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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第115話 最高の仲間

前話を2000文字近く加筆したので、そちらを見ていただきたい!


その為に無理矢理今日更新しましたw

明日はソラとの戦いに集中する為、1日休みます!




「リリア!双葉!!」


審判の合図と共に倒れたリリアをショートワープで受け止め、リリアを寝かし双葉を抱き上げて隣に寝かす。



「君!!治療するから離れるんだ!!」


医療班と思しき数人がこちらに駆け寄って来る。

だが、俺の大切な仲間を見ず知らずの奴に治療させられる訳にはいかない。



「……聖魔法、パーフェクトヒール」



俺の魔法が二人の傷を癒していく。


一瞬で全快まで回復させ、破れた服以外は全て元通りになった。


「あっ、ついでにステージも直しとくか?」


「「「は??」」」


失伝された太古の回復魔法…

それを何事も無いように使い、更には崩壊して見る影も無くなった舞台すら修復すると抜かす輩…



この大会参加者の謎の男…また一つ謎が深まった。



「イマジンリアリゼーション発動…舞台を壊れる前の姿へ…」


砕け散った破片が瞬きする間に元に戻り、大会が始まる前…一番綺麗な状態であった闘技場の姿へと戻る。



「「「は?」」」



医療班だけで無く、会場全体がハモっていた。




「おい、この二人を早く医務室に連れてってくれ!失った血や精神力までは回復できてないんだ…早く休ませてあげてくれ」


「わ、わかりました!!」


医療班が魔法で二人を浮かべ、医務室へと運んで行く。



二人を心配して集まって来た仲間達とクラスメイト達が医療班の後を追い、その姿を見送り俺も舞台を降り、2人を見舞いに行こう…そう思ったのだが…



「え、えー!デルタくん!インカローズ国王がお呼びだよ〜!貴賓室に来てだって〜!」



……なんでや。


無視したい気持ちが強かったが、気の強そうなあの女王を無視したら後が怖い…


渋々指定された貴賓室へと向かうのであった。





〜〜sideリリア〜〜




「ん、んん…?あれ…私…」


此処はどこだろう?

ふと思ったリリアだったが、自分が先ほどまで双葉と闘っていた事を思い出し自分の状況を把握する。



「私は負けたのでしょうか…最後の記憶が…それに怪我も見る影も無いですけど、これはユウキさんの魔法でしょうか…」


起き上がった私は、自分の傷だらけになっていた腕が痕すらなく治療されているのに気づき、独り言の様に呟く。


「おはようリリア…随分お寝坊さんだな?」


「ふぇっ!?ユウキさん!?」



驚いた私は思わず声が上擦ってしまう。

それに、寝坊とはどういう事だろうか…?



「あれ、外が暗いですけど…もう夜なんですか?」


「あぁ、そうだ…リリアが双葉と闘ってから既に28時間程経過してる」


「28時間ですか…?って、え!?た、大会は!?」


「……双葉との闘いはリリアの勝ちだ。だけど準決勝は棄権になったよ」


「そん、な…」


私は、サアーッと血の気が引くのを感じ、目の前が真っ暗になった気がした。


「すまん…報告だが、双葉もさっき目覚めたよ…それと二人の闘いは本当に凄かった。俺も師匠としてリリア…君を誇りに思う。だけど無理はさせられないからな、残念だけど俺から運営側に危険を申し出たんだ」


「い、いえ…その、私…強くなりましたか…?本当は決勝でユウキさんと本気でぶつかり合って、それで…あれ?ごめんなさい…涙が、止まらなくて…」


私の目から溢れた大粒の涙がポタポタと布団を湿らせる。


悔しい…肝心な所で不甲斐無い…

ユウキさんに失望されたのでは?


そう思ったら涙が止めどなく溢れる。



「リリア…さっきも言ったが俺は君が弟子で良かったよ…まさか西音寺流を自分のものにしてしまうなんて、最初の頃のリリアからは想像もできない」


「本当ですか…?ぐすっ、私は前に進めてるのでしょうか…」


「当たり前だ。僅か数ヶ月でここまで成長したんだぞ?他の誰でも無い、リリア自身が自分を認めないでどうする!」


私自身が…?

でも、私はユウキさんに認められたくて…


「俺がリリアと修行していく中で、毎回言ってただろ?」


「あっ……」


そうだった。

自分の追い求める理想が高すぎて忘れていた。



リリア…後は自分に自信を持つだけだな…俺なんて何年もかかったんだぞ?たった数ヶ月の修行で一つの武器をマスターしたんだ。



誰も認めなくても、俺は…俺だけは君の努力を認めよう。




ペリドットを旅立つ前日…

ユウキからかけられていた言葉を思い出す。



「リリア…俺も君みたいに全てを掛けて戦う理由ができたんだ…」


「ユウキさんの戦う理由…?」


昔言っていたのはこの世界を平和に探検する。その為に魔神族を討ち滅ぼすと言っていたが…


「そうだ。俺の戦う理由をくれたのはリリアだ。それにローズ、ルビー、リン…そしてミスティ…俺の大切で最高の仲間たちを全身全霊をかけて守る。それが俺のこの世界に呼ばれた理由だと思うんだ…みんなの笑顔を守る。言葉にすると恥ずかしいけど、俺はお前らの事が大好きだからな…」


「ユウキさん…」


私は感極まって抱きつこうとしたその時…



「マスター!私もマスターの事大好きなのです!」

「ルビーもー!!パパ大好きだよー!」

「あら?私もユウキさんの事を愛してるわよ?」

「ん、私もお兄ちゃん好き…だよ…?」



「わわっ!?皆さんいつの間に!?」


抱き着こうとしたユウキさんへ、何処からかやって来た仲間たちが先に抱きついてしまう。


むぅ…出遅れてしまいました…


「あはは…実は気配で近くに居るのはわかってたんだよね…でも、いい機会だと思ってね。俺の想いをみんなに伝えよう。そう思ったんだ」



そうでしたか…

でも、みんなの姿を見て気持ちが軽くなった気がした。


私にとってこの方達は、私の命以上に大切な者だ…

ユウキさんが私を守ってくれるなら、私がユウキさんを守る。



守られるだけなのはアメジスティアが崩壊したあの日だけで十分だ。



「皆さん…私も仲間に入れてくださいっ!!」


「あははっ!いつもの調子に戻って良かったよリリア…明日は俺の決勝戦…リリアに恥じない様な戦いを披露するから、応援してくれよ?」


「決勝戦…嫌です!私はアマソラさんを応援しちゃいます!」


「えぇ!?なんでだ!?」


ふふっ…慌てるユウキさんも可愛いですね♪


「だって、最後の技を放つ時…ユウキさんはフタバさんの事を応援していたじゃ無いですか!あれは一生忘れませんよ?」


「ぐっ、あれはだなぁ…」

「ダメです!言い訳は聞いてあげません!なので、申し訳ないと思うなら私が満足するまで撫でなきゃダメですよ?いいですね?」


ユウキさんの想いは言われなくても理解している。なら、それをネタにとびっきり甘えさせてもらいます!




こうしてユウキと仲間たちによる甘い夜が過ぎて行く…



いよいよ明日は決勝戦…



女神によって示唆された運命の日を迎える。



次の更新は明後日の正午になります!


いよいよ決勝戦…

ソラとの戦いは流石に手を抜けないので、1日間挟みます…許してくだせぇ…

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