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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第101話 決勝トーナメント 初日 Ⅰ

前話の後書きに加筆してます!

物語的に重要な事なので是非そちらをご覧ください…


天空くんのお名前についてです…



今か今かと待ち兼ねる観客達、そのボルテージも実況席に座ってるアイドルとイリヤさんによってどんどん上げられてゆく。



全ての王族が貴賓席へ着席し、審判へと合図が下される。


「両名、準備はよろしいか!!」


「うむ、私はいつでもいける!!」

「俺もいつでも良いぞ」


審判は俺たちの返答を聞き、一度深く頷き口を開く。


「これより、決勝トーナメント第一試合、冒険者ギルド所属…仮面闘士デルタvs黒薔薇騎士団団長…黒豹のクロトの対戦を始める!!」


!?!?何その恥ずかしい異名!?


「始めぇぇぇええええっっ!!!!」


ゴーンッッ!!!



これまで通りのゴングの音が響く。

何処か予選とは違って審判のやる気も違って見えた。


だが、そんな事はどうでもいい。

なんか審判にダメージを与えられたんだが!?



「ふむ、何やら動揺している様子…先手は貰うぞ!!」


ふんっ!


一呼吸で間合いを詰めて来たクロトの直剣の一撃を見極め、紙一重で交わす。


「ほう?避けたか…ならばコレならどうだ!!」


そこから怒涛の連続攻撃を繰り出すクロト


その全てを紙一重で交わし続け、俺は思考を加速させる。


そう、何故こんな恥ずかしい異名を付けられたのかを…



試合中に何を考えてるんだ?と思うかもしれない。

だが今後俺の事を見た人達が、あっ!仮面闘士だ!とか言って来たら卒倒する事間違いない…



何故だ…何故なんだ!?


まぁ、お巫山戯もこの辺りにして目の前の敵の情報を頭に叩き込む。


筋肉の動き、一撃一撃の反射速度…そして息遣い


西園寺流の奥義を使い、その全てを見切る


「…西音寺流奥義…世界の真髄」



その瞬間、景色が一変する。


全てがスローモーションの様になった世界で、俺はクロトの攻撃を避け続ける。


そして、クロトの癖を全て見切り…反撃に転ずる



「…見切ったぞ、西音寺流流徒手格闘術 奥伝 (かんなぎ)…」


「グハァッ!?な、何だ今のはッッ!?」



全ての動きを見切った俺が、クロトの攻撃の隙を突き…肉体の疲労が溜まっている所を的確に殴りつけた。


その為、鍛え上げられた鋼のような筋肉でもダメージを軽減する事はできない。


「想定外だ、まさか今のを耐えられるなんてな」


「ふむ、想定外なのは此方も一緒だ。まさか私の連撃を全て見切るとは…」


「あれくらいできて当たり前の世界で生きて来たからな…それよりもあれで全力ならお前に勝ち目はないぞ?」


俺は挑発も兼ねてこう言い放つと、クロトは嬉しそうに頬を緩めていた。Mなのかな?



「ふっ、ふふふ…はっーはっは!!いや、すまん!こんなにワクワクするのは久しぶりでな…貴殿の様な強者と闘えること嬉しく思うぞ!!」


「そりゃどうも?」


「それではここからが本番だッ!!ブースト!!」



ドンッ!!


突如として空気が破裂する様な音がクロトの周りから聞こえる。


「身体強化か…」


「いかにも!!私の身体強化は徐々に段階を上げ強さを増す…降参するなら今のうちだぞ?」


「強さが増す…か…。降参?馬鹿野郎!!こんな楽しみをミスミス逃してたまるかよ!黒薔薇騎士団団長の力を俺に見せてくれ!!」


「最初からそのつもりだッ!!」


「ッ!?速いッ!!」



先程よりも段違いで上昇したクロトの剣速について行く為に、俺もギアを一段階上げる。


この時点で観客は半分ほど速度について来れず、何が起こってるのか理解することが出来ないでいた。



「ふんっ!はあっ!コレも避けるか!!やるな!」


「ふっ、はっ!…そっちこそ速さに自信があるみたいだな…でもまだ俺には届かないぞ!」


「吐かせッ!!黒薔薇流ッ!咲き誇る黒薔薇(ブルームローズ)の剣撃ッ!!!」


クロトの剣がブレた



そう錯覚する程の速度で放たれた技が俺の頬に傷を付ける。


「まだまだぁぁぁあ!!!黒薔薇流…散りゆく黒薔薇(フォーリンローズ)の剣閃ッ!!」


「チッ!!西音寺流徒手格闘術 守衛の型…(なぎ)…」


数百の剣撃を凪の様に静かに躱す。

躱し切れない斬撃は手の甲で剣身の側面を軽く押し、静かに逸らし続ける。



「コレすらも防ぐのか!?面白い…面白いぞ!!!セカンドブーストッッ!!!!」


「へぇ…まだ上がるのか…」


「黒薔薇流ッッ!!儚き黒薔薇(エフィメタルローズ)の剣奏ッッ!!!」


「ッッ!!!西音寺流徒手格闘術 守衛の型奥義…蜃気楼…」



今の一撃は喰らってはいけない。


俺の本能が警笛を上げた為、奥義を使い回避する。

クロトは目の前の俺が偽物だと気付かずに切り裂き、目を見開いていた。



「何ッ!?消えた!?」


観客が今のは魔法では無いのか!?と騒いでいるが、この舞台には身体強化以外の無属性魔法ですら感知する魔法がかけられている為、俺の技に反応しなかった時点で、魔法じゃ無い証明なのだ。



敵の動きを読み切る事を前提にし、尚且つ、技を掛ける相手よりも5倍程速く動けないとこの技は不発に終わる。


相手の認識のズレを無理矢理引き起こす為に必須な技術である。


そして、生み出された俺の分身擬きから半歩下がって構えた俺は、目前で驚愕に目を見開いている黒豹に引導を渡す。


「中々強かった…だが、最強には程遠いな…西音寺流徒手格闘術 奥伝 閃武(せんぶ)



「え?」


瞬きすらも許さぬ一撃がクロトの顔面を見事に捉え、そして俺は拳を振り抜く。




ドガァァァアンッッ!!!!


突如として何者かが闘技場の壁にぶつかり、爆発じみた音を轟かせる。


砂煙が晴れ、そこから現れたのは白目を剥き、仰向けで倒れ気絶しているクロトの姿であった。



そして会場の視線は、舞台に残された俺へと注がれる。



「しょ、勝者…仮面闘士デルタッ!!」


勝者のコールを聞いた観客達が今日1番の歓声を上げる。



そして俺は悲鳴を上げる。


仮面闘士なんて痛々しい名前で俺を呼ばないでくれぇぇぇぇえええっっ!!!!



試合には勝ったが、メンタル的にはボロボロの俺は、医療班に運ばれて行くクロトを見送った後に、苦笑いで観客に手を振りつつ退場する。


はぁ…とりあえず今日の試合は終わりだし、リリアの応援に専念するか…確か次は知らん奴の試合で、その次の次くらいに双葉、その次にリリアで何戦か挟んで最終戦にソラだったかな?確か…


天空光…親友の活躍を期待しつつ、お楽しみは最後まで取っておくのが俺のスタイル…


ソラの試合だけは身内と当たるまでは見ないようにしよう。

そう思い今日もまたソラの戦いを見る事は無さそうだなぁ…と仲間達の元へと歩みを進めるのだった。



次の試合はクロトよりももっと強い奴だといいなぁ…





次の更新は明日の正午になります!


明日はリリア視点かな…って感じです!

それはさておき…

昨日で100話到達したんですが、最初の投稿から期間が空きすぎて3年近く経過してる事実に驚愕してますw


再び投稿を開始してから今日まで読んでくださってる方、ありがとうございます!感謝です!


そして、新しく読者になってくれた方もこの後まだまだ物語は続きますので、今後も是非ユウキの物語をよろしくお願いします♪




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