているとは、想像もしなかった。


いや、できなかったのである。


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