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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第98話 オーク村

本日1話目になります!



俺達はルルティアーナ王女を一度インカローズの王都まで送り届け、再び森へやって来ていた。


「な、中々に個性的な人だったのです…」


「ん、煩かった」


思った事を素直に述べる2人に苦笑いしつつ、先程の会話を思い出す。


「はぁ…サフィア公国かぁ…リリア?ルルティアーナ王女の国はどんな所なんだ?」


「えーと…サフィア公国はインカローズ王国から東…アメジスティアと同等の大きさの国ですね。住んでる方々はバラバラで、人族も居れば獣人やエルフ、ドワーフ…それに魔族も住んでいます」


な、なんて素晴らしい国なんだっ!!一度に色々なファンタジーを体験できるなんて!!


いや、冷静になれよ俺!そこでエルフに会ってしまったら後からの楽しみが薄れてしまうっ!


次の目的地はエルフの国で決定だな!


…あれ?この国の大会でエルフや魔族って居なくね?


「リリア、そういえばふと思ったんだけど、この大会にエルフや魔族って居ないよな?なんでだろう…?」


「あっ、確かにいないのです!マスターの病気が始まってないのです!」


ふむ、怒りの鉄槌!!


「ふぅ…ミスティは置いといてなんでなんだ?」


「うぅ…本当の事言っただけなのにぃ〜、マスターのあほぉ…」


「ん、どんまい」

「ミスティお姉ちゃん…たんこぶさん面白いねー♪」


頭を押さえながら蹲ってるミスティはリンとルビーに優しく肩を叩かれていた…


ルビーの場合は死体蹴りか?


「あ、あはは…良かった私は何も言わなくて……こほんっ、それはですね…エルフは基本弓や魔法を使います。魔族も魔法が主体になるので武闘大会に参加してもすぐに負けてしまうのです」


「あら、でもダークエルフとかは剣とかも得意だったはずよね?」


「うーん、昔の文献にはそう書いてありましたけど…今現在はわからないんですよね…人前に姿を表す事は少なくて…」




エルフの話をしながら索敵魔法に反応のあった方へと歩く事1時間…街道から1時間程度の場所に…なんと、驚く事にオークの村ができていた。


この世界のオークは人の言葉を話さないし、人間を捕食するらしいので、魔物扱いされてるらしい。


なので、構う事なく倒してしまおう。



「まず、俺は単独で動く…ミスティは大剣になってくれ」


「ラジャーなのです!」


「次にリンとローズ、リリアとルビーでツーマンセルを組んで各個撃破してくれ」


「「「「了解!」」」」


「よし、最後に…この群れを仕切ってそうなあのデカイのを俺が真っ先に殺すから、逃げられないように気をつけてくれ」


「それにしても中々の規模の群れですね…ざっと200体近くいるのでは?」


「ん、こんなにオーク見るの初めて」


「そうねぇ…ペリドットにもたまに出没していたけれど、多くても5匹の群れだったわね…」


「最悪あのデカイのが固有能力を所持してる可能性もあるって事か…」


「オークキング…ですか…」


どっから持って来たのか頭に王冠みたいな物を被ってる巨大オーク…確かに見た目はオークキングだった。



「ま、とにかくみんなは周りのオークを一掃する事だけを考えてくれ!リンはまだ俺の修行を受けてないからローズの指示をよく聞くんだぞ?」


「ん、わかった。無理はしない」


「よろしい…んじゃ、行くぞ!!」


「「「「「はい!!」」」」」



バッと飛び出しリリアとルビーは右側へ、リンとローズは左側へ向け走る。


そして俺は直線コース…奴らの王を守ろうとオーク達が俺に立ち塞がってくるが構やしない!


「退けよ豚野郎が!!!西音寺流大剣術 初伝 大車輪ッ!!」


立ち塞がるオーク達の前で横薙ぎに一回転…遠心力を利用した一撃は数匹のオークを胴体半ばから寸断し、残りのオークはそれを見て怯む。



「動きが止まってんぞ!?西音寺流大剣術 中伝 大巌割ッ!!」


ズドンッッ!!


俺の一撃がオークの頭上から振り下ろされ、一刀両断し…その勢いのまま地面が割れ、周りのオーク達をその衝撃波で纏めて吹っ飛ばし、オークキングと思しき豚の前へと辿り着く。



「ギザマ、我ガドウホウヲヨクモ…」


「お前人間の言葉がわかるのか…?」


「イカニモ、我ハイダイナルオークノ王デアル…ニンゲンノコトバワ、リカイシテイル」


「ふーん、まぁいいや…殺す事に違いは無いし…とにかくさっさと殺して帰らせてもらう!」


「ワイショウナルニンゲンガ笑ワセテクレル…キョウノショクジノイチブにシテやる!!」




ブモォォオオッ!と雄叫びを上げながら斧を振り翳すオークキング…


いや、隙がありすぎるんだが…


「……西音寺流大剣術 奥伝…天割斬ッ!!」


俺の下からの掬い上げの一撃はオークの急所からモロに入り、二等分にする。


その勢いのまま剣撃が雲を切り裂いていた。



「あれ、誘ってるんじゃなくて本当に隙だらけだったのね…」



血が吹き出し二つに割れたオークキング?を見ていた周りのオークが逃走に動く。


やはり統率者が居なくなると途端に群れがバラバラになるのな…


「みんなもいい感じに倒してくれてるし…取りこぼしそうなの間引くとするかぁ…ミスティ、モード弓で…」


(了解なのです…呆気なかったのです…)


「そう言うなって…多分まだ成り立てだったんじゃ無いかな…?わかんないけど」


とりあえず弓を構え、スコーン、スコーンとオーク供の頭を撃ち抜いていく。



「西音寺流弓術 中伝 雲雀っと…」


10本の矢を同時に放ち、全てのオークの頭を打ち抜く。


「久しぶりにやったけど上手くいったな…」




その後滞りなくオークを全滅させた俺達は、村を焼き払い魔物の巣にされないようにし、ギルドへと戻って来ていた。


「モンドさーん、終わりましたよー」


「おっ、早かったな!それでどうだった?やっぱ群れができてたのか?」


「ん、いっぱい居た」


「そうかそうか…それでオークの素材は回収して来たのか?」


「討伐部位を聞かされてなかったからそのまま持って来たぞ」


「え?いや、何処にも見当たらないんだが…あぁ、魔法のバッグでも持ってるのか?」


「まぁ、そんな所だな…何処に出せばいいんだ?」


「よし、お前らこっち来い!おーい!ちょっと誰か来てくれ!」


モンドさんに呼ばれた受付嬢が何人かついて来る。いや、そんなゾロゾロついて来て平気なのか?暇そうだったけど



「ここがギルドにある解体場だからいつでも好きに使ってくれ、それで今回の報酬はオーク一体あたり銀貨5枚だからな」


「へぇ…そんなに貰えるのね?やはり緊急の依頼だったからかしら?」


「そうだ…それにお前らはSランククランに昇格してるしな…」


「あっ、ランクによって報酬の値段は変わるものなのですか!知らなかったですね…」


「知らなかったのか?依頼主によって変わるんだが、今回の依頼はギルドからの指名依頼だからな…Sランク冒険者を動かすにはそれなりの金額を用意しないと動いてくれない奴らもいるんだ」



ふーん、モンドさんって見た目は強面のおっちゃんだけど、なんだかんだ言ってギルドの中だと結構仕事できる方なんだよなぁ…色々と細かいし…正直、意外過ぎる。



「それよりもほら、早く出してくれ!査定しなきゃならんからな!」


「おっ、そうだった!んじゃ、出しまーす!」


俺は掛け声と共に亜空間から、回収して来たオークの死骸を全て吐き出す。



「えっと、全部で確か212体でそのうち一体がオークキングだったかな…?どうした?」


「お、お、お、お前これ…全部あの森に居たのか!?!?」


「え、そうだけど…」


「ど、どっかで倒した奴を混ぜてるわけじゃなく?」


「うん、オーク自体初めて見たし…それは無いぞ?」



えええええぇぇぇぇぇっっっ!!!!????



モンドさんと受付嬢達の絶叫が解体場に響き渡る…



ええぇぇ!?はこっちだよ!!鼓膜が破れるかと思っただろ!?




次の更新は本日21時頃予定です!



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