第0話 プロローグ
はじめまして、この度は私の作品に…以下略
長ったらしい挨拶は無しに、続きを読みたいなと思うようなものをかければと思ってます。はい。
この世界は俺からしたら平凡で退屈で、どうしようもなくつまらない。
だから俺は望む、異世界への転生を…
「はぁ〜、異世界召喚されないかなぁ…」
と、俺は一人ぼやいていると、
「何言ってんだよ西音寺〜、ラノベの読みすぎか?笑」
と、クラスメイトで高校時代からの唯一友と呼べる存在の、天空光が話しかけてきた。
「いやいや、されたくない?異世界召喚!されたいだろ!されたいよね…? …俺だけ?」
俺だけなわけないよな?世界中全ての人間が1度は考えたことあるだろ…?え、無いって?まさかー、ソンナワケナイジャン
「私は異世界行きたいなぁ〜って思ったことあるよ」
「だよな!!!!!???」
「うわぁ!!?急に大きい声出さないでよ!びっくりするじゃない!!」
めちゃくちゃ驚かれてしまった…申し訳ない…突然だがうちの学校には5大美女と呼ばれる、学園ヒエラルキーの頂点に君臨してもいいような、美少女達が居るのだが、この神咲紅葉もその1人である。なんと言っても容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群と、完璧と言っていいスペックを兼ね備え、尚且つ、とても優しく自分の容姿などを鼻にかけない性格が、人気の高さを鰻登りにしているのだが、本人は気づいていない。神咲の容姿だが、全体的にすらっとしていて、顔ちっさ!!なのに目はくりくり、鼻も口もバランスが取れていて、髪は黒い髪を腰辺りまで伸ばしている、この髪を体育などでポニーテールにする時があるのだが、そこら辺の女子がやってもなんとも思わないが、神咲が髪を結ってる姿はまるで、神聖な儀式を執り行ってるように感じるのだから不思議だ。どこのお人形さんですか?と、聞きたくなるぐらいの、まさに美少女です!と言わんばかりの容姿をしている。そんな神咲が全力で驚いている。言わずもがなクラス中の注目を集めてしまい、視線が痛い程刺さる。
「ご、ごめんなさい…」
「まぁ、いいけどさぁ〜 そんなことよりも異世界の話で盛り上がってるのもいいけど、昼休み終わっちゃうよ?小テストの勉強いいの?」
「「やっべ!!!忘れてたーーっ!!!!」」
「ふふっ、だろうと思った(笑) しょうがないから私がまとめたの見せてあげるよ」
「神咲さん!あなたが神だったのか!いや!女神様や…うぅ…ありがとうございます…うぅ…」
「ちょっと!西音寺くん!泣くほどのことでもないでしょ!!」
「そうだぞ西音寺!ここは当たり前だって、ふんぞり返る所だろ!!」
「…天空くんには見せるの辞めるね。」
「なんだとっ!!?何故だ!!俺が何をしたというのだ…西音寺!!教えてくれ!!」
「自分で考えろ馬鹿」
「ぬぉぉおおお!なんでだぁぁあ!はっ!?こんなことしてる間に昼休みが終わる!西音寺!俺は自分の席に戻って悪足掻きしてくるわ!!!」
悪足掻きって言ってる時点で終わってるだろ…
「悪足掻きって言ってる時点で終わってるだろ…」
「西音寺くん、声に出てるよ…ま、まぁ、とりあえずこれ!小テストで出そうなとこピックアップしてあるから!再テストにならないように頑張ってね!」
はー、やっぱ神咲は女神やな、うん、今度からちゃんとお供え物をしておこう…
「…西音寺くんなにか失礼なこと考えてないかな?かな??」
「!!!???」
女の子って何でこんなに勘が鋭いんだ!?
「い、いや、ただ単にありがたいなぁって思ってただけだよ!!本当だからね!!」
「じーーーっ、まぁ、それならいいんだけど、とりあえず早く暗記しちゃいなよー!それじゃ、私も席に戻って悪足掻きしてこようかな(笑)」
「おう!俺も悪足掻きするわ(笑) 神咲本当に助かった!ありがとう!また頼みます!!」
「もぉ〜気が早くない?(笑)とりあえず今後はちゃんと勉強してくるように!!それじゃ!また後でね♪」
まぁ、俺は勉強してないんじゃなくて、しなくても問題がないだけなんだけど…そんなこと一生懸命に勉強してる人達に申し訳なくて、絶対口には出せないけど…
何を隠そう俺には一つだけ得意?いや、能力?うーん、まぁ、そんな感じのものが備わってる訳でして、小さい頃から一度見た事や、聞いたことは完璧に記憶できるという、便利なのか不便なのか分からないモノが備わってるのですよ…
小さい頃からこの能力(ここでは能力としておく)には悩まされてきたからなぁ〜、すべて覚えてるということは、嫌な光景や、聞きたくなかった事も忘れられないわけでして、何度も引き篭ろうと思ったものですよ…
まぁ、何だかんだ言って、こうして平和的に高校生活を謳歌してるんだから、人間何とかなるもんだなぁとしみじみ感じる。
「まぁ、とりあえずこんなとこでいいかなぁ?勉強してる風には見えたっしょ…ぶつぶつ…」
キーンコーンカーンコーン…
「全員席につけー、前回言ってた通り小テストやるからなぁ〜、30点以下は補習呼ぶから覚悟しとけー」
うーん、補習かぁ…まぁ、30点以下なんて下手なことしなけりゃ取ることはないだろう…(てかチート使ってるから取ることは絶対にない)
カリカリカリカリ…
ふぅ、こんなもんかね?100点はまずいよな?いや、このくらいのテストなら100点くらいザラにいるか?まぁ、なんでもいっか。
「ふぁ〜っ」
眠い…テスト終わったし寝よう。別に寝ちゃダメなんて言われてないしな…
目が覚めたら異世界召喚されてるなんてラノベみたいな事起こってくれないかなぁ…
あっ、だめだもう意識が…
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「ん?ここはどこだ?俺は学校にいたはずだよな?てか何!?ここ雲の上じゃね!?はっ!!なんだ夢かよ…くそ、異世界召喚されたかと思ったじゃねーか」
「やぁ、はじめまして西音寺ゆうきくん!私はこことは別の世界、ゆうきくん達の世界から言うと、異世界の神ってことになるかな?まぁ、とりあえず神様です!!どお?凄いでしょ??」
は?何言ってんだこいつ、頭おかしいのか?
「は?何言ってんだこいつ、頭おかしいのか?」
「あのー、声に出てるんですけどっ!?」
やべっ、いつも頭の中で考えていることを口走る事があるんだが、他人に指摘されるとやっぱ恥ずかしい…まぁ、夢だしいいか…
「ま、まぁ、とりあえず!ゆうきくんの事だから夢だと思ってるかもしれないけど!これは夢ではありません!現実…そう…リアルなのです!!!」
「なんだこいつやっぱ頭おかしいんだな、うわー、テンション高くてついてけないわ…」
「ちょっ!!最早口に出すことに自重が無くなってるよ!!泣くよ?いいの!?」
「はぁ〜、で?その神様がなんだって?夢でもなんでもいいから、要件を話してよ」
「今の今まで聞こうとすらしなかったくせに…まぁ、私は神様だから許してあげるよ…優しい神様ですからね!」
「ソウダネー、ウン、カミサマチョウヤサシイ。」
「ぐぬぬ…そんなこと言っていいのかなー?せっかくこれから異世界に行くにあたって、何か特殊能力でも上げようかなーと、神様の慈悲を無駄にすることになるのになー」
「異世界?あぁ、そんなこと起きたらいいなぁと思いながら寝たからこんな夢見てんのか、まぁ、とりあえず夢なら何言ってもいいんだよね、うーん、そうだなー、強いて言うなら、経験値倍とかの育成ゲーム御用達のチートが欲しいかな?」
「ふぇ?そんなんでいいの?向こうの世界は魔法や剣のファンタジー世界だよ?ゆうきくんが夢見た魔法だよ?」
「そーゆうのは先に言っといてよ…なら、さっきのなしで、俺が欲しい能力は、自分の想像した通りに力が使える能力、というのは無理?神様ならそれくらいできるよね?」
「むー、言い方は気に食わないけど、まぁ、できるよ!!神様に不可能はないからね!!」
「あー、自分で言っといてなんだけど、できちゃうのか…んじゃ、それでー」
「ほーい!我、全てを司る神、“イブ・スフィア”の名の元に、汝に力を授けよう!!君が望むものはなんだい?」
「俺は、自分の想像した通りに、力を使える能力が欲しい」
そう願った直後、俺を白い光が取り囲んだ
「うん!君の願いは聞き届けた!!さぁ、その力を思う存分使い、私の世界の闇を取り除いてくれ!!君が!!我ら神族が愛してやまない君が!私の世界を救ってくれることを願っているよ!!」
これはなんだ?本当に夢なのか?夢にしてはでき過ぎてる、しかもこんな奴見たことない。なら、これは夢じゃないのか?いやいや、それはないだろ、夢、そう夢だ…ここら辺で授業が終わって目が覚める…はず
「さぁ、そろそろ授業が終わるよ!君がこちらの世界に来て、私に会いに来てくれるのを楽しみにしてるよ!!じゃあ、またね…」
「ちょっ、待って!もう少し説明ぉぉぉおおおって!!落ちてる!!雲の上から落ちてますけどぉぉおおおおお!!!???!?」
あっダメだ…高度10000m近い高さから落ちているというリアルな感覚に俺は、意識を手放したのであった…
読んでて、あれ?と思うところがあればご指摘頂きたく思います!!!