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【閑話】異界の勇者
失敗した。
自惚れていたのかもしれない。俺ならできる。“あそこ”を救えたのだ。
なら、ここだってきっと救えるはずだ。
そう思った俺が直面したのは果てしない絶望だった。
それでも戦った。戦って戦って戦って戦って、全力を超え全壊まで戦って、届かなかった。
負けた。
ボロボロになった俺ができることは限られていた。こいつは俺には倒せない。
だけど、俺以外がこいつを倒せるとも思えない。
それでも、ほんの欠片の可能性を信じるしかなかった。
俺は残りの全力を己が持つ血の力を使った。
本来エネルギーが圧倒的に足りなく発動できる力ではない。だが、幸いにいまここにはエネルギーだけならば溢れて余るほどにあった。
“こいつ”から溢れる力の奔流。それを使わせて貰う。
“こいつ”の存在。俺の血。そして世界の歪み。それだけ揃ってなんとか形になる。
成功する保証はない。だけど、やらなければ、終わるだけだ。
ボロボロのまま立ち上がり、祈る。
「世界よーーーーーー戻れ」
もう一人の主人公、になるかもしれないキャラ




